中学受験、年末年始・1月の過ごし方はここに注意!(2ページ目)

ミッション2.1月前受け校を合格しても安心しない!

インターエデュ:2月1日からが本番のご家庭が、1月に前受けするときの注意点は何でしょうか?

安浪先生:1月の前受け校を合格すれば万々歳と思いがちですが、本番までに失速するリスクもあれば、慢心するリスクもある。緊張が紐づいてしまうケースもあるので、合格の二文字だけでほっとしないことです。

緊張が紐づくとは、前受け校を受験の際にものすごく緊張したけど合格したという場合、「入試=緊張」が刷り込まれてしまうということです。そういうとき私は確実に合格できるもう1校を受けさせて合格を獲らせます。そして、1校目と2校目で緊張度合いがどう違ったかをヒアリングします。そこで本人にとって何がほっとできたのかを真剣に探り、それをお守りとして2月に送り出してあげます。

インターエデュ:なぜ失速するのでしょうか?

安浪先生:1月中旬から2月1日本番までの2週間は、子どもにはやや長いんですよね。学校へ行っている子はそうでもないのですが、インフルエンザでの学級閉鎖も含めて、学校を休んで1日中家で勉強するという状況が続くと失速しやすいんです。

特に共働きのご家庭で、完全に本人に任せ、家で一人だけで勉強させることはかなり危険だと思ってください。もちろん一人で勉強することも必要ですが、やはり子どもなので、家に一人でいると、ついテレビをつけてしまい、数時間見てしまうということもあります。家庭教師や個別指導をお願いしているのであれば、午前中だけでも来てもらうとか、塾の自習室や図書館を利用するとか、なるべく一人きりの時間を減らすようにしてあげてください。

インターエデュ:2週間で失速する原因は他にもありますか?

安浪先生:単に疲れて失速するということもあります。子どももやらなきゃいけないって分かっているんだけど、やる気になれない、やばいと思っているけれどやれない。冬休みはテレビを断っていたのに、1月の後半になってテレビを断てなくなるという子もいます。学校を休んでそういう状況になっているときは、学校へ行かせることも一つの手です。生活にメリハリをつけてあげましょう。先ほどもお話したように、子どもは受験勉強をずっとやっている状況に飽きてきているんです。