大学入試改善へ、国が初の指針…「経済学部の受験科目に数学」など想定（2023年1月）｜掲示板スレッド

よくいうよね、東大入試中止になったら○○大学に行ったって。。

正直なところ、団塊の世代でほかに京大関係で関東の方から来ていて、もしかして東大入試の中止のせいで京大に入学したのだろうかと思われるのは、政治哲学者の小野紀明氏ぐらいしか私は思い当たらないです。

あと、京大経済学部に入学することはできても、数学が苦手で大学院経済学研究科の入試をパスできなかったから他大に行って研究者になったのだろうか、と思われる人も私の知る限り二人ほどおられますね。

伊東光晴先生の名著『ケインズ』(岩波新書)でも目を通して、初心にかえってもらいたいね。長らく自由放任の資本主義が暴れまわったあとの日本経済を多少でも支えるものは、そうした国家による大規模な経済への介入であろう。すなわち、管理資本主義への移行だ。もっとも、資本主義は自ら開発した生産力を統御する力を失い、やがて自らが育てた革命主体=プロレタリアートの手でいつか打倒されることになるは必定。

> 数学は、あくまで手段の一つに過ぎない。

そんなこと言っているから数弱と言われるんですよ。数学は手段でも目的でもなく教養です。数学の学びを通して抽象的思考と論理的思考を身に付けるのです。物事を理想論だけ述べて済ますのではなく、実現性のある現実解まで落とし込めるかは、理数系の素養があるかどうかに関わってきます。日本経済が迷走しているのは、表層的なことを述べる評論家ばかりで、実行可能な案を出せていないのが原因なのでしょう。

まあ、俺は数学出来ない文系だけど、やっぱ数弱というのは、一種の文系に対するエールだと思って読んでいるよ。ただ、俺は思想系で頑張るつもり。数学は中高一貫校の先取り授業における高1の終わりぐらいの段階でもう自分には限界があるなと痛感していた。

> そうした統計的な資料はあくまで学問的評価、分析の対象たるに過ぎないということである。

それを主たる研究対象にすることはないにしても、利用する機会があるなら学んでおくべきでしょう。理工系が扱う高度な数学までは必要ありませんが、一般教養の数学を学んでおけばいざ必要になったときに自学で対応できます。

刑法の実務面の大家である前田雅英氏は、2000年に出した著書における、その当時の少年犯罪の統計の扱い方がまずいと言われてきましたね。刑法犯の全体としての件数は確かに増加してはいましたが。刑事政策の専門家がどう見ていたかは知らないですけど。

経済学は思想系のアプローチもデータ系のアプローチも両方必要ですから、視野を広くするためにこれからは一般教養の数学は学んでおくべきでしょう。特にインターネットの発達によって大量のデータが容易に手に入るようになるとデータ系のアプローチが主流になってくると思われます。逆に理系は思想系のアプローチにもう少し力を入れるべきかもしれません(東工大はそれなりにやっていますが)。