【座談会】女子校ママたちが語る~母と娘の女子校ガールズライフ(前編)

inter-edu’s eye
2019年9月に行われた男子校保護者座談会に続き、今回は女子校保護者座談会を開催!今回は横浜共立学園、吉祥女子学園、鷗友学園、に通われているお子さんをお持ちのエデュママたちに集まっていただきました。
女子校に決めた理由、通わせて良かったことや、受験対策など、実際に通わせているお母さんだからこそわかるお話がたくさん。
前編は女子校受験の動機や学校の選び方などを中心にお届けします。話の中で見えてきたのは男子と違う女子の自立した考えでした。

座談会の参加者

A

横浜共立学園高等学校3年生のママAさん

B

吉祥女子中学校1年生のママBさん

C

鷗友学園女子中学校1年生のママCさん

1-1. 学校からの生徒への信頼の厚さが想像以上!

写真1

エデュナビ(以下:エデュ):最初にみなさんのお子さんが通われている学校についての印象や、また入ってみて気がついたことなどお聞かせいただけますか。

A 横浜共立学園高Aさん:娘が通っている学校は150年近い歴史があるミッションスクールで、本校舎が横浜市の文化財に指定されているなど、とても歴史を感じる学校です。一応、神奈川の女子校の御三家、みんな同じ地域にあるので山手御三家とも呼ばれているんですが、その中の一つです。

入ってみて思いましたが、想像していた以上に学校からの生徒への信頼が厚いなと思いました。守られる児童から、一人の生徒として扱われるといった感じで、責任を持った行動が求められました。

ひとつ例にすると身だしなみについてですが、中学生のうちは多少うるさく何度も指導されることもありますが、何故このような校則があるのか理解できて来ると、あまり口うるさく言われることもなくなります。生徒自身もあるべき生徒像を理解し、体言化していると感じましたね。

娘はもう高校3年生なんですが、そのような校風の中でのびのびとした6年間を過ごしたように思います。

1-2. 自由な校風で選んだ学校。入ってみると親へのサポートも充実!

A 吉祥女子中Bさん:娘は昨年入学したばかりの1年生です。小学校4年のとき、最初に見に行った文化祭が吉祥女子で、活発だなという印象を受けたんですが入学しても最初の印象通り。娘は割と元気なところ、自由な学校に行きたいと言っていたのでイメージ通りのところに入れたと思います。娘のお友だちも元気なところに惹かれたという子も多くて、やはり文化祭やオープンキャンパスで受けるイメージってとても大事だなって思います。

あと入ってみてわかったんですが、思ったより学校がサポートしてくれて面倒見がいい。自由な学校という印象が強かったんですけど、先生がきちんと見てくださってて、補習制度も整っていますし、落ちこぼれを作らないようなシステムがしっかりあったのが嬉しい誤算でした。

エデュ:面倒見がいいということですが、どんなところなんでしょう。

A 吉祥女子中Bさん:中高生になると、うちには高校生になるお兄ちゃんが特にそうなんですが、学校からの手紙とか親に届かないことがあるんですけど、吉祥女子はメール配信システムがあり、親にも全部メールで届くんです。あと、生徒用の共有フォルダがあって、親もアカウントを登録し同じフォルダが見られるようになっています。そこにも同じお知らせが入ってくるので、過去の配布物も全部見られますし、学校の年間予定なども入っているので、提出物の出し忘れというのもまったくなくなりました。男の子は、半年以上前の蛇腹になった手紙が出されたりしますが、そういったことがないんですね。

あと嬉しい誤算といったのは夏期講習が充実していることです。勉強だけではなく文学をさらに深めるための教養講座みたいなものとか、普段の授業ではできないような+αのおもしろそうな講座があって、有料ですが、1講座ずつ好きなように選んで取れるんですよ。入学説明会ではそういう話がなく入ってから知りました。

