灘高校の進学実績に関する質問｜掲示板スレッド

「基準が違う」なんて変です。
スレ主さんは「灘への入学は、東大・京大への入学よりもはるかに難しいと言えると思います」と書かれていますが、そのとおりです。
自己の能力の何％を発揮すれば、灘へ行けるか、あるいは東大へ行けるかを比較すれば、
灘校生にとっては、明らかに東大の方が楽です。
灘から東大へ行けないのは、いわばサボりです。
灘に来て、東大へ行くだけの学力を身につけられないとは怠慢の一言です。
断定的に書きましたが、息子やその友人たちが時々もらす言葉です。

スレ主さんへ

1. 入試は所詮一発勝負なので、運良く灘に入れただけの人がいるから。　
2.灘に入ってからあまり勉強していない人がいるから。　
3.灘の入試問題と東大入試問題は、全く別物だから。　
4.個人の能力は変化するから。　
5.入試は一発勝負なので、A判定でも東大に落ちる奴がいるから。

こんな感じでしょうか？

意識の高い中3生らしい意見ですね。
でもやはり中3生かな。
灘高校はすばらしい学校です。それに関しての意見の相違はありません。

仮説に無理があります。

その１　灘高校に行くのは関西圏のTOP40人ではないです。
灘高校以外にすばらしい学校がたくさんあります。灘高校に合格するレベルもしくは紙一重の生徒が、灘高校以外を選択しています。
灘高校がすべての価値観の最高ではないという選択肢があることを理解してください。
ある生徒は国立付属を選び、ある生徒は県立上位高校を選びます。またある生徒は私立の上位進学校を選びます。それだけで数100人になるのですはないでしょうか。

その２　女子生徒の存在
優秀な女子生徒はそれだけで数100人はいるでしょう。
彼女たちは灘に入ることができません。

その３　伸びる人がいる、伸びない人がいる。
高校時代にぐんと成績が伸びる生徒がいます。もちろんポテンシャルはあってのことなのですが、目標が決まり努力をした生徒は往々にして高校卒業時に高校入学時の成績のはるか上になることがあります。こういう生徒は本当に多いです。
一方で、高校入学時点がピークになる生徒も多くいます。
入学時の成績と卒業時の成績は往々にして違うものです。すなわち灘高校を底辺で卒業する生徒より、上位の県立高校（たくさんあります)をそれなりに優秀な成績で卒業する生徒のほうが高校卒業段階での成績（偏差値)は高いと思います。

灘が関西圏で最難関の中学高校だということが、何に表れているかというと、
東大･京大･国立医学部に行く人の比率が関西圏の高校で一番高いという事実です。
だから灘が他の高校よりも劣るのではないし、灘に行くことは無駄ではないと思います。
関西圏で２番手、３番手以下の中学高校は、東大･京大･国立医学部に行ける人の比率が
灘よりも低いのだから、｢2009年度灘高校受験生｣さんの疑問は、２番手、３番手以下の
学校にも当てはまるでしょう。


そもそも、｢『灘に入る＝一番賢い』『東大に入る＝一番賢い』よって『灘に入る＝東大に入れる』｣
というのが、誤った三段論法になってしまっているので実情に合いません。
数学で言えば、小学校の算数と中学校の数学と高校の数学は、関連はあってもすべて別の科目
と言ってよいので、中学や高校に入ったら、新しい科目を１から勉強する面が大きいです。
新しい科目を頑張らなかった人は、前の科目よりも学力が低い位置になります。
そうなれば、算数ができた人から順に東大入試の数学ができるとは限らないのは当然です。
灘中の合格者が、いわゆる有名私立小学校の出身者から順に埋まっていくわけでもないし、
学問や仕事の世界で活躍する度合が東大の出身者から順になるとは限らないのと同じでしょう。


それに、難関私立中学高校の受験勉強をしなかった人の中にも、
勉強しさえすればびっくりするぐらいできるようになる天才的な人がいます。
全国の公立進学高校内でトップの人などは、もし灘中学や灘高校の受験勉強を
３年間やっていたら余裕で灘に合格できてしまったはずの人も数多くいるでしょう。
そういう人は、高校時に才能が開花して、灘や開成の生徒に追いつき追い抜いて東大に入るわけです。


ただ、灘にはもう１つ事情があると思います。それは、灘が、他のいくつかの難関進学校に比べて、
生徒を管理してしごくタイプの学校ではないということです。
これを灘は｢自由な校風｣と自賛していますが、もしかすると、灘は、
天才タイプの生徒の比率が他の学校よりもずっと高い(と言っても１割未満かも知れませんが)ので、
下手に生徒を管理して、天才を型にはめたりつぶしてしまったりするのを
意図的に避けているのではないかという気もするのですが、どうでしょうか。
型にはまらない天才達を無傷で世に送り出すのも灘の社会的使命の１つかも知れません。

私は勘違いしていました。
スレ主さんは保護者かと思っていました。
もう一度読み直してみましたが、スレ主さんは灘高受験者にもとれるし、その保護者にもとれるし、あるいはその両者でもないととることもできます。
スレ主さんが灘高受験者として書き込みをします。
息子に確認しました。これから書く内容は息子の意見を私なりに理解したことです。


