付き合うのは親じゃない！子どもの気持ちを最優先に【アドバイス動画】
富田先生：ご質問の内容を聞いていて、同じ教育に携わるものとして強い憤りを感じました。大人として子どもに対して言ってはいけない言葉だと思います。お子さんはもう限界にきているのではないでしょうか。
お子さんがやめてもいいと思っているのであれば、転塾したほうがいいと思います。簡単に転塾は薦めたくないのですが、このまま通塾を続けると、勉強に対してマイナスな印象をもってしまうかもしれません。勉強は中学受験で終わりではなく、中学、高校、大学と続くものです。勉強を嫌なものにしてはいけません。
大人は「短い期間だから我慢してくれたら…」と思うかもしれませんが、子どもにとっての1年は、大人が感じる5年〜6年くらいです。そんなに長い期間、我慢できるものでしょうか。このままでは心を壊してしまうのではないかと心配です。このような先生は何を言われても変わりません。そして何より、直接付き合うのは親ではなくお子さんです。まずは、しっかりご家族で話し合って、お子さんがどうしたいのか確認してください。勉強や中学受験が嫌になってしまう前に手を打ちましょう。
動画プラスワンアドバイス！
富田先生：自宅でわかる範囲でお父さま、お母さまが勉強を教えているとのことですが、5・6年生になると内容が格段に難しくなり、特に算数は大人も手を出せない問題が出てきます。このまま質問に行けない状況だと受験勉強にも差し支えますよね。お子さんの学習環境を整えてあげてください。
今回の回答者：富田 佐織（とみた さおり）先生
アートオブエデュケーション関東指導部長。中学受験カウンセラーとして年間120件超の学習カウンセリングをし、的確な分析力で志望校合格に導いている。桜蔭学園卒。四谷大塚に飛び級入塾し、公開模試1位。元大手塾算数講師。著書に「中学受験算数 教え方のコツ」（PHP研究所）。朝日新聞EduAにて『親子で挑戦 ・ 中学受験算数』を連載中。プレジデントファミリー等各教育誌で取材多数。
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