在籍生徒の9割が東京と神奈川の学校
しろくまさんにアドバイスを頂きたい人集まりましょう。
6年生。
難関校を目指しております。
国語が大の苦手。
元講師だったしろくま様
しろくま様のアドバイスは温かくってほっとします。
国語についてアドバイスを頂けたらと思っております。
宜しくお願いいたします。
便乗失礼いたします。
うちの上の子(私立中3)もイナゴ様のご子息と同様、作文が苦手です。
数学が得意で国語も作文以外はあまり問題がないほうで、まったく同じです。
様子をみていると、作文の際、どうも「正解は何か?」を探しているふしがあります。
適当に書くということもできないようです。
どうかよきアドバイスをお願いいたします。
「イナゴ」さま 「美ら海」さま
そういうお子さん、たくさんおられます。
ちょっと話を先に飛ばしますと、大学入試でも、センター試験後、2次試験に国語がある場合、または小論文入試の場合(さらには後期試験などは小論文のみもあり)、国語の勉強法をどうすべきか困る子が手でくる、と私の塾講師時代の友人で、予備校で教えていたヤツが言うておりました。
ちがうといえばちがうのですが、根っこにあるところはよく似た話だと思っています。
昨今は、塾や予備校の「技術指導」がいきとどき、国語での得点力をあげるための学習法がずいぶんと確立されているのだと思います。問題は解ける力はついているが書く力が後まわしになってしまっていた、という例だと思うのです。
とくに中学入試が終わって中学生になり、学校によっては書け書け書け、の指導をするところも多く(というか先生方も、そういう力が養えていないことを先刻ご承知で)、国語の時間に、うっと手がとまり、時間だけが過ぎていく… という少年少女が出現してしまうわけです。
かくいう私も、以前から「国語力」と「得点力」は違うと申してきたわけで、いわば「亜流」の国語学習の話をしてしまってきているのです。
書く力、とりわけ「作文」という課題は、入試問題にせよ、学校の宿題にせよ、「国語力」に傾斜したところだと思うので、この力を伸ばすとなると、やはり時間はかかります。
センター試験の現国などは、問題演習を毎日短時間続けていき、ちょっと読解のくふうを予備校講師に伝授されれば、よほどのことがないかぎり、高校生にもなれば5割を切るようなことはありません。二次試験の「書く国語」、小論文となると、ちょっと深い学習が必要なのはいうまでもありません。
低学年の方のための国語の学習法として「作文」力が「解答」力になる、作文に力を入れておいてください、と申したのは、正攻法の国語力を伸ばしていってほしいと思ったからです。
さて、一言に「作文」と申しましても、いろいろあります。
「イナゴ」さまのお話しでは、「長文要約」の作文ができなかったとのことでした。
また、「長文要約」以外の作文として、「1題1作文」もあります。たとえば公立高校の作文問題のように、例えば「わたしの癖」という題名で作文せよ、という場合もあります。
「美ら海」さまのお話しでは、「1題1作文」のような作文が苦手、というようにも思えましたが…
両者の作文は「模倣」と「創造」で、学習のコツがそれぞれ違います。
ちょっと長くなるかもですので、
① 長文要約の方法と作文力のつけ方
② 1題1作文の方法と作文力のつけ方
いずれも、短期的な視野と長期的な視野でお話しさせていただきたいと思います。(続く)
しろくまさま
まさにおっしゃるとおり、いわゆる小論文がまったくダメなのです。
ちょっと話がずれてしまいますが、話し方もとりとめのない感じがあり、イライラすることがあります。
性格的な問題などもあると思いますが、
育て方が悪かったのかと、かなり心配しております。
ご指導のほど、お願いいたします。
① 長文要約型作文について
前提として、「要約」といっても、これから作文の話をしていくにあたって、これは単に「あらすじ」のことではない、と念のために申し上げておきます。
「イナゴ」さまのお子さんの手が止まった原因は、「あらすじ」はわかるが、その次の段階の「筆者のいいたいことをまとめる」主旨説明を求められたからでしょう。
一見、同じことだと、錯覚されることがあります。
めっちゃ話をすっ飛ばして、物語でいうならば… たとえば、「ディズニー」には「6大お姫様」がおります。どうでしょう? みなさんのお子さんは、とくに「美ら海」さまのお子さんのように、中学生の女の子ならば即答してくれるのではありませんか?
