中学受験、年末年始・1月の過ごし方はここに注意!(3ページ目)

ミッション3.どんな状況でも焦らない!子を信じて最善を尽くそう

インターエデュ:そんな状況になってしまったら親は焦ってしまいますね。どうしたらよいのでしょうか?

安浪先生:焦ってしまうと、親はお尻を叩きたくなりますが、責めれば責めるほどやる気はどんどん下がってしまいます。一言の叱責でやる気が1ポイント下がると思ってください。このような状況になってしまったら、“最後の2週間だから”と、ご褒美も効果的です。最後の最後までゲームなしが望ましいのですが、過去問4科を午前中本番と同じ時間でやって、目標点数を何点越えたら、ゲーム5分延長していいよとすると、子どもは真剣になるものです。細かく子どものやる気を引き出すような仕掛けを、最後の最後までうまく差し込んでいくとメリハリが出てきます。

失速したとしても、最後の最後、30日、31日でスイッチが入ればいいんです。失速しても「やるぞ!点取るぞ!合格するぞ!」というモチベーションが最後で出てくる子は強いです。そして本番の日、子どもの気持ちが前を向いて「行ってくるね!」と力強く志望校の門をくぐると、その時点で親は「よくぞここまで頑張ってきた」「あとは本人と神様次第だ」と思えるようになれます。

ただ、そういう子はまだいいのですが、まじめで繊細な子だと、ガチガチに緊張したまま、30、31、1、2日と迎えてしまいます。夜も寝られなくなったり、緊張しておなかが痛くなったり。緊張したままで受けて、絶対落とさない学校を落としてきたりもします。 そのようなタイプの子には、「どんなに緊張して夜寝られなくっても、一睡もできなくても、体は横になっているだけで休めているから大丈夫だよ。一睡もできなくても第一志望合格した人はいっぱいいるよ。」と言って、緊張を解いてあげて、安心させるような暗示をたくさんかけてあげてください。