在籍生徒の9割が東京と神奈川の学校
しろくまさんにアドバイスを頂きたい人集まりましょう。
6年生。
難関校を目指しております。
国語が大の苦手。
元講師だったしろくま様
しろくま様のアドバイスは温かくってほっとします。
国語についてアドバイスを頂けたらと思っております。
宜しくお願いいたします。
「対比型説明文の解法」(その5)
○ 水に「は」それ自体として定まった形はない。
A
○ 日本人「は」西洋人と違った独特の好みを持っていた「ので」ある。
○ そういう思想「は」むしろ思想以前の感性によって裏付けられていた。
○ それ「は」外界に対する受動的な態度というより「は」、積極的に、形なきものを恐れない心の現れではなかったろうか。
A 見えない水 ⇔ B 目に見える水
○ 我々「は」水を実感するのに「は」もはや水を見る必要さえないといえる。
さて問2です。
「日本人が水を鑑賞する行為の極致を現す仕掛けだといえるかもしれない」理由を説明しなくてはなりません。
号泣少年は、ここで彼特有の弱点でひっかかりました。抽象化が苦手、ということです。この場合は「具体化」というか「言葉の置換・平行移動」がどうもできないのです。一言でいえば語彙不足…
わたしはここではもう、ていねいに解きほぐしてやりました。
「鑑賞する、ていう言葉、他にどう言い換えられているかわかる? 同じような表現ないかな?」から入りました。
彼は文中から「見る」を出してくれました。あの国語苦手少年少女のうち、女の子は「心で味わう」を出してくれました。
「極致って… 何なん? もうこれ以上ないっていうかいきついたところ?」
「まぁ、そんな感じでええわ。だから日本人の水を見たり、味わったりする、もう行きついた仕掛けが鹿おどし、と作者は言うてはるんよ。」
号泣少年は「日本人は水を実感するのにもはや水を見る必要さえない、から、とちがうんかな」と言うてくれました。
まぁ、これでもよいか… その後ろに「断続する音の響きを聞いて、その間隙に流れるものを間接に心で味わえばよい」という表現もあるので、これとミックスしてほしいところでもあるが… もう彼にしたらこれで十分、と私は思いました。
さて、小六ですから、文章を通じて、語彙を増やして実感していくには、号泣少年にとっては時間が足りない。そこで対比型の説明文で、出てきそうな単語で、実際使えそうな言葉を最初から丸暗記させちゃう、という「荒技」を同時にすすめることにしました。国語の苦手な子は、語彙が少ない、いや少ないというより「使えない」のです。
前に某国立大学附属高校のN先生が、説明文を読むのに必要な「反対語」を紹介してくださっていたので、それを一部パクらしていただいて、号泣少年にやらせてみました。
一般⇔( 1 )
感情⇔( 2 )
形式⇔( 3 )
原因⇔( 4 )
現実⇔( 5 )
時間⇔( 6 )
精神⇔( 7 )
絶対⇔( 8 )
総合⇔( 9 )
創造⇔( 10 )
単語そのものをおぼえるよりも、反対語をおぼえさせ、そして短文を作成させて実際に使ってみる、という方法です。また、実際に私が彼ら彼女らにさせた例文もひっぱり出してきて(前の引っ越しで昔の講義ノートがなんと発見されたので!)みなさんにまた紹介していきますね。
この( 1 )~( 10 )は小学生には実は無理なものもあるのですが、対比型の説明文にはよく出てくるものです。一度やらせてみてください。
~しろくまのかんじの話~① 小学生のみなさんへ
みなさん、こんにちは。しろくまです。みなさん、漢字のお勉強していますか? 入試でも、漢字の書きとり、はたいせつですよ。しっかり勉強してくださいね。きっとお母さんやお父さんも、みなさんに漢字の読み・書き、教えてくださっていると思いますが、ちょっと休けいのときにでも読んでください。漢字が好きになってくれたらうれしいです。
漢字は、もともと日本の文字ではありません。というか、日本には文字がなかったんですよ。今から1500年いじょうも前に、朝鮮半島から日本にやってきた人が来て伝えてくれました。
伝わったときは、むかしの人たちも、きっと、便利だなぁ、と思うだけでなくて、みなさんと同じように、たくさんあっておぼえるの、たいへんだ、と思ったはずです。