どんなお話? と問うても、きっと楽しそうに「あらすじ」を説明してくれることでしょう。しかし、「主題」、つまりこの物語を通じて、作者あるいはディズニーが言いたかったことは何? となると、え?? そんなこと、言われても… と、なるわけです。
変なたとえですが、塾や予備校でのお勉強は、いわば「あらすじ」の語り方、説明の仕方に力を入れすぎているようなものです。
でも、国語が得意な子(というべきか何というべきか)は、ちょっと考えて、おそらくこうではないか、と色々話し出すかも知れません。
「夢はかなう」しかし「魔法は解ける」。
原作はときとしてその結末を悲劇で終わらせますが、ディズニーはわりとめでたしめでたし、で終わらせています。
「夢はかなうが魔法はとける。自分の力を信じて夢にむかってがんばりなさい」、みたいなことを説明できれば、それはたいしたもんでしょう。
説明文の要約は、物語の主題理解と同様に(というか、もっとも明確に)筆者の「言いたいこと」をまとめていなければ得点にはなりません。
ということは、ずっっと号泣少年がひっかかっていた「抽象化」能力と大きくかかわってくる問題なのです。6大お姫様のストーリーは6種類だが、それらはみんな同じ一つの泉から流れ出した川なのだ、そして、その泉とはこれだっ! というのが「要約の説明」でなければなりません。
例(具体)→意見(抽象)
というのが説明文の「基本構造」。要約作文が苦手な子は、実は、「例」あるいは具体の話をしっかりにらんでいないのです。「例」を消せば「意見」が残る、主張は「形」を変えて何度も出てくる、と小学生のときに塾でもおそわっているハズです。形が変わって何度も出てくるのは例なのですから、それを消して(抽象化して)意見を導き出せば、要約作文は完成です。
ただ、「形」を「どのように変えるのか」、それを繰り返す方法は何か、というと「指示語で受ける」という方法が多いわけです。同じことを何度も書きません。「これ」で受けて発展させ、「それ」で受けて発展させ… 前に指示語が何を指しているか書いて並べて足せば「あらすじ」になるよ、と述べたこともありますが、それがまず第一歩となります。
まずは「具体」をしっかり探し出して、それを「抽象化」したものは何か、を考える…
第1段階=指示語の指示内容を明確に!
そして「抽象化」ができないから困っているんじゃ! と、お怒りだと思いますので、
第2段階=例の共通点を探し出す!
6大お姫様は、基本、すべての「共通点」に「魔法」が出てくるわけではないですか。ここまでくれば抽象化はできたも同然。
そうして「いいたいこと」へ引っ張っていく、というのが「要約作文」のコツなのです。(続く)
はじめまして、しろくまさま。中学生の国語の悩みに便乗させていただけますか。
息子も私立中学2年です。中学受験では最難関を失敗、敗因は国語でした。
まだまだ先ではありますが、大学受験でまた国語で失敗することがないように、
今から何をすべきか模索中です。塾には通っておりません。
国語の点の取り方は、イナゴさまによくにているかもしれません。単純に要約することは、
言葉をつなぎ合わせて?なんとか書くのですが、どうも文章として
自分のものになっていないというか、つぎはぎだらけのような感じの仕上がりでになってしまいます。
きちんと読めていないかというと、そうではなく、頭では
理解しているけど、言葉でなめらかに表現できていない、というようなかんじです。
自由作文などは、文章が稚拙なため、立派なものは書けませんが、着眼点が
ユニークだったりして個性的なものは書けるため、良い評価を学校でもいただくことがあったりします。また、逆に??と書かれることもあり、困惑してしまいます。
こんな息子ですが、学校の勉強のほかに、家でなにかやっておいたらよいというような学習法がございましたら、
お教えくださいませ。
②「1題1作文」について
さて、ようするに! 「作文」は「①の逆」を自分ですればよいのです。
前にレスした話でいきますと、
「生物は栄養を摂取する」と言いたい、とします。どうしよう?
その「共通点」を持つ「例」をいっぱいならべて「だから」と持って行けば、めっちゃかんたんな「作文」の完成です。
じっさいに講義で私が例に出したものを紹介しますと…
「ヘビはカエルを飲み込む」「カエルはハエをつかまえる」「ハエはウンコをなめる」、こいつらいったい何してんねん?? 共通することは何や?
