【解答速報2020】社会の問題・課題への関心が問われる 難関中学社会の入試問題(3ページ目)

【渋谷教育学園渋谷中学校】SNSで盛り上がった参議院選挙戦

渋谷教育学園渋谷中学校の社会の大問3の問1は、2019年7月に開催された第25回参議院議員選挙に関する問題です。

渋谷教育学園渋谷中学校の社会1

Twitterで参議院議員の状況を見てきた方は、この問題を出題する意図が知りたくなると思います。問題の穴埋めは用語を知っていれば答えられますが、受験生が時事として知るには広い視点での関心の高さが求められます。

また大問4では新聞配達で取り入れられた新サービスに関する問題。モバイルページからサービスに関する情報を読み取り、年齢別人口の変化を踏まえてサービスが提供されるようになった社会背景を、なんと100文字で答えさせるというもの。東大生はかなり手ごわい問題だったと感想を述べています。

渋谷教育学園渋谷中学校の社会2

昨年に発表されたPISAの調査結果では、情報の質や信ぴょう性を判断する力も読解力だとしてWebサイトや投稿文、電子メールなど多様な形式のデジタルテキストを使った問題が出題されましたが、それらの問題の正答率が日本において低かったということが伝えられました。

大問3の問1と大問4は広い意味で情報リテラシーに関する問題とも言えます。インターネット上にあふれる情報を取捨選択し、日々の生活や学業、仕事に活かしていく力がこれから必要になるという学校側のメッセージも感じられました。今後このような傾向の出題が増えていくかもしれません。

(※解答は「渋谷教育学園渋谷中学校2020年度の社会解答」にあります。)