早稲田実業が「国際交流プログラム」で目指すこと

早稲田実業の魅力をお伝えする連載企画。2回目の今回は、本校が力を入れる海外留学や研修といった「国際交流」についてお伝えします。

国際交流での学びの目的は「多様性」を身に着けること

副校長 菱山和広先生
東京都台東区生まれ。早稲田実業学校高等部卒業後、早稲田大学教育学部英語英文学科に進学。大学卒業後は東京都練馬区の公立中学校で4年間勤務した後に母校に戻り、現在に至る。2016年度から設置された国際交流担当のチーフを務め、留学や海外研修プログラムを実現してきた。

エデュ:国際交流に力を入れているとのことですが、生徒さんにどういったご指導をされていますか?

菱山先生:海外の方とコミュニケーションを取るには、やはり英語が欠かせません。知識としての英語ではなく、「使える英語」を身に着けられるように指導しています。

相手の言っていることをまず理解できないと、会話になりませんから、リスニングの力を養うようにと伝えています。

たとえば、ラジオ講座を聞く、ポッドキャスティングやCNNニュース、映画を字幕なしで観るなど、なるべく多くの時間「英語の音」に触れるように指導をしています。また、「多少拙い英語でも、自分の考えを表現できるのは大切」と話をしています。

「国際交流での学び」という点では、生徒が多様性を身に着けることを大切にしています。日本の生活というのが当たり前ではないことを海外に行って始めて知ることができます。

“When in Rome, do as the Romans do(郷に入っては郷に従え)”の言葉通り、現地で行っているやり方を学んで生活しないと、現地の方と上手くいかないということも伝えています。

また、海外に行くと日本のことを質問される機会が多くあります。日本の歴史や政治、文化、習慣、伝統をきちんと理解した上で、外国の人に説明できるような課題にも取り組んでいます。

早実の多彩な国際交流・海外留学プログラムの紹介

正規留学・交換留学

プログラム名 期間 内容 人数 対象

イギリス

Rugby School

1年間 正規留学 2名 中3

イギリス

Stamford Endowed School

1年間 正規留学 2名 高1

オーストラリア

Canberra Grammar School

8週間(10月~12月) 交換留学 2名 高1

※2020年度は新型コロナウイルスの影響で中止となっています。

高等部では1年間留学した場合でも、留学先での学習成果が認められれば進級でき、早大内部推薦も受けられる。個人留学も同様。

語学研修

プログラム名 期間 内容 人数 対象

イギリス

Eton College Summer Course

夏休み中 2週間

語学研修

文化交流

最大30名 13歳~17歳

イギリス

Harrow School Summer Course

夏休み中 2週間

語学研修

文化交流

最大10名 15歳~17歳

オーストラリア

Rockhampton Grammar School

春休み中 2週間

語学研修

文化交流

附属系属校で 20名程度 中3~高3

※2020年度は新型コロナウイルスの影響で中止となっています。

他にもアメリカ、ニュージーランド、ドイツ、スイス、中国などとの国際交流プログラムがあり、国際感覚を身に着けられる機会が豊富にある。