1-3. とにかく中1は学校に慣れればいい

A 鷗友学園女子中Cさん:うちも昨年入学しました。入学前のイメージは、割とおとなしめというか、真面目な印象がありました。でも文化祭での部活での発表を見るとキャーッと騒いでいる子もいて、きっと騒ぎたい子は騒ぐし、文学少女みたいな子もいて、そんないろんな子と出会う場があればいいなと思っていたので、きっとこの学校でも居場所が見つかると思いました。

入ってみて思ったのは、意外と自由だったこと。進学校ですし宿題も大変という噂は聞いてましたが、毎週小テストがあるわけでもないし、どちらからというと勉強は自分で計画を立てて、自分で事を進めていかないといけない。中学受験で膨大な量の勉強をしてきたものですから、ちょっと不安になって、夏休みの面談のときに先生に聞いてみたんです。でも先生は「とにかく中1は学校に慣れればいいんです。居場所を見つけて人間関係を整えられれば十分で、安定してくればおのずと勉強はついていき、まわりの友だちがやり出せば自分からやり出しますよ」と。

なるほど!と思いまして。女の子って人間関係ですべて決まるし、情緒が安定すればそこを土台にしていろんなことができるようになるな、と思いました。

とはいえ、優秀な方も多いですし、平均点の分布とかも出たりします。学校には成績管理シートというのがあって、次回のテスト対策を書き込んで先生からコメントをもらうというのはあったりするので、そういうことはしっかりやりつつも、1年生では楽しく居場所を作るということでいいのかなと思います。

2-1. 3日1回の席替え。群れを作らない女子校ならではの配慮

エデュ:情緒の部分をとても大切にしているのは女子校ならではの感じがしますね。1年生の時は特に重要ですね。

A 鷗友学園女子中Cさん:女の子ってすぐにグループになりがちですが、そうならないように3日1回、2年生くらいまでなのかな、席替えをするんです。高校生もわりと席替えしているみたいですね。グループワークやペアワークを誰とでもすぐにできるようにやっているので、あっという間にクラスのお友だちがきゅっと仲良くなって本当に楽しそうです。人間形成をとても大事にしている学校なんだなと改めて感じました。

エデュ:女子の特性ですぐ群れになってしまうということを考えての女子校ならではのサポートともいえますね。

A 鷗友学園女子中Cさん:まさにその通りですね。女子校をやってきたところのノウハウというか。席替えはもう20年くらい続けているそうです。

A 吉祥女子中Bさん:うちの子は1クラス43人とかすごく多くて。だから入ってすぐにクラスごとに学校の校外施設に行って、クラスの子と数日間一緒に過ごすということをしてました。あとひと月に1~2回、カフェテリアランチというのがあるんです。クラスごとに先生とバイキング形式のランチ食べるそうで、その際の席は、いま席替えアプリというものがあるそうで、それでランダムに席を決めるみたいですよ。女子校ならではの気遣いだなと思います。

2-2. 女子という枠が取り払われた自由な学校生活

写真2

エデュ:これまで学校生活を過ごしてきたお子さんの様子はいかがですか。

A 横浜共立学園高Aさん:うちは他の私立小学校からの入学だったんですが、最初の頃は公立小学校から入学されたお嬢さんたちの言葉づかいや、奔放なところなどに戸惑っていたようですがすぐに慣れたようです。また、先ほどお話ししたように、責任を持った行動を求められることで自分に対しても責任を持ち、6年の間でずいぶん成長したと感じてます。

また、女子生徒しかいない中で、男性がすると思われがちな仕事も含めてすべて女性がするので、性別を意識せず、本当にのびのびと過ごすことができました。

A 吉祥女子中Bさん:とても楽しく通ってます。入学当初はとても緊張しましたが、慣れてきて、休日に友達の家に遊びに行く余裕も出てきましたね。

A 鷗友学園女子中Cさん:それはすごく楽しそうで。逆に幼いんじゃないかというくらい。休み時間は汗びっしょりになって本気の鬼ごっこや、空気の抜けたバレーボールが転がっていたからそれでドッチボールをしたとか、小学校の頃には考えられなかったように生き生きとしてます。帰ったときの様子を見ると、通学で疲れたりもしていると思うんですが、受験期で疲れて帰ったときと違って、充実した疲れという感じです。

A 吉祥女子中Bさん:うちも「クラスでおしくらまんじゅうした」とか言ってた!