いろいろの文字がつたわって、最初にむかしの人が思ったのは、これ、何のことだろう? だったと思います。
たとえば「犬」という漢字… みなさんは読めますよね。でも、昔の人は、最初は知りませんでした。きっと、伝えてくれた人が
「これは… ほら、あそこでワンワンないている動物のことやで~」
と、教えてくれたかも知れません。それで
「あ、この『犬』という字は、『いぬ』のことなんだな」
となって、じゃあ、この「犬」は「いぬ」と読んでしまえっ となったわけです。
「ところで、あなたの国では何と読むんですか?」
「『犬』は『ケン』と読みますね」
みたいな会話があったのかも知れません。もちろん、そのときは「ケン」とは読まなかったのでしょうが、むかしの人にはそう聞こえたかも知れませんし、なが~い時間をかけた伝言ゲームみたいで、使っているうちに、日本の人にも言いやすいことばで『ケン』になっちゃったのでしょう。
「犬」を「ケン」と読むのが「おんよみ」、「犬」を「いぬ」と読むのが「くんよみ」となりました。
同じように「花」という漢字。中国のことばでは「ファ」と読むみたいですが、使っているうちに日本の人でも発音しやすく「カ」になって、これが「花」の「おんよみ」になりました。で、これは、日本では、「はな」のことだな、となって、じゃあこの「花」は「はな」と読もう、となって、これが「花」の「くんよみ」になったのです。
かんがえてみたら、むかしの人はすごいことしたんですよ。もともと外国の文字を「二つの読み方」しちゃったのですから。
みなさんにはむずかしい話をしますと、英語で、「犬」はdogです。この文字をみて、
dogの「おんよみ」は「ドッグ」、「くんよみ」は「いぬ」
と、きめたのと同じなんですからね~
さて、こまったこともありました。もともと日本に無いものは、「くんよみ」できませんよね。
たとえば「馬」。もともとこの動物は日本にはいませんでした。
「馬」は中国のことばで「マ~」と読みました。「おんよみ」は「マ」でよさそうです。みなさん、「マ」と口で音を出すとき、上のくちびると、下のくちびるがくっつきますよね。それで長くゆっくり音を出すと「ぅま」となりませんか? そうして使っているうちに、「ま」が「ぅま」になって「うま」となったんです。
同じように「梅」もそうなんです。中国のことばでは「メイ」と読みました。
「馬」と同じように、上のくちびると下のくちびるがくっついて、長くゆっくり音を出すと「ぅめい」になって、「うめぃ」、「うめ」となったんです。
こんなこと、学校の先生に言うとわらわれますけど、「馬」の読み方「うま」と「梅」の読み方「うめ」は、じつは「おんよみ」と言うべきかもしれないんですよ~
みなさんが「くんよみ」と思っているものが、「おんよみ」のものもたくさんあるのです。たとえば「茶」。
「おんよみ」は「サ」で「くんよみ」は「ちゃ」と思っていませんか?
「茶」は中国のことばで「チャ」と読みます。もともと日本に無いものですから、これはそのまま「チャ」となりました。ですから「チャ」は「おんよみ」なのです。
もともと「茶」がなかったのはヨーロッパでも同じです。「茶」は英語で「ティー」ですが、これも「チャ」という音からきている、という話もあるくらいなんです。
ほかにも、みなさんが「くんよみ」と思っている「おんよみ」の文字を教えますと、びっくりする人もいるかもですが
「肉」の「にく」は「くんよみ」ではなく「おんよみ」です。え? じゃあ「肉」の「くんよみ」は何?? と思うでしょうが、「くんよみ」はありません。というか、むかしはありました。古いことばでは「肉」は「しし」と読んだんです。
お花の「菊」。これも「きく」は「くんよみ」と思っている人いませんか?
これは「おんよみ」なんですよ。
「点」は「テン」で「おんよみ」、「死」は「シ」で「おんよみ」。どうですか? みなさんも漢和辞典をよんで、いろいろしらべてみませんか?
では「くんよみ」は?? 「点」の「くんよみ」は、お茶を「点てる」で「たてる」、「死」の「くんよみ」は「死ぬ」で「しぬ」… え?? だったら「死」は「し」も「くんよみ」ではないの?? と思うでしょうが、漢和辞典では一文字の場合は「シ」で「おんよみ」にしているのです。(ではまたね)
しろくま様、こんばんは。
小学生向けの漢字のお話、ありがとうございます!!
