浪人させるべきか、させないべきかで悩んだら?

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大学受験、とくに難関大学受験では現役合格が難しい場合に「浪人」という選択肢も出てきます。しかし親御さんとしては浪人させて第一志望校に再挑戦させるべきか、第二志望であっても合格した大学に行かせるべきか悩むのではないでしょうか。今回の大学リサーチではそのお悩みの参考になる情報をリサーチしてきました。

大学受験では5人に1人が浪人生という現実

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中学受験や高校受験ではなじみが薄い浪人ですが、大学受験では現役合格が難しい場合には「浪人」という選択肢が出てきます。まずは実際に大学生における浪人の割合がどのくらいなのかを見ていきましょう。

文部科学省の「学校基本調査」のデータを参考に見てみると、2018年度の大学現役進学の割合は79%、浪人生は21%。つまり全国の大学生の5人に1人は浪人生という結果が出ています。

さらに男女別に見てみると、男性の現役進学率75%、浪人生は25%。女性の現役進学率84%、浪人生は16%と男性の方が浪人生率が10%も高くなっており、4人に1人が浪人生という高い数値になっています。

しかし1900年代には3人に1人という時代もあり、近年では浪人の数が減ってきているという事実もあります。その背景には、不況のため予備校に通わせることを躊躇する金銭的な事情や、試験が多彩になり入学しやすくなったという理由があります。

一方で、「私立大学“難化”でこれから視野に入れたい3つのこと」でもご紹介しましたが、難関私立大学は入学定員の厳格化が行われていますし、東大は高校ごとの現役合格者数が毎年話題になるほど、現役合格することが難しいと言われています。また、医学部は1浪どころか多浪している方も決して珍しくありません。偏差値が高く、浪人してでも入る価値のある大学や学部は浪人生の割合が多くなる傾向があります。

浪人生になるとどんな生活が待っているの?

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浪人生になると、ほぼ勉強漬けの毎日が待っています。予備校に通った場合の一日の流れを見ていくと、平日の朝は高校同様8時30分頃から夕方まで1コマ50分の授業を受け、終了後は自習室を利用し課題や復習・予習。土日は模試などを受けます。この生活を繰り返し、全国模試などの判定を見て、不合格だった大学に再挑戦するのか、もしくは志望校を変え挑戦していくのかに絞っていきます。

この生活をきついと感じるか、目標のために頑張っている充実した日々と感じるかは個人のモチベーションによって異なってきます。しかし1浪を経ての合格を目指す場合、この1年間をどう過ごすかによって大きな差がつきます。だからこそ、もし勉強に身が入っていないようなら、まずは親御さんが気持ちを切り替えて、「あなたは浪人生なのよ」という意識を持たせることが重要です。

浪人させるかどうかで悩んだら

浪人生活を選択すると自学自習という選択肢もありますが、多くの場合、学力アップのために予備校に通うことになります。有名な所だと駿台予備学校、河合塾、東進ハイスクールがありますが、年間授業料は年間で約600,000~950,000円ほど。東大の年間授業料が535,800円ですので、決して安くはない金額がかかります。

予備校に通う学費の捻出などデメリットもありますが、多くの人にとって最終学歴となる大学。大学には社会人の経験があるような学生もいるので、1浪しているからといって年齢での恥ずかしさなどはあまりありませんし、就職の際にも不利に働くことはほとんどありません。行きたくない大学にただ何となく通うよりは、1年周り道をしてでも浪人させてあげた方が本人にとって将来的にもプラスに働くかもしれません。

浪人させていいケース、させてはダメなケース

最後にお子さまが浪人を視野に入れた際、浪人させていいケースとダメなケースの例をご紹介します。

浪人させていいケース

目標とする大学に行きたい理由が明確
1年間モチベーションを維持し続けるのは意外と大変です。「どうしてもこの大学に行きたい!」という強い意志がないと勉強を続けるのは実質的に困難です。その大学に行きたい理由がしっかり答えられるのであれば応援してあげましょう。

自分がなぜ落ちたのかしっかり理解している
何が原因で不合格になってしまったのかが分かっていないと、やみくもに勉強することになり1年間無駄に過ごすことになってしまいます。具体的に「○○の教科のココができていなかった」、「基礎学力が足りていなかった」など不合格になってしまった原因が分かっていれば勉強の道筋を立てることができます。

浪人させてはダメなケース

失敗の原因を時間のせいにしている
現役受験失敗の原因を「部活に力を入れていたので、時間がなかったから」として、浪人すれば時間もあるし受かるかもしれないと思っている場合は要注意です。確かに、毎日高校に通いながら部活もやり、受験勉強もするという生活に比べると、勉強に集中できるだけでなく、ある程度の自由時間も生まれます。しかし時間が足りなかったからというだけで、失敗の原因を振り返らないのでは無為な時間を過ごしてしまう可能性があります。

具体的な対策を答えられない
例えば「○○の教科で点数が取れなかった」、「発展問題ばかり解き、基礎学力が足らなかった」と原因が分かっていたとしても、具体的な対策を答えられないのであれば、学力を上げることが難しくなってしまいます。予備校に通い、打開策を見つけることもできますが、必ず確認しておきましょう。

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