A 鷗友学園女子中Cさん:男子の目がない良さというのがあるのかなと。女子はこう過ごさないといけないということがすべて取り払われちゃう。

3-1. 大切なのは本人のフィーリング。「ここの生徒になりたい」という気持ち

エデュ:進学にあたっては女子校か共学か、いろいろ検討されたと思いますが、決め手となったポイントはどういうところでしたか。

A 吉祥女子中Bさん:うちの娘は最初から女子校にしか興味なかったんですね。こういうと世の中の男の子に申し訳ないんですけど、やはりちょっと幼いところがあって、娘のクラスではそのせいで授業が中断したということがあり、わりと真面目な子なのでそれが嫌だったようです。なので最初から女子校ありきでした。あと私自身、ミッション系の女子校出身でそこで今でも尊敬できる一生のお友だちがたくさんできたので、そういう環境に娘を置きたいという影響も大きかったと思います。

エデュ:何校くらいご覧になりました?

A 吉祥女子中Bさん:私は7、8校。娘はその中から5、6校実際に行きました。家から通いやすいところに割といい学校もあって、私はここもいいなと思ったんですが、娘はあまり好きじゃないと。やはり本人のフィーリング、ここの生徒になりたいという気持ちは大事だと思ってそこは尊重しました。

A 横浜共立学園高Aさん:うちは最初から男子だから、女子だからというくくり方をされたくなかったのと、本人が女子校を望んだので。とはいえ女性でもあるので、最低限の品格は身につけて欲しいなと思い選びました。共学も見学に行きましたが、我が家では逆に女子校の良さを確認する形になりましたね。

学校見学は、私は7校ほど、娘は5校ほどうかがいました。今の学校はいろいろ見てきた中で私の方から娘にすすめて、娘も気に入ったようでした。実はもう1校と最後まで迷ったのですが、2月2日に合格をいただいて最終的に娘が選びました。

エデュ:Aさんは私立小学校からいわゆる外部受験ということで入られたんですよね。

A 横浜共立学園高Aさん:家が横浜ですが、小学校は東京都内の私立小学校に通ってました。でも中高になると校舎がいま住んでいるところからさらに遠くなり、通学時間がかかってしまうんです。それと本人が「違う世界を見てみたい」とも言いましたので、夏頃まで迷ったんですが外部受験を決めました。

A 鷗友学園女子中Cさん:うちもみなさんとほぼ一緒の理由です。女子校がいい、男子は嫌だと。私も女子校の出身で、女子校時代の友人と会うときも一緒に連れていったりしたことも影響しているかもしれません。また私自身共学に行ってないのと、女子校の良さばかり知っちゃっているので、どちらかというと寄せていたと思います。

ただ最近は共学化とか附属校化の流れもあるので、一応共学の文化祭にも行ってみたんですが、本人が全く興味なく、あっさりと女子校がいいと言ったので、やはり7、8校見て、娘も6校ぐらい行ったかな。本当は吉祥女子も行きたい学校の一つだったんですが、家からだと1時間くらいかかってしまうんですよ。本人の限界値として、通学に1時間は超えたくないということで、家からでは30分ほどで行ける鷗友にしました。

あと、やはりきれいな学校がいいと言ってました。結果的に今の学校の校舎は古いほうなんですけど、共学の校舎よりはきれいかも。

エデュ:制服とかも判断材料になるんでしょうか。

A 鷗友学園女子中Cさん:娘の場合は私服の学校より、やはり制服を着たいという思いがありましたね。

A 吉祥女子中Bさん:それはあると思う。かわいい制服がいいというのはすごく。あと最寄り駅が好きじゃないという理由で嫌だといった学校もあって、やはり普段行かないエリアは怖いようです。毎日通うのは本人なので、なるべく本人が気持ちよく通えるところがいいと思います。

