2022年東京都立高校入試はどうなる? 入試の仕組み、2023年以降に実施される入試改革とは(3ページ目)

入試変更点2023年以降の入試に大きな変化

東京都教育委員会では「都立高校改革推進計画・新実施計画(第二次)」に基づいた改革が進められており、2023年以降、以下の改編が予定されています。

■都立白鷗高等学校にて、高校段階での生徒募集停止と中学校段階での生徒募集規模拡大が2023年度に決定

「6年間の一貫した教育」をより促進するために、2021年入試より富士高校、武蔵高校が、2022年入試より大泉高校、両国高校が募集を停止(附属中学校の生徒の募集規模を拡大)しました。そして2023年は、都立白鷗高校が生徒募集を停止することが発表され、併設型中高一貫校ではすべて高校募集を停止することになります。

英語の入試が変わるスピーキングテストの実施

今までの入試と大きく異なる点が、「スピーキングテスト」の実施です。スピーキングテストは日本人が苦手とされるスピーキング能力向上のため、中学での指導充実と高校入試における技能評価の目的のために導入されます。対象は都内公立中学校の3年生及び都立高校受験予定者で、2023年の都立高校入学者選抜に活用されることになります。

※スピーキングテストの実施は、2021年3月現在での予定です。変更の可能性もあります。

■都立高校の改編による変更について確認を

2021年入試は新型コロナウイルスによって、出題範囲や入試方法の変更などがあった年でした。2022年ではコロナ禍における入試とはなるものの、推薦入試の変更以外は例年どおりになる見通しです。

しかし、こうした感染症対策とは別に、都立高校入試は大きな改編が行われています。その一つが前述した「スピーキングテスト」の導入です。現在、中学2年生、1年生にとっては、英語の入試科目が増えることにもなります。お子さまが高校受験する年に、どのような改編、変更があるのか保護者も常に情報を把握しておくことが大切です。

参照元
令和4年度東京都立高等学校入学者選抜等における新型コロナウイルス感染症への対応について