今年入学した高1生が語る青春リアル
中学受験前提の私立小学校のメリット、デメリット
内部進学でいける中学校がない私立小学校、という国立学園の立ち位置は、入学してみないとなかなか分かりづらいですよね。
通っていれば「そらそうだよね」ということでも、入学前の方には分かりづらいことも多々あると思います。
こういうスレッドは、得てして批判が多くなりがちなので、やや良い目のことに重点を置いて、バランスを取りたいです。
国立学園では、1年生の頃から、漢字の書き取りの宿題が毎日あります。1日に2字とか4字とかのレベルです。しかし、これが低学年の頃には、本当に時間がかかります。要領の良い子は20分くらいで終わるようですが、ちんたらやると平気で1時間以上かかります。毎日のことなので、親の方が嫌になってきます。
ただ、これが高学年になってから効いてきます。それまで一応ちゃんとやっていれば、中学受験用の漢字の勉強を、大幅に削ることができます。それまでの貯金が生きる、というのでしょうか。貯金だけでも、模擬試験の漢字は7〜8割くらいは取れるイメージです。
低学年のうちなんて、どうせロクに勉強なんてしないわけですから、ちんたら漢字でもやっておくのが良いのだろうと思いました。
もう一つ、国立学園では、1年生の最初から、日記を書くことを求められます。
低学年、中学年までは、必須です。高学年になると、「出したい人は出して」になります。
これも、毎日毎日時間がかかる課題でした。時間をかけた挙句、「今日は授業で◯◯をしました。楽しかったです。」みたいな全く内容のない日記を書く羽目になります。
しかし、振り返ってみれば、この日記という課題は、おそらく中学受験の国語をはじめ、いわゆる「記述問題」が出てきた時に、自分の考えを自分の言葉で書く勉強だったのだろう、と思いました。もちろん、学校側はそんなことは一言も言ってくれません。ただ、高学年になると必須でなくなるあたりは、いかにもそれっぽい感じがします。
そうと知っていれば、もっと日記への取り組みも違ったろうな、と思います。例えば、1、2年生の時は、何を書くかについて、もっとヒントを沢山あげた方が良かったと思います。学校で何か楽しいこと、面白かったことがあったかを聞き出し、それを面白い観点を提案して書かせてみる。最初はほとんど親の言葉でも良かったと思います。毎日のことでしたから、少しづつでも成長したでしょう。
気づいたのが遅かったです。惜しいことをしました。
振り返って、やはり良かったなと思うのは「学校にいる時間を無駄にせずに済んだ。」ということでしょうか。
要するに授業の時間です。将棋の藤井聡太棋士は、小学生のときに先生に「5分で分かることを45分かけて話すのは無駄だ。」と言ったそうですね。そういうことです。小学校の授業の時間ってものすごく長いです。そして、その間、ちょっと聞けばすぐに分かるような簡単な話をダラダラと聞かされる子供は、どんな気持ちになるでしょうか。そしれ、それを黙って文句を言わずに耐えるのが「良いこと」とされるという。理解力の高い子供にとっては、時間の無駄であり、人生の無駄です。
この学校は、少なくともそこまでの無駄な時間の過ごし方はさせない授業をしてくれました。そこは、本当に良かったです。
中学受験が盛んになる原因の一つは「公立中学の授業が簡単すぎて、時間の無駄」というのが、実はあると思っています。ぞして、それは、さらに実は、公立小学校でも同じではないか、と思うのです。
中学受験生の大問題の1つは「ゲーム機」ですね。国立学園では、スマホ、ゲーム機は、学校には持ち込み禁止でした。こっそりスマホを持っている子はいましたが。
そして、休み時間の過ごし方は、基本的に「校庭か屋上でバスケやらサッカーやらで暴れ回る。」「雨の日は体育館で暴れ回る。」です。放課後も似たようなものです。
つまり「ゲーム機を持ってないから話題についていけず仲間に入れない」という事態が、特にありません。
ゲームが話題になるとすれば、「学校配布のタブレットで、まだ学校からban(禁止)設定されていない無料ゲームサイトはどこか。」というものくらいです。これなら、全員持ってますから、乗り遅れもない。
なので、「ゲーム機器を一切買わない」という選択が十分可能なのです。放課後に一緒に遊ぶのも、基本的に学校です。なので、カードゲーム類等の出番もなく。「体を動かして遊ぶ」という、実に健全な遊びしか選択肢がありません。こういう環境も、実は中学受験がある私立小学校の、目立たない利点かな、と思います。
まあ、そうは言ってもゲーム機を買っているご家庭も多いのですが。そして、ゲーム機をやりながら、受験勉強をするお子さんも多いのですが。