エデュ:AさんやCさんはは通学時間を気にされたということでしたが、Bさんは通学時間はどれくらいなんですか。

A 吉祥女子中Bさん:わりと近くて自転車だと15分くらい。でもお友だちと一緒に行きたいから電車で30分くらいかけて通ってます。学校は自転車通学OKなんですよ。でも今はちょっと心配なんで、高校生くらいになってからでもいいかと。

A 鷗友学園女子中Cさん:すごく遠いところから、1時間半超えとかのお友だちもいて、入学したばかりの頃はほんとみなさん「家に帰った途端に倒れてます」っていう声も聞きました。

A 吉祥女子中Bさん:あと地震が来たらとかいろいろ考えると…。震災の時は学生さんも帰宅難民になって帰れず怖いをしたということを娘に言ったことがあって、それも頭にあったのかも。それに親としても、通いやすいところ、シンプルにいけるところがいいかと思いますね。

4-1. 一番聞きたいのは育て方や理念について

写真3

エデュ:学校見学や説明会もたくさん行かれたと思いますが、どんなところをポイントにしていらっしゃいましたか。

A 横浜共立学園高Aさん:わりと保護者の方を見てました。文化祭などでは在校生の保護者の方がいらっしゃると思うんですが、そうした方の言葉遣いや所作、服装など、通ってらっしゃる生徒さんの質も表していると思うのです。

説明会では施設やその学校施設を生徒さんが普段どう扱っているのか、先生方の生徒さんへの接し方、あと、いざというとき、たとえば地震など天災や、交通網の乱れ、親の転勤などでの学校側の対応についてうかがいました。また学校外にいる生徒さんの様子も見たりしていました。

A 吉祥女子中Bさん:私が通っていた学校はミッション系だったんですが割と自由な学校だったので、校則が厳しい学校は私が無理だなと思い、そういうところも見ていました。

A 鷗友学園女子中Cさん:私は宗教のないところだったので、そういうところがわからず敬遠していたところもありました。ミッション系でも自由なところがあるんですね。

A 吉祥女子中Bさん:カトリックかプロテスタントかでだいぶ違いますね。カトリックはわりと校則なども厳しいところが多くて、プロテスタントは自由な感じがします。

A 鷗友学園女子中Cさん:なるほど。宗教の違いがわからなかったこともあって、説明会では学校の理念とかに注意して聞いてました。いろんな学校のを聞いてると目も肥えてきて、「上っ面でしか言っていないだろうな」みたいなのとか「体に染みついているから、この言葉が出るんだな」みたいな。桜蔭に行ったときは、何十年も女子教育を研究されてることが、もうよどみなく出てくる感じで、「とにかく大切なお嬢さんを何とか一人前の人間に、人として、人間力を…」という話を聞くと、やっぱりいいのかなと思ったりします。

A 吉祥女子中Bさん:同感!学校によってはカリキュラムのことしか話さないところもありますよね。それはパンフレットに乗っていることだし、やっぱり足を運んで話を聞くので、そういう育て方とか理念が一番聞きたいところですよね。

A 鷗友学園女子中Cさん:進学校にはいかにも大学受験のためみたいな学校もありますよね。

A 吉祥女子中Bさん:共学の学校はそういうところが多いように思います。でも女子はあまりそういうところに心ひかれなくて、人間形成していくのに大事な6年間を過ごすので、Cさんの言われたこととかすごくわかる。なので同じ学校も2回、3回と足を運ぶといいです。最初はシステム的なところに感動するものですが、4年生、5年生、6年生と3回連続で聞いて、全部いいなと思ったらやはりいい学校かなと。

A 鷗友学園女子中Cさん:4年のときに聞いた話と6年のときではガラリと違う話しが出ることもありますよね。2〜3年でどんどん教育環境も変わるし、学校の歴史とかも大事ですが、先進的なこともちゃんと考えられる先生がいるかどうかも大事だと思います。

後編は受験への取り組み方や、女子校志望の受験生保護者へのアドバイスなどを中心にお送りします。