女子美の中高大連携授業
しろくまさんにアドバイスを頂きたい人集まりましょう。
6年生。
難関校を目指しております。
国語が大の苦手。
元講師だったしろくま様
しろくま様のアドバイスは温かくってほっとします。
国語についてアドバイスを頂けたらと思っております。
宜しくお願いいたします。
しろくまさま
ご意見、本当にありがとうございます。とてもとても、励まされました。何だか、わかりにくい話でご意見を求めてしまい申し訳ありませんでした。
早くに一人親になった我が家の長男である息子は、私のことや家のお金のことに敏感です。そのことは前からわかってはいたのですが、受験にあたり息子と色々話をしていて、私自身考えさせられ、また、つらい気持ちになりました。それで、これまで誰にも相談をしたことはなかったのですが、しろくまさまにご意見伺いたいと思い、思い切って投稿しました。
それは、親の出身校や我が家の経済状況などが、彼に無言のプレッシャーを与えていたのではないかということです。
合格圏を狙って私立受験もする?と何度かたずねましたが、彼はうんと言いませんでした。受験のために塾のコマ数を増やした時もお金大丈夫?と言っていました。心配しなくていいよと言っているのですが、彼との会話の中で、「頑張って勉強すれば、お母さんと同じように国公立の大学に行けるしお母さんがお金の苦労をしなくてすむ」という思いがあることを、感じたのです。
聞いてもそうだとは言いませんし、長い母子生活の中で、お互いに言わずとも感じてること、思いあっていることというのがあって、それが余計につらく感じます。
そんな動機で勉強することがあってもいいとは思いますが、親としては、どこか自分が息子に無理をさせているのでは、という気持ちになったのです。
そんなことがあって、本当に高い目標一本の受験を続けていいのかどうか、私の中で迷いがありました。でも、ご意見頂いて気持ちが楽になりました。受験までの間、もっともっと、「学ぶ意味」について息子と話をしたいと思います。本当にありがとうございます。
最後にひとつ質問です。
息子は理科が大好きで、将来は科学技術、機械工学系の仕事をしたいと言っています。成績は理科だけが良いです。今のところ、算数は塾が任せてほしいと言っているので家ではあまり手を出さず、苦手の社会を中心に日曜日の半日私が見ています。早朝学習は漢字や計算問題をやっています。私が時間的な問題で見てやれることが限られているのですが、四科のバランスはいつも悩むところです。私自身が国文学専攻でしたので国語は一番教えられる教科と思っていましたが、何だか逆に教えにくいと感じました(笑)ので(意味おわかりになりますでしょうか?)、国語もあまり深く突っ込んでいません。
母塾?の関与や、苦手分野と教科のバランスはどのようにお考えでしょうか?
既に過去レスにありましたら申し訳ありません。
「瞼の母」さま
文系の母に理系の息子。よい組み合わせですね。
それぞれがそれぞれにいろいろな発見があって楽しいかも知れません。むろん、子どもの興味が理科にあるから理系とは限りません。好奇心は学問の種です。理科という教科が好きな子の中にも社会科学系の頭脳の子はたくさんいますからね。
さてさて、母塾に関してですが、今のままの、お子さんとの関わりで十分成功されていると思いますよ。まかせるべきところはまかせ、自分でできるところは自分でされている… このメタ認知に基づく対応、というのが大切です。
しろくまは、教科バランスが悪い子は、講師当時から大好きでした。
手のかけ甲斐があるじゅないですか。教える側も、そういう状況になっている子自身も、自分の苦手を知って苦労し、それを解決しようといろいろ試して、一喜一憂する… この過程こそが「努力」の実感で、「成長」の過程です。成長の扉がわかっているのですからノブに手をかけてどんどん開いていきましょう。
