【中学受験2022】 コロナ禍での志望校選びのポイントとは?(3ページ目)

志望校選びは先入観にとらわれないことが大事!

志望校を選ぶ上で、家からの距離、男女別学か共学かと選んでいくポイントはさまざまありますが、先入観を排して考えることも大切です。
親が「うちの子、男子校はないだろう」と思っていても、実際男子校向きのお子さんもいます。

子どもたちは家での顔と外の顔を使い分けていたりもします。家ではだらしがなくて乱暴なコミュニケーションしか取れないのに、学校ではしっかりしていると先生から言われることも割とあります。

家でのわが子の姿を見て、うちの子はこういう学校が合っているのではないかと判断しがちです。しかし、子どもたちは顔を使い分けるので、学校や塾、習い事の先生方に「うちの子どんな雰囲気で活動していますか?」と聞いてみることをおすすめします。

消極的だと思っていたわが子が実はアクティブだった、同性としか遊ばないと思っていたが異性とよく話をしていることなども志望校選ぶ上での参考になると思います。

今さまざま制限がありますが、その分保護者の力量が試されています。自ら動いて情報を取りに行くことが、コロナ禍での中学受験の重要なポイントです。

矢野 耕平(やの こうへい)先生

矢野 耕平(やの こうへい)先生

中学受験指導スタジオキャンパス代表、国語専科・博耕房代表。
大手進学塾で13年間勤務の後、2007年にスタジオキャンパスを設立し、代表に。自らも塾講師として、これまで27年にわたり中学受験指導を行っている。
主な著書に『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』 (ともに文春新書)、『旧名門校VS.新名門校』(SB新書)、『LINEで子どもがバカになる』(講談社+α新書)、近著に『令和の中学受験 保護者のための参考書』 (講談社+α新書)などがある。