我が子は、今、塾ですが、帰宅したら読ませようと思います。
我が子は国語好きで、読書もどんどんしますが、
漢字に興味がなく、テストでも平気で失点します(泣)。
画数がひとつふたつ違っても「それが何か?」と思っているようで、
大まかな雰囲気は合っている『似て非なる字』を
よく書いていて、うるさく注意しても気にしていない様子です。
悩んでいるのは親だけ・・・。
少しでも漢字に興味を持ってくれないかと思っておりました。
渡りに船で、嬉しいです。
~しろくまのかんじの話~② 小学生のみなさんへ
漢字は、もともとは中国でうまれました。うらないにつかった亀(かめ)の甲羅(こうら)や、鹿(しか)の骨(ほね)に、きざまれたものから、だんだん今のようなものに変わっていったんです。
さいしょ、発見されたところはどこだったか知っていますか? お薬屋さんだったんですよ。甲羅や骨に、なにやらふしぎなものがきざまれている… きっとこれには何かすごい力があるにちがいない… で、甲羅や骨を粉にしてのむと効き目があるにちがいないっ と、むかしの人は思ったみたいです。それをヨーロッパのえらい学者が、「これはむかしの人のつかっていた文字とちゃうん?!」となって発見されました。
これらの多くは象形(しょうけい)文字といって、あるモノの形をかたどって字にしたものでした。
たとえば「山」「川」「木」なんかはじっさいの山や川や木の目で見たようすを形にしてつくられました。「魚」なんかもそうなんですよ。「田」の部分がウロコなんでしょうね。「、、、、」四つの点々は「しっぽ」、尾(お)ひれをしめしているそうです。
やがて、人びとの生活(せいかつ)がゆたかになって、いろいろな活動(かつどう)をするようになると、文字もしだいに増(ふ)えて、ふくざつになっていきました。つかいやすいように、わかりやすいように、くみあわされるようになっていたったのです。
木+木=林、木+木+木=森、みたいに、文字も成長(せいちょう)していきました。「木」のむこうに太陽「日」がのぼってきて、「木+日=東」になった、というお話しも聞いたことはありませんか?
漢字のテストなんかで、みなさんが、よくまちがえてしまうところは、じつは漢字のもつ便利(へんり)さの部分、わかりやすくするためのくみあわせの部分にあるのですよ。その便利さ、わかりやすさを知らないでおぼえようとしちゃうからまちがいやすいのです。
象形文字のほかに、形声(けいせい)文字というのがあります。テストでもっともよく出るのが、この文字なんです。
形(かたち)+声(こえ)の文字です。文字の中に意味(いみ)をあらわす部分と音(おと)をあらわす部分があります。部首(ぶしゅ)ということばを聞いたことはないですか? 部首は「意味」をあらわすもので、形声文字の「形」のところです。
たとえば「検」「険」「倹」「剣」の「おんよみ」はみんな「ケン」です。
どうでしょう? どこの部分が「ケン」という音を出しているかわかりませんか?
「木」「阝」「イ」「刂」は音を出しません。これらを「へん」といいます。
そして「意味」をしめしているところです。
せっかく漢字さんたちが、わたしは意味だよ、わたしは音だよ、と言うてくれているのに、それを無視(むし)しておぼえるからまちがえるのですよ。よく漢字さんたちを見てあげてくださいね。
さて、「ケン」という音は、もともと中国ではどのような音だったのかはしりませんが、「ぎゅ~っとあつめる、しぼる」という音だそうです。そうかんがえると、これらの漢字の意味がさらにハッキリします。
むかしは、紙が発明されていなかったり、発明されたあとでもしばらくは貴重(きちょう)なものだったりしたので、文字は木や竹にしるしていたのです。
ですから「検」という字は、「木」に記されたものを「あつめてくる」という意味で、「しらべる」という意味になりました。
ついでにいうと、「名簿(めいぼ)」の「簿」は「竹(たけかんむり)」でしょ? 「竹」にむかしは文字を書いて記録(きろく)していたからですよ。草(くさ)には書かないから「くさかんむり」じゃないのだ、とわかるのです。
「阝」は「こざとへん」で、これは「丘(おか)」などなだらかな山をしめすものです。これが「ぎゅ~っとしぼられて」「けわしく」なりましたっ ということで「険」になるのです。
ですから、「たんけん」という字は「探検」と「探険」の二つがあるのですが、「しらべるぞっ」という気持ちが強いと「探検」に、「けわしいところをふみこえていくぞっ」というチャレンジの気持ちが強いと「探険」になるので、使い方でどっちも正解です。じっさい、入試(にゅうし)で、この文章(ぶんしょう)ではどちらの「たんけん」を使うのがふさわしいですか、という問題が出たこともあるのですよ。
「イ」は「にんべん」で、「人(ひと)」です。これは小学生ではあまり習わない字ですが、「倹」は「人がひきしめられている」イメージになります。「倹約(けんやく)」というのは、むだをなくして「ひきしめる」わけですから、この字を使うのですよね。
「刂」は「りっとう」で、「刀(かたな)」を意味するものです。むかしの中国の刀はいろいろな種類(しゅるい)がありました。その中でも、細身(ほそみ)の、「ぎゅっとしぼられた」刀は「剣」になるわけです。
さて、漢字などの語句(ごく)を入試に出す私立中学の問題では、こういう部首についてのものもけっこうあります。
部首は何ですか? みたいな問題です。
「問」「聞」「関」「開」「閉」
さてさて、これらはすべて「門(もんがまえ)」ではないですよ!
