中学受験、家庭教師をつけたいと思ったら、確認しておきたいこと(3ページ目)

難関校を目指す受験生の間で、家庭教師の利用が増えている理由

多くの塾が、大量演習・繰り返し学習型の指導を行っています。

また、入試問題を分析し、それをテキストに反映させることを何度も行ってきた結果、子どもたちが学ばなくてはいけない量は増え、質は高まっています。

しかし、誰もがその質量の勉強についていけるわけではありません。さらに、塾で大量の勉強をこなし知識量についていけるお子さんであっても、そのまま順調にいける訳ではありません。

中学受験における上位の学校の入試問題が、これまでのような「その知識を持っていれば解ける」という問題ではなくなったことをご存知でしょうか。大学入学共通試験が求める3つの力「思考力・判断力・表現力」が、中学受験の上位校では、すでに求められています。

そこを埋めることができるのが塾ではなく、「力量のある家庭教師」になっている現状もあるようです。

お子さまにあった適切なタイミングを見極めることが重要

ご紹介したように、中学受験の際に通塾に加えて家庭教師をつけるには、「お子さまにあった適切なタイミングを見極める必要」があります。

また、「適正な力量を持っている家庭教師の先生にお願いするのも大切なポイント」と西村先生は言います。

お子さまに適切なフォローができるように、成績だけではなく、お子さんのモチベーションにも気を配ってあげましょう。

西村 則康(にしむら のりやす)先生

西村 則康(にしむら のりやす)先生

プロ家庭教師・名門指導会代表、中学受験情報局主任相談員、塾ソムリエ。

40年以上、中学受験指導を一筋に活動し、開成、麻布、桜蔭中学などの最難関中学に2500人以上を導く。受験学習を、暗記や単なる作業だけのものにせず、「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で切り込んでいく授業は親からの信頼も厚い。『御三家・灘中合格率日本一の家庭教師が教える 頭のいい子の育て方』(アスコム)、『中学受験は親が9割 最新版』(青春出版社)、『難関校合格のすごい勉強習慣』(日本能率協会マネジメントセンター)など著書多数。