むろん、それに苦労している子も保護者もあるわけで、しろくまさんっ 何をのんきなっ と、お怒りになられるかもですが、そういうムラがあるからこそ、何の教科に特化するべきか、短期の目標は何か、と計画を立てやすいのです。
で、ちょっとまずは「矛盾」から入りますが、得意な、好きな教科にまずは力を注がせてやってください。理科が好きで得意なら、ちょっと難関校の理科の問題など持ってきてやって、いろいろさせましょう。
成績がいびつなときほど、まずは得意教科、好きな教科を磨き上げる、ということから入ると子どもは勉強嫌いになりません。いや、勉強が嫌いではなくても、悪い教科、嫌いな教科をまずやりなさい、得意な好きなものは後まわし、となると、勉強に「勢い」が無くなります。
得意が突出すると、親がいちいち気にしなくても、本人がいびつをなんとかしよう、という自発が出てきます。また、この教科は誰にも負けない、という「軸」を持っていると、テストの点数が悪くても、そこをしっかりつかんで次こそはっ という意欲も持続できます。しばらくは好きな教科、得意な分野をたくさんやらせて突出させましょう。
さて、国語ですが、お気持ちよくわかります。どうでしょう、教える、というよりも、時間を計ってお子さんといっしょに問題を解いてみませんか? で、二人で答え合わせ。お母さんはこう思ったけど、あなたはどうしてこう考えたの? 説明してよ、というように同じ立ち位置で解いていくと楽しいですし、いろいろなことを発見できます。
保護者自身が国語が得意な場合には有効な方法です。入試問題の国語、意外と時間制限して解いてみるとけっこう楽しいですよ。いっしょに答え合わせすると、あぁ、ここでコケとるわけか、と、なかなかわかりやすいです。国文学部出身のお母さんならば是非この方法をお試しください。
追加質問があればどうぞ。
とても有意義なスレありがとうございます。
4年生より大手塾に通塾を始めた息子の国語の勉強方についてご相談させてください。
学校は私立小で野球をしています。平日3回の通塾、土日は練習、試合がありゆっくり勉強時間がとれないのが悩みですが、本人は時間のない中で、塾と学校の宿題をどうにかこなしています(塾は下のクラスなので宿題量は多くないですが)。算数に関しては小テストも下のクラスですが上位、模試は偏差値55あたりです。しかし、国語が先日の模試で偏差値38と、平均を大きく下回るものでした。毎回テストも最初は上位でしたが、最近では平均を下回っています。漢字もさることながら読解問題ができていないです。原因は、読んでるが、読み飛ばしが多いことです。漢字の書き取りはものすごく嫌がりますが(<-字が汚いです)、読むことは苦痛ではないようです。模試や授業では、「今日の物語は面白かったわぁ」などと、題材となった物語などを楽しんで読む方です。息子の国語力を伸ばすには、先ずは読み飛ばしをなくし、読解の精度を上げることと思うのですが、悲しいかな私では、対策の糸口がわかりません。何かアドバイスをいただけないでしょうか?
ちなみに算数では、文章問題で点を落とすことは少ないですが、はじめの計算問題でポロポロポロと失点してます(←雑な計算でミスってます)。また、理科は興味のある単元は得点が高いですが、全く興味のない単元はひどいです。
「野球少年」さま
大きな把握はできてもディテールにこだわれない、興味のある分野は深く掘り下げられるが嫌いな分野は表面的になる…
そういう長所と短所があるお子さんかもしれませんね。
大手の、入試にむけてのプログラムがしっかりしている塾では、かえって課題に追われてしまい、なかなか余分な時間がなくて+αはもちろん、復習もしにくい場合もあるかもしれません。
ほんとうなら、お子さんの興味が持てる、好きな内容の分野について述べられた文章問題を選んで、学習する、というのがよいのですが、なかなかそうかんたんにそういう文章題ばかり集められません。
比較的短い文章で、小4や小5の問題に立ち返る、模試や小テストをもう一度やらせる、という機会はつくれませんか?
