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【6840007】哲学・史学・文学などのように、金儲けには直接つながらないことをエンジョイするにはどういう大学受験、大学生活をすればよいか。

投稿者: 関西人   (ID:fPyAvrV8KSc) 投稿日時:2022年 07月 03日 05:32

スレタイの通りです。

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  1. 【6840802】 投稿者: なるほど  (ID:xl6bBrWurws) 投稿日時:2022年 07月 03日 17:57

    改めて、自分が旧制高校の教育に好感を抱いていたことを再確認できた。お礼を申し上げる。また今朝の新聞紙上で、新潮文庫の「この夏100冊を読む」との広告があった。ああいうのを目にすると、自分も挑戦してみようかなとの意欲がわく。同じ思いに駆られた方もあったに違いない。可能なら新潮社は、その感想文を募集する企画も検討して頂きたい。中学生や高校生と同じ本に目を通し、彼等の瑞々しい感受性に触れてみたい。たとえば、ヘルマン・ヘッセの青春小説『車輪の下』などを今あらためて読み返したならば、いかなる感想を抱くのか自分でも楽しみだ。

  2. 【6841052】 投稿者: 関西人  (ID:2/3JAxQy9TM) 投稿日時:2022年 07月 03日 21:54

    実は私は文系のくせに新書を除いた本格的な歴史学の研究書に関しては永原慶二の『日本の中世社会』しか読み終えたことがないのだが、永原慶二は事実の羅列に終始せず、マルクス経済学に裏打ちされた独自の哲学を持って対象を論じていて、その哲学について行くことで何とか読了できたと思う。

    ただ、この本が読めた理由は永原哲学について行けたことのみならず、中1のときの歴史の授業・教師の行動に影響されたことにもある。中1の時の最初の歴史の教師は、京大を出た人で偉い感じの人だったが、服装はだらしなく、酒のせいか顔は赤ら顔だった。それもそのはず、何年か前まではハイレベルな授業を展開し、田の検地か何かの史料を出し、町歩制に従った測量をした結果はメートル法でいくらになるかなどといった出題をするテストも難しかったらしいが、この難易度に文句をつける生徒と親が現れ、レベルをかなり落とさざるを得なくなっていたそうな。そのせいで、私達中1に対する授業もそこまで熱心な感じではなく、私のクラスは担任が怖いからそうでもなかったが、担任が甘いクラスでは授業中に学級崩壊がおこり、そのうちの一つのクラスで図体がでかい上に1番前の席に座っているにもかかわらず寝ていた生徒に対して、その先生は「この〜」みたいな感じで耳を軽く引っ張ったところ、あろうことか、そいつは泣き出し、親も一緒になって学校に抗議をした。そのせいで先生は2学期で退職することになった。さて、この結果を受けて流石に学校は、熱心な歴史の先生を配置しなければならないと反省して3学期に元気なおじいちゃん先生を2人送り込み、崩壊したクラスには「Who is 源氏の棟梁?」と大声で全員に向かってといかけるようなかなり奔放な先生が、そうでないクラスには京大出の狂気を孕んだ怖い感じの先生がやってきた。その怖い感じの先生は学生時代は全学連に所属していたと言い、難しい授業を奔放な感じで展開していったが、やはりついて行けない生徒がざわつき始め、ある日、先生は授業中、「おい!そこのお喋りの核になっているやつ!今俺が大山崎の油屋について説明したことを再現してみろ!」と怒鳴り、「よしわかった。お前ら自分でノートを作れ!」と言った。私はノートの作り方をどう指示されたかは覚えていないが、詳説日本史研究を歴史の時間と家で空いた時間に丸写しするようになった。しかしそれでは間に合わなさそうだったので、日本史Bのノート教材に変えて、鎌倉時代の残りの範囲を全部写した。学期末試験は難しく、素点にルートをつけて10倍する方式が採られた。