と問うて、なんとか「抽象化」しようとしました。
(すいません、またしてもへんな例で… 生徒にウケる例ばかり昔は考えていたもので… 若い講師はワカル授業とウケル授業を混同しがちです)
A「ヘビ-カエル-ハエ」→「生き物」
B「飲み込む-つかまえる-なめる」→「食べる」
「生き物」は「食べる」のだ! これが「意見」だっ みたいにもっていきました。
作文の苦手な子は
(1)例をたくさん持っていない
(2)抽象語句をたくさん持っていない
というのが主要因なのです。
「わたしの癖」という題名で作文せよ、という問題が出たとします。私はともかく、人の癖ってどんなのがあるのだろう?? もうこうなっただけで、内容に幅、ふくらみを持たすことはできないでしょう?
「わたし」が出た瞬間に「わたし以外」を例として「対比」し、「共通点」と「相違点」を出して、「共通点」から「言いたい」ことに引っ張る技が、できないのです。なぜなら「共通して括る言葉」=抽象語句の数が少ないからです。
ヘビ・カエル・ハエを「どうぶつ」とか言うとレベルが低い… ここは難しい言葉で「生物」、「食べる」もカッコがわるいから難しい言葉で「栄養を摂取する」と、できるかどうか…
長期的には「経験値」を増やす=例をたくさん持てる、「知識量」を増やす=抽象語句をたくさん持てる、ということで、前から言うように、この部分は精神年齢の成長、社会的経験の蓄積、で伸びてくるところです。
インスタントでは、ふつうの国語の問題演習を増やしながら、英語の学習方法と同じで、出てくる単語・熟語・慣用表現を抜き出してノートを作成し、意味調べと、それを使った「短文」をつくっていく…
読書をしながら「カッコいい表現」、「意味がわからない表現」を抜き出してノートに蓄積して、それを使った「短文」をつくっていく…
まぁ、ようするに次は大学入試に間に合わせましょ。いまできないところは大目にみるということで…
技術的なことをおさらいしつつ「小論文」の書き方もまとめると
A 言いたいことをまず考える
B 「共通」する例を複数考える
C 言いたいことの言葉の種類を複数用意する
(D 言いたいことに「対立」「対比」できる例を用意する)
言いたいことを先に考え、それに導くことができる例を複数用意し、言いたいことを他の言葉に言い換えて、の3つの作業をして
「例→言いたいことの言い換え→言いたいこと」の流れにすれば、「起承転結」にしなくても書きやすくなります。
何か追加質問あればよろしく。
「きらら」さま
以上に述べた部分のうち、まだ大学入試まで時間がありますので
①「経験値を増やす」
②「知識量を増やす」
という「ひじょうに大きな」部分にも力を入れてやってください。
「経験」とは「小説」や「論説」に出るであろう「大」なる問題の「小」体験ということです。実物を実際に見させてやる、ということです。芸術の鑑賞、映画の鑑賞、とくに本人の興味のあるものに積極的に関わらせていく…
前にもレスしたように、国語が苦手でも昆虫が好きな子は昆虫の説明文はわかるのです。つまり、②とも深いかかわりで「雑学」を増やしていけば、国語力の一助になります。
具体的な方法としては、むろん国語の問題演習をしてもよいのですが、演習する前にその「文章」を「読書」させ、場合によっては段落ごとの要約や、すでに述べたように単語や表現をノート化して蓄積していく、ということでもよいのです。
ただ、たいていの場合、作為的にしなくても一定の国語力は「日々の生活」やそれこそ「遊び」を通じて養われていくので、あまり心配することはありません。
中学のうちは知識と経験を「遊び」や「趣味」で養い、学年が上がるごとに問題演習を増やしていって、やがて志望大学にむけて勉強方法をしぼっていく、という作戦がよいと思いますよ。
「すそ野が広い山は高い」のです。低学年は広く浅く、高学年は狭く深くの作戦でいくべきです。
中学入試のときに国語ができなくても、大学入試のときには一味ちがうお子さんに成長させてやりましょう。
しろくまさま
大変わかりやすい内容でお返事いただき、ありがとうございました。
なるほどと、納得することばかり。確かに息子は具体→意見(抽象)の
部分が出来ていないようです。内容の単純要約が完成したあとに、このあと
まだ2行くらいあるけどどうやってまとめるの?みたいなことをいつも聞く
わけです。一番大事なところが(筆者の述べたいこと)、本文丸写しでしか
表現できず、ということになるのです。
しろくまさまのご指導のとおり、私からアドバイスしてみようと思います。
ありがとうございました。
そして、知識、経験値をあげることですね。
広く浅く、色々な言葉の蓄積ができるよう、考えていきたいと思います。
ひきつづき、楽しく、しろくまさまのレスを読ませていただきます。




































