最終更新:

7
Comment

【1850654】ss理科知識論理力講座受講されてる方~

投稿者: 人体   (ID:nX5/Pq3MQjw) 投稿日時:2010年 09月 14日 08:35

すいません、教えてください。
ss単科理科の11ページ、C3(4)の問題の解答なんですが。

「え」の方が不要物が多いので腎臓を通ってからの距離が長い方、
つまり肝静脈

とありますが、肝静脈の方が肺動脈より、腎臓からの距離が
長いんですか?
イメージ的に逆なんですが、
詳しい方、是非教えてください!!

返信する

管理者通知をする

マイブックマーク

  1. 【1850886】 投稿者: ss理科知識論理力講座受講していない4年生保護者  (ID:CXsXD.hZOcI) 投稿日時:2010年 09月 14日 12:25

    > 「え」の方が不要物が多いので腎臓を通ってからの距離が長い方、
    つまり肝静脈

    > とありますが、肝静脈の方が肺動脈より、腎臓からの距離が
    長いんですか?


    まずご存知とは思いますが、
    肝静脈内の血液は、大雑把に言って、肝動脈から肝臓に供給された血液が、肝臓を循環し集まって肝静脈に流れ込んだものです。
    肺動脈は、右心系(右心房、右心室)を通って、肺循環に行く手前の動脈です。


    その問題は見ていませんが、おそらくその問題は、腎臓で「不要物」がこしとられた結果、循環血液中でもっとも「不要物」が少ない血液になります。
    では、その「不要物」の濃度が少ないのは、肝動脈と肺動脈のどちらですか?
    ということなんだと、勝手に解釈して…。


    本当は「腎臓を通ってからの距離が長い」で考えるのはどうか?と思いますが、
    以下に解説。



    「不要物」が最小となった腎静脈内の血液は、主に下半身を循環して下大静脈に合流して、右心系を経て、肺動脈へと流れます。
    肺動脈には主に上半身を循環して上大静脈に入った血液も合流します。
    ですので、肺動脈内では、腎静脈内の「不要物」濃度よりも濃くはなります。
    大雑把に言って(肺を循環することによって、二酸化炭素は減り酸素含有は最大となって、動脈血となり、左心系すなわち左心房、右心室を経て大動脈、全身へと循環しますが)、「不要物」の濃度は肺循環で変わりません。
    したがって、肝臓に入る手前の肝動脈内の血液と肺動脈内の血液の「不要物」の差は、大雑把に言って差がありません。


    ちょっと難しくなってしまいましたか?
    ここまでの話のまとめですが、
    「不要物」の濃度は、腎臓を経て最小となる。したがって、腎静脈内の「不要物」濃度が最小。
    血液には、腎臓を経た血液と、腎臓を経ない下半身からの下大静脈内の血液と、上半身の血液が合流して、肺動脈内を流れ、全身にも流れるようになるが、
    肺動脈内の「不要物」濃度は、大雑把に言って肝動脈内の濃度と同じ。


    「不要物」の濃度は、
    腎静脈内<肺動脈内≒大動脈内≒肝動脈内



    問題はここからです。
    肝臓を循環したら、「老廃物」は増えます。
    よって「不要物」の濃度の差が出ます。
    肝臓を循環した血液は肝静脈を流れます。


    肝動脈内<肝静脈内


    したがって、「不要物」の濃度は
    腎静脈内<肺動脈内≒肝動脈内<肝静脈内


    本当は「腎臓を通ってからの距離が長い」で考えると言うよりは、
    いくつの臓器を経るか?
    で「不要物」の濃度、量は決まってくるんじゃあないですかねぇ。
    「長い」と言われても、その間をつなぐ動脈が長くても「不要物」の濃度には直接的な影響はありません。
    ただし、静脈では、長くなると合流する臓器、組織の数、量で「不要物」は増えるでしょう。

  2. 【1850892】 投稿者: ss理科知識論理力講座受講していない4年生保護者  (ID:CXsXD.hZOcI) 投稿日時:2010年 09月 14日 12:31

    >「不要物」が最小となった腎静脈内の血液は、主に下半身を循環して下大静脈に合流して、右心系を経て、肺動脈へと流れます。


    失礼しました。上記の一部を下記のとおり訂正。



    「不要物」が最小となった腎静脈内の血液は、主に下半身を循環して集まった下大静脈の血液と合流して、右心系を経て、肺動脈へと流れます。



    ところで「不要物」とは、漠然としていて本当は分かりにくいのですが、

    【1850886】の説明でよかったでしょうか?

