【中学受験の国語】5年生で伸び悩む原因と効果的な学習方法【前編】

中学受験の国語の学習内容は、5年生になると難度が上がり苦手意識を持ちやすくなります。中学受験の国語指導に定評がある青山麻美先生は、大手塾で5年生の学習目標にある「深く考える学習」をしっかり行うことが、6年生から取り組む入試に向けた学習のベースになると語ります。
青山先生に5年生で学ぶ国語の学習内容について解説していただき、効果的な勉強法について教えていただきました。5年生はもちろん、国語の学習に課題を感じている6年生もぜひ参考にしてください。

4年生~6年生の学習内容は?

中学受験の国語学習には、各学年で身につけておくべき基礎単元があります。塾によって学習内容に違いはありますが、一般的な学習の流れについて説明します。

4年生は「通読力」を身につける時期

4年生の学習内容の難度はそれほど高くありません。接続語や指示語、文の成り立ちなど、本格的な読解問題に入る前の、国語の基礎を学ぶ時期になります。知識を問う問題も多く、読解以外でも点数が取りやすいという特徴もあります。
文章問題は、「虫について」「チューリップについて」など、具体的に書かれた文章を題材にすることが多く、文章の内容がわかれば得点できる問題です。文章を最初から最後まで読んで意味が分かる「通読力」を身につけられるよう学習しましょう。

5年生は「精読力」を深める時期

5年生になると、論理構造を読み取っていく「精読力」を学ぶ学習に入っていきます。大手塾では「具体と抽象」や「話題と意見」、「対比」などの単元がカリキュラムに組み込まれているのではないでしょうか。大学受験でも習う、大人でも難しい論理構造の読み取りを学習します。中学受験の国語において一番大切な読解技術を学びますので、一つひとつの学習をしっかり理解して深めていくことが必要です。

論理構造に関する単元は、塾の授業で習ったときは理解していても、次の単元に入ると前回の単元を忘れてしまうということが多く見られます。塾のテキストを見ると、各単元の最初のページに要点がまとまっています。要点に書かれている内容を繰り返し学習して、しっかり理解しましょう。

6年生は解答技術を磨く時期

6年生になるといよいよ解答技術を磨く段階に入ります。入試を見据えた本番力を身につけていく時期です。入試と同じような難度の問題を使い、本番と同じ50分の中で問題を取捨選択し、解答するスピードを身につけるなど、点数を取る力を身につけていきます。

読むことにフォーカスした学習内容は4年生、5年生で終了しているため、それまでの学習が身についていないと、6年生の学習に対応することが難しくなります。「中学受験の国語は5年生が大切」とよく言われますが、5年生までに習う学習を、できるだけ早い段階で仕上げることが入試対策につながります。