① 問題文を読む速度がどれくらいか計測する。
② その時間から逆算して、問題を考える時間に何分使えるかを確認する。
これらは一度確認してみてください。
そして以下は既にレスしたことのおさらいですが…
まず、読み飛ばしをなくすためには、キーポイントに「しるし」や「線」を入れながら読む、という「作業」を通読中にさせてみましょう。
指示語「これ」「それ」などを○で囲む、「しかし」「だが」などの逆接語の後ろの文に線を引き、その部分を強調しておく、「は」など他と区別する副詞を用いて説明している部分にも線を引く…
こういう作業をしながら、指示語の内容などもしっかり読めているかを確認して通読する、という「解答対応通読」のクセをつけさせてみてください。
ちょっとした作業を入れるだけで、ただ目を追うところから「何か」節目を意識しながら読めます。むろん、これだけですぐに点数にはつながりませんが、これらの部分の言葉を用いて解答できる材料の多くがそろうこともまた確かです。
また、長い記述などいきなり解答に導けない場合は、模範解答を先にみせて、「なぜ、そういう模範解答になるか、考えてごらん」という解答からの逆算法も有効です。なぜ、これが模範解答になるのか、文中のどういうところからこういう答えが引っ張り出させるか考えてごらん、という作戦です。
範囲のきまった小テストも、先に模範解答を見せて、なぜそうなるかの思考訓練をすれば、苦手な子は、解答の要領がつかみやすいのです。
計算ミスも、スピードを速める訓練の前に、必ずゆっくり丁寧に書かせる、頭の中でできる計算もしっかり書く、という「ゆっくりていねい」訓練を先にやることをおすすめします。
お子さんのキャラクターに合わせた学習の計画を立てて、あせらず最初は時間がかかりますが、時間をかけただけの効果は後にじわじわ出てきます。がんばってください。
何か追加質問があればどうぞ。
~しろくま提案~①
よく、夏休みは「入試の天王山」と比喩されます。前時代的表現で陳腐なのにもかかわらず、多用されます。
有効だから多用され、多用されるから陳腐であるとするならば、一面の正しさを持っているのはまちがいありません。なんせ「天王山」とか言われても最近の若い人たちには… ねぇ?
さて、夏休みは大切、といわれるのはなぜでしょうか。あたりまえなことだからこそ、じっくりこの意味を考えない受験生の保護者もいます。大切だからいっぱいやろう、重要だからいろいろなことをしよう…
大切なポイントは二つです。
一つは「時期」、一つは「時間」です。「時」が大切さのキーワードだと思ってください。
ただ、時期、というと、ちょっとしろくまは違和感を持っているのです。昔は統一入試は三月でした。約二ヶ月現在では早くなっています。にもかかわらず、「入試の天王山」は不動で夏休みのまま…
単純に時期の大切さをいうのならば、実はちょうど六月前半、まさに今の時期こそ、「時期の大切さ」としては妥当なハズです。
小5の復習を改めてしておくのに最適な時期が夏休みである、とするならば、統一入試が一ヶ月半ほど早い現在は、ちょうど今の時期に小5の範囲の復習をしておくのが大切なはずです。
ぼちぼち、小5の見直しもしっかりしてみませんか? 夏休みでももちろんよいですが、「入試の天王山」という言葉が生まれたのが昔であるとするならば、「時期」としては「夏休み前の取り組み」も少し重視してもよいような気がします。
国語に関して言うなら「脇をかためる」。つまり漢字の書き取り、読み、ことわざ・慣用句、言葉の判別など暗記物の小5レベルの復習などは、寝る前の10分でも朝起きての10分でもできるではないですか。
算数ならば、小5のかんたんな「速さ」や「図形」など、寝る前に1題、朝起きて1題でもできますよ。
理科なら生物・地学系の暗記分野。人体と植物だけでも小5で習った部分をかつての小テストをざっとやりなおす、なんてことも一日20分以内でやれないこともない…
「かんたんちょっとの復習」が夏休み前の学習のポイントです。どうでしょう。この「しろくま提案」、できる範囲でやってみませんか?
夏休みの大切さは「時間」。そりゃそうで、学校休みで時間はたっぷりあります。「自分の学習」ができる大切な時期… 「入試の天王山」という比喩の最大のポイントは「時間がたくさんある」ということです。
でも… 塾の夏期講習が入って、やることいっぱい… 塾によっては講習+ふだんの講義が「一日タテ積み」になっているところも多く、夏期講習の小テスト、ふだんの講義の小テスト… なんのことはない、せっかく夏休みで時間が増えていても、やることが「倍」なら、夏休みの有効性も半減です…
塾の利益に反して、そして大部分の人が考えている常識と少しかけはなれた提案ですから、何をしろくまさん言うてるの? と、お笑いになってもけっこうですが…
ほんとうに、あなたのお子さんに「夏期講習」は必要ですか?