「おんよみ」すると「モン」「ブン(モン)」「セキ」「カイ」「ヘイ」ですよね。しってましたか?
(ポイント)発音して「モン」になるのは「もんがまえ」ではない!
つまり、「意味」があるものが部首なんですよ。「問」は「口(くち)」ですし、「聞」は「耳(みみ)」です。この二つは「もんがまえ」の文字ではありません。意味が強いほうが、部首になります。
さてさて、そうすると、まぎらわしいものもあります。
「利」という字です。「禾」(のぎへん)は「いね」「みのり」をあらわすものです。「稲」(いね)「穂」(ほ)などはみな「のぎへん」です。「刂」はさっき話したように「かたな」を意味しています。
そう考えると「利」はどちらでもいけそうです。「利益(りえき)」とかんがえると「みのり」だから「のぎへん」でもよさそうだし、「鋭利(えいり)」とかんがえると「するどい」だから「りっとう」でもよさそうだし…
「禾」、つまり「いね」を「刀」で、かりとったところからきた文字なのです。成り立ちからいえばどちらでもよさそうですが、「きりとらないともうけにならない」わけですから、現在では、「利」の部首は「りっとう」にしています。
さてさて、こんな感じで、テストによく出るものも、わかりやすくまとめていきましょう。(ではまたね)
~しろくまのかんじの話~③
部首の話をしながら、漢字の書きとりなどてまちがいやすいところをまとめていきますね。
たとえばみなさんは、「、」があるのかないのか、まよったことはありませんか? あれも、部首とか「へん」「つくり」を知っているとまちがわないものがあるのですよ。
そういう例をあげてみると…
「博」「薄」「簿」など、これらはすべて「、」があります。
これらの字の「甫」という部分はこれでひとつなのを知っていましたか?
「ホ・フ・はじめ」というものです。ですから、筆順(ひつじゅん)も、これらの字は、最後に「、」ではないのです。おとなでもまちがえて、最後に「、」でおわってしまう人いるんですよ~ みんなのお父さんやお母さんはだいじょうぶかな~
むかしは、中学入試でも「筆順」がよく出題されました。いまでも、たま~に出るときもあるので、これらは知っていたほうがよいかもです。
「博」は「十」+「甫」+「寸」のじゅんばんに書かなくてはいけません。
で、「甫」が「音」をあらわす部分です。もともと「フ・ホ」などハ行の音になるもので「ハク」というよみもします。
さて、「専門」の「専」。これって「博」の右側と、よくにているから「、」があるのでは? と思うとおおまちがい! 「恵」という字にも「、」はありません。なぜか??
(ポイント)「おんよみ」してハ行(バ行)にならないなら、「甫」という字をふくまないので「、」がない。
「甫」という字が入っていたら、「ホ・フ・ハク」と発音できるのですが、この字がなかったら、「ホ」「フ」「ハク」と発音できません。
「専門」の「専」はおんよみしたら「セン」。ハ行ではありません。「恵」という字のおんよみは「ケイ」。ハ行ではありません。「甫」という字をもっていないのです。ですから「専」も「恵」も点はついていないのです。
ちょっとまってよ、しろくまさん! 「穂」は「ほ」だから「、」があるのでは??
ざんねんでした~
「穂」の「ほ」は「くんよみ」です。この字の「おんよみ」は「スイ」。「甫」という字をふくんでいないのです。ですから点をつけてはいけません~(ではまたね)




































