ドラえもんと一緒に「数」に親しみ算数センスを育てよう

デジタル化が進む現代、理系でなくても数学的な知識は必須! 反面、算数が苦手な小学生が多いのも事実です。でも、それ、もしかしたら食わず嫌いかもしれません。そこでドラえもんと一緒に数の世界を楽しめる児童書をご紹介します。お子さまの知的好奇心を育むのに最適です。

勉強ではなく自由時間に「数」と親しむ

勉強ではなく自由時間に「数」と親しむ

中学受験でも、もっとも重要な科目と言われる「算数」。得意か苦手かに分かれがちな科目でもありますが、お子さまには、せめて苦手意識だけは持たないようにしてもらいたいですよね。

そんな思いの親御さんに、ぜひお子さまにプレゼントしてほしい新刊が登場しました。『ドラえもん探求ワールド おもしろいぞ! 数の世界』です。勉強としての「算数」ではなく、「数の世界」の楽しさ・面白さを教えてくれる児童書です。

本書は、ドラえもんとのび太たちが登場するまんが13作品と、数にまつわるさまざまな知識が解説されている文章&図解のページとで構成されています。B6判196ページのハンディなスタイルで、あくまでも自由な時間に楽しみながら教養を深めていくタイプの本。大人でも、へえ、そうだったのか!と初めて知ることがたくさんのっています。

巻頭のカラーページは、「芸術にひそむ美の法則『黄金比』」。レオナルド・ダ・ヴィンチのモナ・リザや、葛飾北斎の「富嶽三十六景」に隠れている美しさの秘密が紹介されています。数学は苦手だったという親御さんでも、ちょっと引き込まれるのではないでしょうか。本書には、そんな「算数」とは違う「数との出会い」がたくさん詰まっているのです。タイトルの一部を紹介すると、こんな感じです。

・0(ゼロ・れい)がなかったとき
・ピラミッドの高さを測る
・偶数と奇数
・不思議な性質をもつ素数
・古代のいろいろな数字
・不思議な数列
・円周率の歴史
・地球の大きさを測る
・1日を分割する「時間」とは?
・暗号の歴史
・日本で独自に発達した和算

古代人の数や長さの記録のしかた、数学者・哲学者が発見した数の性質(ピタゴラスの定理など)、自然の中にみえる数列の謎、デジタル社会に不可欠な暗号やスーパーコンピュータのことなど、本書の内容は歴史教養的なトピックから高度な数学的知識まで多岐にわたります。そしてその多くが、学校や塾の学習では出会わないものです。でも、だからこそ、お子さまの秘めたる能力を察知するのに、とてもいい本だと思うのです。