浪人させるべきか、させないべきかで悩んだら?(2ページ目)

浪人生になるとどんな生活が待っているの?

浪人生になるとどんな生活が待っているの?

浪人生になると、どのような生活を送るのでしょうか?
当然ながら、ほぼ勉強漬けの毎日が待っています。予備校に通った場合の1日の流れを見ていくと、平日の朝は高校同様8時30分頃から夕方まで1コマ50〜90分の授業を受け、その後も自習室などで課題や予習・復習。土日は模試などを受けます。この生活を繰り返し、全国模試などの判定を見て、不合格だった大学に再挑戦するのか、もしくは志望校を変え挑戦していくのかに絞っていきます。

この生活をきついと感じるか、自分の目標のために頑張っている充実した日々と感じるかは個人のモチベーションによって異なってくるでしょう。そして、この1年間の過ごし方によって学力には大きな差がつきます。浪人したからと言って必ずしも学力が向上するとは限らず、現役生の頃よりも偏差値の低い大学にしか合格できないという無情なパターンもあるのが現実です。だからこそ、もしお子さまが勉強に身が入っていないようなら、まずは親御さんが気持ちを切り替えて、「あなたは浪人生なのよ」という意識を持たせることが重要です。

お子さまに浪人させるかどうかで悩んだら

浪人することになると、多くの場合、学力アップのために予備校に通うことになります。
有名な予備校には駿台予備学校、河合塾、東進ハイスクールがありますが、年間授業料は年間でおよそ600,000~950,000円。東大の年間授業料が535,800円ですので、決して安くはない金額がかかります。

予備校の学費の捻出などデメリットもありますが、多くの人にとって最終学歴となる大学。大学には社会人の経験があるような学生もいるので、1浪しているからといって年齢面での恥ずかしさなどはあまりありません。就職の際にも、浪人が不利に働くことはほとんどありません(明確な理由のない留年は不利になることが多いようです)。さほど行きたくもない大学にただ何となく通うよりは、1年遠回りをしてでも浪人させてあげた方が本人の将来にプラスに働くかもしれません。
しかし、それも実際のところはケースバイケースなのです。