夏期講習が必要な子とそうでない子がいる、と思うのです。
ちょっとそれを精査する「夏休み前」にしてみませんか?
あ、でも、一転して、しろくまは「自習室」に対する評価はたいへん高いのです。はっきり言って、家ではやらない、お母さんとケンカになってしまって非能率、という場合が大部分です。監督の先生がいて、質問受けの先生がいる「自習室」はたいへん有効です。
静かな雰囲気、まわりの友人のカリカリという鉛筆の音だけが響く… これはどうすればいいだろう… 考えてわからないときに質問できる… 家なら喉かわいた、ちょっと休憩、などと集中できないが、一定時間強制的に(でもやがて自発的に)特定の空間で勉強できる… 家で自分でできる、という子でも、こういう自習室なら通わせることをしろくまはお薦めします。
たまった小テストの見直し、模試のやりなおし、ふだんは表面的に終わる講義の小テストの勉強、かなりじっくり消化できます。友人に接する機会もあるから刺激も受ける…
目の前に積み上げられた宿題に「追われて」一日が過ぎていくだけの空回りをしてきた子は、夏休みで「回復」するチャンスです。
にもかかわらず、そういう子が夏期講習や夏の新規イベントや特別講座に時間をとられて何かいいことがあるのか…
本人の「現在の到達度」によって、じっくり精査し、夏期講習も有効に利用できる作戦を、保護者はじっくりこの時期に練るべきです。
いや、塾によっては「強制」、すでにセットになっている、というところもあるのでこの提案は最初から却下、となっている場合もあるかもしれませんね…
でも、これはできるでしょう。夏休みの自習室でやる「教材作り」です。これは何度も以前からレスしてきたことです。
小6生ならば小5までにさかのぼり、小テストの「できなかった」問題を見開き半分に貼付して、見開き半分は空白。模試も間違えた問題を抜き出して同様の整理。
もっと丁寧に分類しておいても可。つまり、「わからなくてできなかった問題」「後から考えたらできた問題」「めちゃくちゃ得意、あるいは好きな問題、できた問題」の三つに分けて、三冊つくる…
得意な問題もしっかり解いて、「できる実感」の持続をさせつつ、ミスしたもの、できなかったものを自習室でやらせて質問もさせにいく…
この「本人限定の夏休み教材」の作成は、入試のことはわからない、という保護者の方でもできるはず。朝、自習室に行くとき、あるいは本人が今日は何をしよう、と思ったときに、「はい、今日はこれ」と渡せる用意を「今の時期」にしておくのです。
とくに男の子は、「特製」と「ラベル」が大好きです。
塾の講師時代、友人の理科の講師が、理科大きらい少年のために、三冊ノートを作ってやりました。一冊は赤い画用紙で表紙をつくり、一冊は黄色い画用紙で、もう一冊は青い画用紙で… で、表紙にその子の名前をワープロ打ちして「○○特製レッドノート」と記しました。むろん小テストなどを「赤」「黄」「青」で「できた・ミス・得意」に分類したわけです。
その子はそれらをもらって「おお~カッコえぇ~」とえらい気に入り、せっせと夏休みの自習室で勉強しました。いろいろやり方はあるでしょう? 文字通り「子どもだまし」と言えばそうですが、その気にさせる演出効果は大切です。
どうでしょう。「夏休み前のしろくま提案」。お子さんの状況によってちょっとやってみませんか?
しろくまさま
ありがとうございます!!!
うちの子が好きそうな作戦です!
ぜひやってみようと思います。
うちの子の塾は、勉強は塾でしてほしいという感じのところですので、
夏期講習参加はmustです。
でも、6年生に限り
朝から夜まで自習室はずっと用意してくれています。
息子は「家より塾の方が集中できるし勉強できる」というし、
塾も「塾と家庭は分業体制で、お母さんは健康管理をよろしくお願いします」と言われます。
息子もすっかり「家はリラックスするところ」という感じになってしまっています。
夏の自習室での教材作り、がんばります!!!
ところで一つ質問です。
漢字に関しては、6年生までに習うものから逸脱しないということを
以前しろくまさんがおっしゃっていましたが、
ことわざや四字熟語に関してはどうなのでしょう?
やはり丸覚えさせるしかないでしょうか?
