難関男子校ママたちに聞く! 後悔しない受験直前期の過ごし方「入試当日に向けての心構え編」

中学受験を体験した保護者のみなさんによる緊急座談会、今回のテーマは「入試当日に向けての心構え編」。受験に備えてホテルで前泊したり、午前と午後のダブル受験をしたり、子どもにとって初めてとなる怒涛の日々を乗り越える秘策がいっぱい! リポーターは、都内私立共学中高一貫校の高校3年になる娘をもつ、エデュママライター・KOKORO。すべての受験生たちへのエールを込めてお届けします!

★座談会の参加者★
・開成中ママAさん
・筑波大学附属駒場中ママBさん
・駒場東邦中ママCさん

当日は、少し早起きするのがカギ。体を動かしたり、軽く問題を解いたりしてリラックス!

エデュ:いよいよ2月1日の本番の日。試験会場に向かうときの様子を教えてください。

駒場東邦中ママCさん:当日は、いつもよりちょっとだけ早く起きて、毎朝続けてきた15分くらいの問題を解き、家を出ました。最寄り駅から学校までの道を息子と一緒に歩きながら、なぜか幼稚園や小学校低学年のころの思い出話で盛り上がりました。空手の大会に出場したときのほうが今日より緊張していたとか、そんな話題でのんびり歩いたのを覚えています。息子はわりと平常心で、静かな闘志みたいなものが感じられましたね。

あと、入試の1週間前、私が思う学習のペースと息子のペースがやっと一致したんです。今日しかないという感じで同じところを見つめているといった感じでしょうか。たくさんけんかしたけど、「一緒に歩いてるね」みたいな雰囲気になったんです。

息子が校内に入ったあとは、学校の講堂で試験開始まで待機して、その後はいったん帰宅して家で過ごし、試験が終わるころ、またお迎えに行きました。

緊張が最高潮に達してしばらく涙が止まりませんでした。

筑波大学附属駒場中ママBさん:当日の朝、息子は早朝から軽くジョギングをして、ちょっぴりゲームをして、勉強の「べ」もせずに家を出ました。
学校までの道は、私が緊張のあまり、しゃべっていないと落ち着かなくなってしまって。「布団が吹っ飛んだ」とか「レモンのいれもん」など寒いギャグを言い続けていました。学校に到着すると、息子は友人を見つけ走り去っていったのですが、緊張が最高潮に達してしばらく涙が止まりませんでした。その後、学問の神様・菅原道真公を祀っている湯島天神に行き、息子や一緒に頑張ってきた友達のことを「みんなが合格しますように」とお祈りしました。

エデュ:試験が終わったあとはどうでしたか?

駒場東邦中ママCさん:ひとまず「終わって良かった」と落ち着いていましたね。一度家に帰ってお風呂に入ってリフレッシュし、30分ほど昼寝をして、午後の受験の学校に向かいました。

筑波大学附属駒場中ママBさん:1日の開成の受験後、出来がどうだったのか気になりましたが、「絶対に採点はしないでほしい」と息子に言われていたので、何もふり返りませんでした。「試験、どうだった?」と本人にも一切聞きませんでしたね。

開成中ママAさん:1日の試験のために、うちはホテルで前泊をしていました。受験が終わるまで使えるよう、チェックアウトの時間をロングステイで延長していたので、息子が本番に臨んでいる間、私はゆっくり休むことができました。私自身も精神的に疲れていたので、横になれる空間は本当にありがたかったです。試験終了後、学校から出てきた息子は、みんなが周りにいるときはずっと無言でしたが、2人になったときに「けっこうできた」と話し、自分なりに手ごたえを感じたようでした。