難関男子校ママたちに聞く! 後悔しない受験直前期の過ごし方「過去問対策編」

受験本番までのカウントダウンが始まりました。「過去問の時間がない!」「イライラしてケンカばかり……」という状況になりがちな直前期。そこで頼れる助っ人として、中学受験を体験した保護者の方にお集まりいただき、緊急座談会を開催しました。過去問スケジュールの立て方や、「直し」の有効活用など、お役立ち情報満載です!
リポーターは、都内私立共学中高一貫校の高校3年になる娘をもつ、エデュママライター・KOKORO。まだ間に合う直前対策をたっぷりお届けします!

★座談会の参加者★
・開成中ママAさん
・筑波大学附属駒場中ママBさん
・駒場東邦中ママCさん

過去問のスケジュールは、思ったように進まないのが当たり前!

男子ママさんには共通したお悩みもあるようです。
男子ママさんには共通したお悩みもあるようです。

エデュ:「12~1月は過去問を中心に」とスケジュールを立てるご家庭は多いですよね。でも実際は、取り組む時間があまりなく、焦りと不安でいっぱいに…という状況になることも。お子さま方は、どんなスケジュールで取り組みましたか?

開成中ママAさん:わかります、うちの子も学校や塾で精一杯で、過去問スケジュールを立てても、なかなかその通りにできませんでした。だからわが家では無理な計画はやめて、12月頃から1週間で1年分ずつ、国算理社の4科目を取り組むようにしました。学校から帰って塾に行くまでの間に1教科を解くスタイルです。「今日は疲れたから、社会にする」と、その日の気分や状態で取り組み、自分で採点したものを塾の先生に見てもらうようにしていました。

筑波大学附属駒場中ママBさん:コロナ禍で、もしも感染したら勉強どころじゃなくなると考えて、うちは前倒しのスケジュールに徹しました。過去問対策は6年の5月頃から、休校期間を利用して早めに開始。わが家は開成中を第1志望にしていたので、おもに取り組んだのは、開成中学校の「算数25年」という過去問集です。夏休みにも集中して解きました。そのおかげで、12~1月は、これまでに間違えたところを解き直したり、本人が気になるものを解いたりして、ゆっくり構えていましたね。

駒場東邦中ママCさん:わが家では、過去問の基本スケジュールを、私が立てました。第4、第5志望の過去問を10月にスタートし、冬休みに入ってからは、週に3~4回のペースで第1~第3志望の過去問に取り組む、という流れです。それ以外では、「この日は時間がありそうだから、過去問をもう1つやってみよう」など、1週間ごとの計画を細かく書き出していました。もちろん、その通りにはなかなかいかないので、子ども自身で「この日にできなかったことをこの時間にやる」など、やりくりしていましたね。「こんな計画、無理だよ~」と文句を言いながらですが(笑)。