  3. 【1851005】 投稿者: 人体  (ID:7cPcvHOplUE) 投稿日時:2010年 09月 14日 13:58

    詳しいご説明ありがとうございます。
    問題は、「栄養分」「不要物」「酸素」「二酸化炭素」
    の血液内の量が表になっていて、肺静脈や腎静脈は判別がつくのですが、
    残りの二つの血管が
    不要物の量のみ違います。  一方は多く、一方は普通。
    その場合の見分け方が、解答では腎臓を通ってからの長さになっているので、
    理解できなかったのです。

    私の理解では、
    肝静脈はまだ腎臓を経ていないので不要物が多い。
    肺動脈は、腎臓を経由した血液が含まれているので、不要物の含有量が
    普通になっている

    って事でよいのでしょうか・・・・?

  4. 【1851142】 投稿者: ss理科知識論理力講座受講していない4年生保護者  (ID:E72Y8l1zgGo) 投稿日時:2010年 09月 14日 16:40

    人体 さんへ




    > って事でよいのでしょうか・・・・?



    本当は、その理解では間違いだと思いますよ。


    と言うのは、【1850886】 にも書きましたが、
    肺動脈の血液(A)には、
    腎静脈からの血液(B)が含まれていますが
    腎臓を経ない主に下半身からの下大静脈の血流(C)と、
    これまた、腎臓とはまったく解剖学的に遠いところから流れてくる主に上半身経由の上大静脈(D)の流れがあります。


    Bはもっとも「不要物」が少ないのはご理解いただけていると思いますが、
    CやDの「不要物」がかかわってくるので、
    B、C、Dの混合するAの「不要物」の量は、
    肝静脈内の血液(E)の「不要物」の量よりも多いか少ないかは、


    > 肝静脈はまだ腎臓を経ていないので不要物が多い。
    > 肺動脈は、腎臓を経由した血液が含まれているので、不要物の含有量が
    普通になっている



    と言う考えのみでは、理論的に決着できないと思います。


    C、D、Eの不要物の濃度は、私自身今まで考えたこともありませんが、
    Cは下半身の大部分、Dは上半身の大部分なので、
    ちょっと考えても、肝臓の1臓器を通り過ぎた血液(E)の中の「不要物」よりも、
    C、Dの方が「不要物」の濃度は濃いように感じてしまうのは、
    私だけでしょうか?
    (今まで、この件に関しての記載は見た記憶がありません。より詳しい方は、ぜひともご教示ください)。


    もうひとつ加えると、肝静脈は、腎静脈が下大静脈に合流したあとの下大静脈に合流します。



    「不要物」の濃度は、
    B<C、B<D、加えてB<E
    でしょうが、
    B、C、D、さらにEも混合するAの「不要物」の濃度とDのそれとの比較は、
    「腎臓を通ってからの長さ」では、説明がつかないと思いますが…。





    理論的には【1850886】の繰り返しになりますが、
    下記のとおり、考えていただくのが良いのではないかと思います。


    「不要物」の濃度は、
    腎静脈内<肺動脈内≒大動脈内≒肝動脈内



    肝臓を循環したら、「不要物」が生じるので、
    肝静脈内でも「不要物」は増加します。


    肝動脈内<肝静脈内


    すなわち、
    腎静脈内<肺動脈内≒大動脈内≒肝動脈内<肝静脈内


    したがって、肺動脈内<肝静脈内 。


    長く書きましたが、肺動脈内の「不要物」の濃度は、
    大動脈内及び肝動脈内のそれと同じであることを知っていないと、
    正当にたどり着けない。


    こういうことで、いかがでしょうか?



    以上、私の説明に不備はないと思っていますが、その問題を見ていないので、
    その要求するところと合致した説明になっているかは、分かりません。



    どなたか、「ss理科知識論理力講座受講されてる方」にコメントを頂きたいですね。

  5. 【1851207】 投稿者: ss理科知識論理力講座受講していない4年生保護者  (ID:E72Y8l1zgGo) 投稿日時:2010年 09月 14日 17:53

    続きです。

    長くなりましたので、いったん説明を中断しました。


    長々と申し上げたわりには、前提を言い忘れていました。
    【1850886】と【1851142】の説明は、
    「『不要物』が肝臓で処理されず、腎臓から捨てられる」
    と言うのが前提でした。



    その問題も「『不要物』が、腎臓から捨てられる」と言うことでの設問でしたでしょうね?
    中学入試あるいはSAPIXの問題ならばそうであろうと思って、長々と書いてました。



    さて、
    >> 肝静脈はまだ腎臓を経ていないので不要物が多い。
    >> 肺動脈は、腎臓を経由した血液が含まれているので、不要物の含有量が
    普通になっている
    > と言う考えのみでは、理論的に決着できないと思います。


    なぜそう言うかと申しますと、
    たとえば、肝臓で処理される「不要物」があった場合、「不要物」の濃度は、
    肺動脈内≒肺静脈内≒大動脈内≒肝動脈内 であっても、
    肝動脈内>肝静脈内 となるでしょう。

