2014年度私立中学校 解答速報 2月1日より随時更新!

受験ドクターの2014年度開成中学校 国語の分析塾の情報を見る

開成中学の国語・特徴

2014年度の開成中学の出題構成は以下の通りでした。

一「説明的随筆文」 二「詩」 三「知識(ひらがなとカタカナの書き順)」
まず、大問二の詩の出題について。
完全記述化した平成13年度、つまり現在イメージされる開成中学の出題スタイルになってからは初めてのことです。かつて全文ひらがな表記の物語(出典は絵本)が詩のような体裁で出されたこともあり、「いつか出題されるであろう」とにらんでいましたが、とうとう出されました。しかしながら、10年分程度の過去問を解いているだけの(多くの)受験生からすれば、これは試験会場での動揺を誘発する「衝撃的」なことだったのではないでしょうか?
次に、大問三の「知識(ひらがなとカタカナの書き順)」について。
開成中学の国語はもともと「受験生をビックリさせる」ことが“大好き"です。これも先述の「詩」と同様に、試験会場での動揺を誘発する出題であったであろうことは、想像に難くありません。
さらに、今回の出題には「物語文」が含まれていません。これは、あまりに難度が高く受験者平均点の低さが話題になった平成16年度(随筆文1題のみ)以来のことです。
平成17年度以降、特別に趣向を凝らすことなく全般的にノーマルな出題を続けてきた開成中学が、ひさびさに"大きな揺さぶりをかけた"注目すべき入試問題であったと言えるでしょう。それでは、ここからその詳細を解説していきます。

【大問一「説明的随筆文」】

物語文的かと思いきや、実は「典型的な要旨を述べる説明文タイプ」というスタイルの文章。その要旨は「自然と文明」という切り口。入試の“定番"です。平成22年度の「個人が歴史を変えられるか」、平成23年度の「『進歩』に対する疑義」というテーマと比べると、ごくごく一般的なもの。ここに目新しさはありません。
読解に関する設問は問二から問五までの4題。すべて記述です。平成24,25年度に続き、今年度も「字数指定なし」(大問二も同様)。注目に値するのは問三でしょう。二つの傍線部分の「違い」を説明させる設問です。これは、一見すると平成15年度の物語文での最後の設問を彷彿とさせますが、文章中の語句に直接的には頼れない「高度な抽象化」を要求する設問です。実際、設問に「自分の言葉で説明しなさい」とあります。今回の入試問題のなかでも難度の高いものと言えましょう。通り一遍の読解学習では太刀打ちできません。指導者の高いレベルが求められます。
また、問五ではダイレクトに要旨(筆者の意見)の説明を要求していますが、こちらも、文章中の語句には直接的には頼れません。こちらは「よく出るテーマに対する理解」があらかじめ受験生に用意されていなければなりません。単に「自然⇔文明」という二項対立を意識させるだけではなく、「効率」「利便性」「快適」といった(この場合マイナスイメージの)典型的な批判ポイントを理解させておく必要があります。

大問二「詩」

「入試頻出でない」から「あまり突っ込んだ学習をしない」、だから「入試本番で直面すると動揺する」。意地悪にもそんなことを狙う出題者にとってもってこいのジャンルが「詩歌」です。
ただ、今回の出題、筑駒を併願する受験生にとっては、なんら驚くものではなかったでしょう。出典は「平易なひらがな中心の表記」。これは筑駒お好みのものです。しかも、筑駒の「詩」に見られるメインの主題傾向のひとつである「家族愛」が表現されている作品でした。
2題設定されていた記述設問のうち、問一は「表現効果」を答えさせるものであり、平成16年度の問一を想起させる、開成の独自性が垣間見られる問いではありますが、実は「擬人法」が意識されれば解決する平易なものです。いかにも筑駒タイプの出題!
また、問二は「主題理解」につながるものですが、これも先述の通り、いわば筑駒的テーマ。
あたかも2月3日の筑駒の“前哨戦"を設定したかのようなこの出題。今後定番化するかどうかを見定めるのは難しいところです。

大問三「知識(ひらがなとカタカナの書き順)」

かつて「『あまぞん』をカタカナで書きなさい」と出題されたことはあまりにも有名。それをいやでも思い出させる出題でした。ただし、ここは注意が必要です。知識系の出題は「見た瞬間のインパクト」が強いがゆえにその具体性に"吸い寄せられて"しまいがちですが、決して今後の傾向と対策に直結するわけではないのです。たとえば、平成22年度に「『ございます』の誤用」を記述させるユニークな出題がありましたが、だからといって敬語の学習を強化しようとは思わないでしょう。まずは「ああ面白いね」という冷静な視点をもちましょう。

開成中学はもともと「高いレベルの論理性」と「情報整理力」を求めてきましたが、さらに「高いレベルの情緒性」と「表現力」も求める、そんな入試問題に変わってきていると言うことができるでしょう。

受験ドクターの2014年度入試分析一覧

開成中学校 国語の分析をおこなった受験ドクターの紹介

じゅけんどくたー

受験ドクター

塾の基本情報

〒151-0053
東京都渋谷区代々木1-43-7 SKビル1F(校舎一覧はこちら)

電話番号:03-5304-8225 FAX番号:03-5304-8227

塾の合格実績

筑波大附属駒場中 2名 開成中 9名 桜蔭中 16名 麻布中 6名 女子学院中 8名 駒場東邦中 9名 栄光学園 7名 聖光学院中 13名 豊島岡女子中 21名 渋谷教育学園幕張中 13名 雙葉中 2名 慶應義塾中等部 5名 慶應義塾湘南藤沢中等部 8名 慶應義塾普通部 6名 早稲田 10名 早稲田実業中等部 5名 早稲田大学高等学院中学部 5名 浅野中 11名 浦和明の星 36名 鴎友学園 11名 海城中 13名 桐朋中 4名 学習院 13名 白百合 10名 攻玉社 9名 巣鴨中 19名 芝中20名 洗足 10名 他多数

分析を担当した講師紹介

夏川寛至講師

夏川寛至講師 元早稲田アカデミー NN開成最上位クラス担当。
難しい語彙を使わず、ポイントを押さえるだけで合格記述が作れる指導法を確立。現在受験ドクターで、国語が苦手なお子さんでも、開成中の国語入試問題に立ち向かっていけるだけの読解力・記述力が得られる「国語読解方程式」を開発、大きな成果を上げている。