    結果として日本中世に関しては中学生のうちに結構詳しく知ることができて良かったが、上記のような卒業生として恥ずかしい顛末のおかげなので気持ちは複雑である。ちなみに、退職した先生は家が焼けて失意のうちに亡くなり、お喋りの核になっていたやつは私と同じ神戸大学の医学部に進学して医師として活躍中である。

  3. 【6841225】 投稿者: 関西人  (ID:iMO24a9lXKg) 投稿日時:2022年 07月 04日 03:53

    長々と書いてしまいましたが、要はアカデミックな授業をするのがいかに難しいかということでして、これは四谷大塚で偏差値62の学校で起こったことですから、64の武蔵が一時期低迷したのもわかりますし、同じ偏差値の浅野とか早大学院でもそういう授業をするのは大変だろうなと思います。

  4. 【6841236】 投稿者: いろいろ  (ID:18BTxWxggzY) 投稿日時:2022年 07月 04日 06:04

    非常に面白いエピソードですね。年を経てもそうやって心に刻んでいる点において、教育として成功ではないでしょうか、「Who is 源氏の棟梁?」には吹いてしまいました(笑)。狂気を孕んだ先生、いいですね。高校くらいだと、私のようなど田舎公立にも面白い先生がたくさんいました。週末ごとに遺跡を掘りにいく社会の先生、詩や短歌を朗読して作品世界に没入する国語の先生、真面目に教える気のない学生運動あがりの倫理政経の先生など…。いま思えばそれぞれに専門性は高く、教えを乞えば喜んで教えてくれたと思うのですが、結局、生徒は大学受験に役立つかどうかでみてしまい、授業は昼寝・内職なんでもありでした。それでもこうしてなにかしらの記憶に留めている点で、教育というのはすごいですね。

  5. 【6841550】 投稿者: 関西人  (ID:S0aHnwF5ci6) 投稿日時:2022年 07月 04日 12:34

    教科書に忠実でない授業や個性のある先生は面白いですが、今は新井紀子氏が指摘するように、教科書を読めない生徒が問題になっていますよね。私もストーリー性がないと読めないクチでしたから、歴史の教科書は読めませんでした。こういう人間を相手に授業をしないといけない先生方は大変だと思います。

  6. 【6842041】 投稿者: そこで問われるのが  (ID:xl6bBrWurws) 投稿日時:2022年 07月 04日 20:42

    教員の力量。それゆえ首都圏の私学中堅校以上における教員募集では、修士以上がdefault。学士で応募可は、公立校くらいではあるまいか。また『学院』の非常勤講師には、教員免許有する博士課程学生が教壇に立っている。彼らが最新の研究成果を紹介し、生徒たちに知的刺激を与える。私自身も高校時代、日本古代史専攻の講師から邪馬台国の所在地をめぐる当該講師自身の独自説を聞き、興味深かった。以前には『塾高』にも特定の時代(鎌倉時代?)の授業しかしない歴史教員がいたという。あの『渋渋』でも古文の教員が独自プリントを用い、かなりハイレベルな授業を行っていた。中高生の時代でのそうした教員との出会いは、ときに人の一生を左右することがある。

  7. 【6842068】 投稿者: 関西人  (ID:S0aHnwF5ci6) 投稿日時:2022年 07月 04日 21:09

    〉特定の時代の授業しかしない歴史教員
    こういう人が存在可能なのはまさに塾高だからなのでしょうね。学校の偏差値が一定以下になると、教科書を読んで他の時代を自力で勉強できる生徒が少なくなるから、教科書の内容をどうやって薄めて授業するかという問題に直面せざるをえない。場合によっては明治時代ぐらいまでしか範囲が終わらなくなる学校もあるから、近現代から始める歴史総合が出来たのでしょうね。

  8. 【6842122】 投稿者: たしかに  (ID:xl6bBrWurws) 投稿日時:2022年 07月 04日 21:55

    また、高校のみならず中学校の社会科教科書や教材にも出来の良いものが多いように見受けられる。率直に言えば、文系に関して初歩から学び直すのなら、中学校の教科書が最適だと思われる。けっして、英語のテキストだけではない。

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