木嶋佳苗を死刑にできるのか｜掲示板スレッド

逆だと思います。

たとえ１万人の有罪者を無罪にすることがあっても、１人の冤罪者を作ってはいけないというのが原則です。

もちろん、弁護士も「仕事＝それで生活している」以上「降りる」自由はあります。
でも、どんな犯罪者（厳密に言えば「犯罪者」とみなされかけている人）も弁護を受ける権利が確保されないと、中世の暗黒裁判と同じになります。

「何人も『有罪』という判決が確定するまでは『無罪』という扱いを受ける」原則が崩れては「魔女狩り」裁判と同じです。

　確かに、本件はテレビで報道されている限りでは「悪女」に思えますし、私もそう思いますが、こういう事件だからこそ慎重に「事実」のみにもとずいた審理をすべきだし、弁護士本来の「物的・情状も含めた『事実の証拠』を積み上げる重要性」が求められているのではないでしょうか。

すいません　メール打っているうちに他の方の投稿が入ってしまいましたが、「逆だと思います」は「紅の梅」様への「逆では」という投稿です。おっしゃることは心情的には理解できる内容とは思っていますが、一般論理的には違うのではないか、という主旨です。

二俣川さん、通りすがりさん


そのような反論が必ず来るだろうとわかっていました。わかっていたので本当は書きたくなかったのですが・・・。


ただ、私が言いたかったのは、「黒を白と言いくるめられるのが有能な弁護士」「どう考えても有罪の凶悪犯罪者をもし無罪放免にすることが出来たら弁護士の勲章」と思われるような風潮にだけはなってほしくないということです。大変難しい問題だとは理解しています。「疑わしきは被告の有利に」「たとえ１万人の有罪者を無罪にすることがあっても、１人の冤罪者を作ってはいけない」というのが原則だというのはよくわかります。そうでなくてはいけない・・・ということも、一応わかってはいるつもりなのですが・・・。

おっしゃる通りで、「勲章」と勘違いする「弁護屋」が増えるのは困ると思っています。
中にはそこを勘違いして、「政治屋」気取りなのまでいて、某市の市長になるのはあきれています。

それでも浅学ながら投稿させて頂いたのは、「それでも守られるべきは一市民、むしろ市井の一市民こそ守られる援護射撃をすべき」ということだけです。「それでも公正な判断で有罪なら潔く刑に服してください。マスコミ法廷の判断は『公正』ではありません」というおせっかいです。

有罪か無罪かは裁判所がきめること。

被告の段階では怪しいだけで、罪人扱いはどうかな。

売春をしていたことは、本人が認めてるよね。売春は犯罪だよ。

＞あなたは、極東国際軍事裁判において、米国人弁護人らが敵国の指導者であった東条英機らの悪党たちに対して、献身的に弁護活動を行った事実をどうお考えか。


戦犯の話はここでは参考にならないのではないでしょうか？

「正しい戦争」なんてものはないと思いますが、その時の国際情勢や世論でも違うわけで、戦犯が必ずしも「悪人」ではないでしょう。戦争を起こした責任はあると思いますが、人を「だましてお金をもらって殺す」事件とはちょっと違うのでまた別スレでお願いします。


個人的には 梅の花さんがおっしゃってることはよくわかります。

山口県光市の少年の裁判の時にもそれをとても考えさせられました。

弁護士という仕事は、罪を認め、その上で少しでも刑を軽くしてあげることにとどまるべきなのか、それとも「絶対クロだ」と思っていてもそれを捻じ曲げてでも勝利を勝ち取るべきなのか・・・。
人間としてどこまでが正義なのか、考えさせられます。

昔「ケイプフィアー」という映画がありましたね。弁護士でありながら少女をレイプした犯罪者を許せなかった主人公が、
「被害者の少女も実は札付きのワルで、しょっちゅう男をたぶらかしていた」という事実を法廷で隠して弁護し、被告人が実刑を食らって出てきた時、その弁護士に復讐を始める…という怖～いストーリーでした。

事実を隠すのはやりすぎですが、光市の事件のように「お話を作って」まで犯罪者を弁護するのはどうなんでしょうね。

>戦犯の話はここでは参考にならないのではないでしょうか？


参考になる。
憎むべき相手の利益のために活動する弁護人の役割を説明する好例として。
まして、戦争犯罪人は多くの被害者を生みだした元凶だ。
その数は、一般刑事犯の比ではない。


その意味で、戦犯容疑者の弁護を担当した米国人弁護人らの心理的葛藤はいかばかりであったか、と推察する。
しかし、彼らは被告人らが驚くほど精力的に弁護活動を行った。職責に忠実であった。


一方、我が国では、法曹資格を持ちながらもそれを理解できず、正当な活動をする弁護士らに対する懲戒をＴＶで呼びかけ、
逆に最高裁からその件で損害賠償をするよう命じられ、所属弁護士会からも懲戒処分を受けた不届き者がいた。
大阪市長をしている。