    となると、肺動脈内>肝動脈内 である可能性があります。




    本当は、「不要物」の処理は、腎臓以外にも、肝臓、肺(呼気)、汗腺(あせ)などでもされているので、話は実は複雑です。

  6. 【1851966】 投稿者: 人体  (ID:ig8Gps86mdI) 投稿日時:2010年 09月 15日 11:30

    ありがとうございます。

    >>肝臓を循環したら、「不要物」が生じるので、
    >>肝静脈内でも「不要物」は増加します。


    プラスされる、って事ですか・・・。
    (すいません、専門的過ぎて)

    この問題って
    不要物は肝静脈>肺動脈 である
    と言う事が生理学的に自明の理なら適当ですが、
    理科の講師が「理論的にこうだろう」程度で作成した問題なら
    不適当な問題だと思うし、
    まして「腎臓からの長さ」に根拠を求めるのが
    さっぱり理解できません。

    理科の講師の方に匿名でいいので聞きたいです・・・。

    「腎臓からの長さ」って何ですかっ~????!!!

  7. 【1852272】 投稿者: ss理科知識論理力講座受講していない4年生保護者  (ID:UxNOM8KvbBo) 投稿日時:2010年 09月 15日 16:36

    理科の講師の方が、まだ現れないにで、また私がしゃしゃり出てきました。


    > 不要物は肝静脈>肺動脈 である
    > と言う事が生理学的に自明の理なら適当ですが、
    > 理科の講師が「理論的にこうだろう」程度で作成した問題なら
    > 不適当な問題だと思うし、
    > まして「腎臓からの長さ」に根拠を求めるのが
    > さっぱり理解できません。




    ひとつ、確認ですが、
    肺動脈は、血液が全身を一巡する際に必ず通過します。
    ところが、腎動脈と肝動脈は、大動脈から分かれる枝で
    (補足すると肝動脈は大動脈から分枝した腹腔動脈から分かれる枝)、
    血液が心臓を出て心臓に帰ってくるまでの一巡する間に、
    腎臓と肝臓を必ず通過するわけではありません。
    すなわち腎臓と肝臓へは、一部の血液が通過します。


    腎臓、肺、肝臓やその他の臓器は、一列に並んでいるわけではないと言うことです。



    これは、ご理解いただけていたでしょうか?


    さて、スレ主さんが「さっぱり理解でき」ないのは、「腎臓からの長さ」ですね。


    > 肝静脈の方が肺動脈より、腎臓からの距離が
    長いんですか?


    という疑問もお持ちですね。
    解剖学的な位置は、腎静脈が下大静脈に合流するところと、それより上部(心臓側)で肝静脈が下大静脈に合流するところは、
    (個人差、身長差、年齢による差はあるでしょうが)10センチもないくらいなのですが、両者とも腹部の静脈。
    肺動脈は、もうちょっと先で、心臓から出る動脈、すなわち胸部にあります。


    「腎臓からの長さ」では、肝臓の方が近いと思っても無理はないと思うのですが、
    「腎臓からの長さ」のひとことでは、説明が足りないですね。


    「腎臓からの長さ」と言うのは、解剖学的な位置のことではなくて、血液循環の経路の長さのことを言っているのでしょうね。



    血液の循環を腎静脈から言いますと(ネットで解剖の図を探してみていただくと分かりやすい。http://www.m3.com/tools/ForInformedConsent/illust/pdf/wt/cvt_a[削除しました]などはどうでしょう)、
    一部の血液が腎臓を通過しろ過されて腎静脈→下大静脈(腎静脈が下大静脈に合流する上で肝静脈が下大静脈に合流してくる)→右心房→右心室→肺動脈→肺循環→肺静脈→左心房→左心室→大動脈→全身へ 
    その一部は肝動脈→肝臓→肝静脈→下大静脈
    と血液は循環します。



    腎静脈と肺動脈の間には、先述のとおり、たくさんの静脈血が合流するので、
    腎静脈内の「不要物」よりも、肺動脈内の「不要物」の濃度の方が濃いわけですが、
    肺動脈内を通過した血液の一部が肝臓に到達する手前までは、「不要物」は増加せず、
    「『不要物』が肝臓で処理されず、腎臓から捨てられる」とするから、
    「不要物」の濃度は、肝臓を通過するときにまた増加する。


    と考えるのでしょうね。


    【1851207】にも書きましたが、「不要物」と総称されものの中には、
    本当は肝臓で処理されて、便の中に捨てられるものがあるのですが(本当は肺を経ると、減少するものもある)、
    上の子の入試問題などを研究していた際にも、中学受験では、このことが問題にされることはなかったと思っています。



    問題自体、肝静脈内の「不要物」を聞いているので、やっぱり厳密には「不適当な問題」だったと思います。
    他の臓器にしておけばよかったのに…。とは思いますね。

あわせてチェックしたい関連掲示板

学校を探す

条件を絞り込んで探す

種別

学校名で探す