「灘への入学は、東大・京大への入学よりもはるかに難しいと言えると思います」に関しては、確かに灘入学は東大・京大よりも難しいと言えるが『はるかに』は言い過ぎ。
まともに勉強しても東大合格の学力に達しない生徒はまず、いないだろう。
もし、いたとしても学年に２〜３人程度。
そのレベルに達するか達しないかは単に、勉強しているかしていないかの差。
算数と数学は違うとか、中学から英語が始まるからとか、が東大入試に影響するのは勉強していない子に言えるかもしれないけれど、勉強していれば関係なし。
仮にも灘に来たという能力があれば、東大入試程度の数学・英語に勉強しても対処できない(＝合格点に達しない)なんてありえない。
社会なんかの暗記科目もやるかやらないかだけの問題。
要は勉強するかしないかが重要。
でも、勉強するかどうかは「地頭」とは別問題。


以上が息子の意見でした。ただ若さゆえの過信もあるかと思いますので、その辺は斟酌して読んでください。


あなたは灘受験に向けて勉強中なので、灘合格がいかに困難か実感しているでしょう。
たとえ、あなたが優秀な生徒でも「僕はそうでもないけれど、ほとんどの受験生は大変だろうな」と思っているでしょう。
当然、通塾されていると思いますが、英語の参考書なんて大学受験用までも使っているでしょ。
あなたは数学や英語に関する書き込みを読んでどう思いました？
算数の得意な子でちゃんと勉強しても数学が出来ない子が周りにいますか？
小学校の成績が良かった子でちゃんと勉強しても英語が出来ない子が周りにいますか？
もともと勉強が出来ていて、今は出来なくなっている子って、勉強してない子ですよね。
もともと勉強の出来る子でなければ灘には行けません。
だから灘に入っても「普通に勉強すれば」は心配ありません。
もし、灘の平均的レベルで理３や京医を目指すのなら、必死に勉強してください。


このスレでいろいろと分析をしていらっしゃる方の書き込みは参考程度にしたほうがいいですよ。
灘のことを知らないからいろいろと分析するしかないのですから。

上の、普通に勉強すればさんも、他の投稿者も、
言っていることは皆だいたい同じですね。


数学は数学で、英語は英語で、
ちゃんと東大受験勉強をしないと東大には受かりませんよ、
灘に入ったら自動的に東大に行けるわけではなくて、
灘校生としての勉強をちゃんとしなさいよ、ということ。
しない生徒が意外と多いから、スレ主さんがいぶかるような事態が
発生しているわけですが。

大阪の大学受験予備校で英語の講師をしています。英語講師の経験から「普通に勉強すれば」さんの意見を補足説明させていただきたいと思います。

結論を先に申し上げますと、「普通に」勉強しているだけでは、２番手３番手校の上位層に追いつき、追い越されるのです。

確かに、灘高入試は、他の高校よりも格段に難しいです。特に、入試問題のレベルの高さは、公立高校とは比較になりません。「他の高校の入試と比較すれば、」皆さんがおっしゃっているように、（中学生が）灘に入ることは（高校生が）東大に入ることよりも困難であるといえるかもしれません。

しかし、東大・京大入試レベルは、高校受験よりもはるかに高いところにあるのです。例えば、京大の英語と灘高の英語には、大人と子供ほどの差があります。受験を登山に例えると、公立高校の入試問題は六甲山、灘高の英語は富士山、大学入試センター試験の英語も富士山ぐらい。それに比べ、京大の英語は、エベレスト山に相当するのです（抽象度・アカデミックさが全く違う）。中学生からみれば、灘と公立高校には天と地ほどの差があるように見えるかもしれませんが、東大・京大受験のレベルからみれば、わずかの差でしかないのです。エベレスト山からみれば、富士山も六甲山も大差ないのです。高校入学後に３年間かけてエベレスト山に登ろうというときに、富士山経験者と六甲山経験者との差なんて、ほんのささいなことで簡単に埋まってしまうのです。

灘高には猛勉強している人もいますが、大半は高３になるまでノンビリしているようです。一方、私立の２番手・３番手校や公立高校にも死にもの狂いで頑張っている人もいます。公立高校の一部の努力家が高校３年間で灘高生に追いつき追い越すのは、決して不自然なことではありません。事実、灘高入試の合格者（外部入学者）は、中学受験の時に灘に合格していませんよね。　しかし、灘中の入試で橋にも棒にもかからなかった人たち（あるいは灘中を受けてもいない人たち）が、中学３年間の努力で灘高校に入学しています。　そして、外部入学者の方が、内部生よりも優秀であり、東大合格率も外部生の方が高い、と和田秀樹さんの著書に書かれています。

東大に行くのが普通だと思っている多くの灘校生にとって
｢普通に勉強する｣とは、東大受験生にとっての｢普通｣であり、
エベレスト登山隊にとっての｢普通｣の登山訓練に相当するんでしょう。
｢ノンビリ｣と言っても、やっている中身がエベレスト向けだからこそ
公立高校とは比べ物にならない数の東大合格者が出るわけで。


要は、｢普通に勉強すれば｣さんのおっしゃる｢勉強してない子｣にならないこと。
それは皆さんが様々な言葉でおっしゃっている通りです。


なお、和田秀樹さんの時代と違って、今は新高生と在来生の差はありません。