すでに卒業した子供に聞いた話ですが。
理科の授業は、実験の時間が結構あったそうです。授業の3回に1回は実験だったとか。また、天体など、実験が難しい分野は、映像授業だったとか。
要するに、酸性アルカリ性の試薬とか、ガスバーナーとかを。実際にいじくり回すわけです。宿題で、「この雑草を家の近所で探しておいで」というのもありました。
そうやっていると。体で覚えるんですよね。
何かの冠模試で、ガスバーナーを使う手順の問題が、正答率が20%行かなかったことがありました。要するに、公立小学校では、もはやガスバーナーは使わせていないんだろうな、と思いました。使ったことがあれば、当然正解しますよね。
細かいことですが。そういうのが、「授業の質の違い」というものなんだろうと思いました。
国立学園小学校は、HPに卒業生の進学データが掲載されています。
公表分は5年間をまとめたものですね。在校生には1年ごとのものが毎年配布されるのですが。
これを見ていて感じたのですが、合格者はいるけど、進学者が少ない学校があるんですね。
目を引いたのが豊島丘です。進学実績が注目を集める女子校です。双葉よりは難しいイメージの学校ですが。ただ、いわゆる東京女子御三家は、合格者が全員進学しているのに対して、豊島岡は11人合格して進学が1名です。両方合格すると、やはり御三家に進学するのでしょうか。
また、慶應中等部も9人合格して進学者がゼロです。慶應湘南も4人合格で進学者がゼロですが、まあこちらは遠いですから。慶應中等部は田町駅ですから十分通えるのにゼロなんですね。これが、男子校である慶應普通部だと、5人合格で5人進学しているんです。そこから見ると、中等部合格者は女子が多そうな気配ですね。そして、こちらも御三家と両方合格したら、御三家に行っているっぽい雰囲気が。中学から慶應と決めずに、大学受験で東大や医学部を狙っている感じでしょうか。
久しぶりにHPを見て、そんなことを考えました。
2025.2.16に、小学校の授業の時間を無駄にしないでよかった、という話を書きましたが。
今日付の日経新聞の「大機小機」にも似た話が出てましたね。小2のお孫さんの授業参観に行ったら、1時間かけて1つの計算問題をやっていて驚いたこと。お孫さんに聞いたら、多くの子は内容はすぐに分かっていること。先生から、分かっている子はタブレットを見ていて良いと言われていること。
この公立小学校では、小2でこの状態なのを、6年生まで続けるのでしょうね。全ての公立小学校がそうかは分かりませんが。
せっかく長い時間、小学校にいて、長い時間授業があるのですから。子供が成長する良い時であってほしいものです。
学園は、本当に子どもの育ちを長い目で見て下さっており、中学受験の結果だけに最終目標を持ってきていません。
1番上は、現在、大躍進、大人気の川崎にある中学受験私立小学校を卒業しましたが、中学受験を最終目標にしてしまっているため、子ども達が卒業後、伸び悩んでいます。確かに効率良く中受に向けて学校生活は進んでいきますが、自由と主体性はなく、能動的に動き考える力はスポイルされていきます。卒業時、もう学びたくないと言う子が大半でした。
それに比べて、国立学園の教育は最初、まどろっこしく、効率が悪く感じていましたが、卒業後の子ども達の様子は学園が大好きで、機会を作って遊びに行くほど。自ら考え、自分の将来について能動的に動いている子が大半です。生きることを楽しんでおり、学ぶことは嫌いになっていません。逆に学ぶ楽しさを教えていただき、一生学び続けられる子に育っています。
現在、1番下が学園に在籍していますが、遠い道のりを嫌とも言わず、毎日楽しく通わせていただいております。毎日の授業から自然と学び、中学受験も中堅校なら学園の授業で対応可能でしょう。現に、真ん中は塾へは行かず、学園の授業と放課後だけで中堅校に合格できました。生活リズムを大きく崩すこともなく、土日も毎週末塾ではなく家族の時間を過ごしながら、学園に通って中受して、今、楽しく過ごしています。
親御さんは、中受の成果を基準に学校選びをしてしまいがちですが、中受は最終目標ではなく通過点です。どうぞ良く考えられてお受験先を選ばれて下さいね。
この先、10年後、20年後、子ども達が大人になった時の世界は、正解のない、主体的に考え、能動的に動き、世界中の異文化とコミュニケーションする力が必要になるでしょう。そのような世界で、管理され、やらされて、自分の考えを持つことを否定される中受で成果を残している小学校で育った子が活躍できるのか?私は疑問に思っています。




