実は、今週の国語の宿題で、
かなり難しいもの(私もうまく説明できないもの。あまり聞いたことがないもの)
が複数出てきて、
ほんとに久しぶりに息子が弱音を吐きました・・・。
ことわざと意味をつなぐ問題ではなく、
会話文のなかで、用法が正しくなるようにあてはめていくものでした。
国語が弱い子には辛かったです。
しろくまさま、よろしくお願いします。
「美ら海」さま
語句の問題などに関しては塾もなかなか対策がたいへんなのです。
経済用語で不況の悪循環をデフレスパイラルと表現しますが、知識系の学習は、逆のインフレスパイラルになっていく場合が正直、ありました。
具体的には兵庫県の灘=難関=とてつもない難しいものが出るっ みたいなイメージ先行があり、どんどんどんどん塾も難しいものを提供していってしまう… また保護者の要求もなかなか高く、「これだけでよいです」と提案しても、「ええ… 灘なのにほんまにこれくらいでええの?」と懐疑的になられて、あげくには○○塾ではこれだけやっている、××学園ではこんなにすごいことをしているっ ほんまにこんなのでいいのかっ みたいな追求もされる…
灘は、よく考えられた問題ですが、常軌を逸した出題はありません。日ごろの生活の中で、何気なく使っているのに、そう聞かれると答えにくい、という実にうまいポイントをついてきます。毎年毎年感心しました。
数字を含む四字熟語なども、けっこうしっかりやらせたはずなのに、
「□通□達」
というのが出たときは、そんなもんまで出すか~ と、あきれたのをおぼえています。今ではいろいろな塾の教材でも掲載していますが、灘が出題してからですよ、そうなったのは。
干支などに因んだ出題なども、おもしろかったですし、漢字のパズル的なものも、しろくまは大好きでした。
ただ、漢字・語句系の問題は、私立中学によって出題コンセプトがまったく違います。これは素人が、ぱっ と見てわかりますよ。
山ほどことわざ・慣用句をやっても、文章題中心の出題ばかりで、空欄に適当なことわざを選んで入れろ、というのが1題だけでおしまい、というところがあります。
ですから、お子さんの受験予定の学校の過去問をよくみられて、語句系のインフレスパイラルに陥らないようにすることが必要です。
文部省(あえて昔の省名にします)の検定した教科書、それに準拠した資料集にとりあげられていることわざ・慣用句で十分対応できる学校がほとんどでしたし、現在でもそのはずです。
むしろ「量」より「質」で、横のひろがりよりも縦の深みのある学習のほうが、「ことわざ・慣用句」を用いた短文作成や、文章中に入れなさい、という問題には対応力がつきます。
知識のインフレは、知識の中身の希薄化でもあります。以前に「蛙の子は蛙」という表現の使い方、の話をしましたが、ことわざにせよ、慣用表現にせよ、あくまでも使いこなせるようにしっかりと身につくような勉強法のほうが効果があがります。「知っているけど使えない」では、「学校の国語の先生」が作成する入試問題は解けません。
故事成語は、昔は33知っていればそれで十分でした。
「四面楚歌」など有名ですが、単に「味方がなく、周囲がすべて敵」という意味だ、と思っていると、この故事成語の正しい「理解」ではありません。
成り立ちからいえば、「もともと味方だった」人がすべて敵にまわってしまっている、という状況を「四面楚歌」というわけで、単に周囲がみんな敵、というときに使うと、本来ならば誤用なのです。
四面楚歌になってしまった… は、もともと味方だったはずのものが敵になり、自分ひとり孤立してしまった… みたいな気持ちがこもっているときに使うものです。
「アメリカ軍に包囲されて、キスカ島の日本軍は四面楚歌となってしまった」という表現は誤用なのです。
数をこなすより、一つ一つの慣用句やことわざなどを、短文作成などを通じて「使いこなせる」「身についた」ものになるようにまとめていくほうが、点数には結びつきやすいと思います。
ある量以上のことわざ・慣用句は、できていない、知らないことに落ち込まず、ああ、こんなのもあるか、はいはい、機会があったらおぼえていこう、みたいな受け止め方でも、学校によっては十分ですよ。




































