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投稿者: 時代錯誤というより存在自体が錯誤無効 (ID:ZcqB7O1jyWE) 投稿日時:2021年 08月 02日 11:49
何でも書き込める掲示板ですが、時々事実を述べているだけなのに「○○を自慢したいだけだろう」式の突っ込みが入り、そこで話がとまるのを見かけることがあります。
これは惜しいと思います。
薄い論評はなくても問題ありませんが、各人固有の経験は貴重です。
論評としてはあり得ない珍論を展開していながら、趣味や個人的に経験したことはなるほどと思うことがしばしばありませんか?
むしろその種のことを寛容に見ていく方が読むに足る話が出てくる気がします。
みなさんはどう思いますか?
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【6443569】 投稿者: 8月15日 (ID:wWmR05FXUsQ) 投稿日時:2021年 08月 13日 14:56
今年もまた76回目のこの日がやってくる。昭和天皇に対する私の思いがより先鋭化するときだ。すでに米軍により絶対防衛線は破られ、その1年前から敗戦必至の状況であったにも関わらず、日帝支配層はただ保身のために泥沼化した戦争を続けた。昭和天皇もその間、少しでも有利な条件での講和へと「一撃講和論」に拘り、しばしば軍の作戦計画にも容喙した。その結果、その余計な1年間だけで以てそれ以前の約3年間での戦死・戦病死者数を上回る多大の犠牲者を惹起してしまった。許しがたい暴挙である。
そして8月15日の靖国神社周辺では毎年、「反天連」のデモとそれに反発する戦闘服に身をまとった極右団体員らの激しい攻防戦が展開されてきた。もっとも反天連側は事前に届けられたコース通りに粛々とデモ行進を行っているに過ぎず、むしろそれを物理的に妨害しようと襲い掛かる極右側に大きな法的問題があることはいうまでもない。当然、そうした非違行為は動員された多数の警察・機動隊員らによって阻止される(公務執行妨害で逮捕される右翼分子もある)。
私は毎年、神保町の古本屋での買い物ついでにその攻防戦を目にしてきた。しかし、それもこのコロナ禍により休戦であろうか。忌まわしいウイルスであるが、大警備に要するコストを節約できたという点で、それも怪我の功名といえるのかもしれない。しずかにこの日を迎えたいものである。
注 『法学者・法律家たちの八月十五日』(日本評論社)が新刊された。 -
【6444258】 投稿者: 『法学者・法律家たちの八月十五日』 (ID:wWmR05FXUsQ) 投稿日時:2021年 08月 14日 09:12
早速目を通してみた。既読感があった。
それもそのはず、今から46年前の1975年当時の『法学セミナー』の特集を単行本に再録したものであった。だが、当時の気鋭の法学者たちの寄せた達意の文章はそれぞれ、あの「8月15日」への複雑な思いを感じさせた。とくに兵役により、それまでの学問という合理の世界から軍隊生活という非合理の世界に組み込まれたことへの忸怩たる思いや研究中断への嘆きが印象的であった。
ところで、この『法学セミナー』。わりと好きな雑誌で学生時代から目を通してきた。最近でこそ学習法律雑誌に徹しているようにも見受けられるが、古い時代には当時の政治的・経済的背景を反映してか、時の政府の施策や法案につき有名な大学人らが舌鋒鋭く批判する記事が多く見受けられた。野党的な編集方針であったといえようか。いかにもあの『日評(日本評論社)』らしいともいえた。意欲的であった。
そこで私もこの数年来、大学に所蔵される戦後創刊時からのバックナンバーのすべてに目を通し、コツコツと気になる記事のコピーを続けてきた。ところが古いものになると紙質が劣化し、ポロポロと各頁が剝がれてしまうありさま。まさに物理的消滅の危機を予感させた。図書のみならず、貴重な雑誌資料の電子化の必要性をもあらためて感じさせる。もっとも、例年それら面倒な作業を行った夏も今年は、このコロナ禍により事実上中断を余儀なくされている。 -
【6444414】 投稿者: 時代錯誤というより存在自体が錯誤無効 (ID:V/aAt8hqz22) 投稿日時:2021年 08月 14日 11:57
二俣川さんには「酸性紙問題」について真摯に調べてみることを強くおすすめします。
日本の放送文化には「ビデオテープ上書き問題」があって、ある一時期の放映記録が失われてしまったという痛苦な歴史になっています。
出版についても保存の空白期につながりかねない硫酸アルミニウム問題があるわけで、1000年以上経過しても現物を資料として使える古文書とは対照的です。
これまでご自身としてはどう関わってきたかを教えていただければ幸いです。 -
【6444518】 投稿者: ニチイ (ID:D8/1KQsiO8U) 投稿日時:2021年 08月 14日 13:54
>ところで、この『法学セミナー』。わりと好きな雑誌で学生時代から目を通してきた。最近でこそ学習法律雑誌に徹しているようにも見受けられるが、古い時代には当時の政治的・経済的背景を反映してか、時の政府の施策や法案につき有名な大学人らが舌鋒鋭く批判する記事が多く見受けられた。野党的な編集方針であったといえようか。いかにもあの『日評(日本評論社)』らしいともいえた。意欲的であった。
そうですね。『数学セミナー』も昔は一線で活躍する数学者のインタビューとか掲載されていて、なかなか読み応えがあったように思います。
駒場の図書館の上の書庫から探して佐藤幹夫先生のインタビューなどをコピーしたことありますね。チルンハウス変換について語っていた記憶があります。
『数学セミナー』や『数理科学』はバックナンバーをすべて電子化してサブスクリプションで読めるようにしたらけっこう需要がある気がします。
よろしければスレ主さんも雑誌の思い出話を教えてください。 -
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【6444562】 投稿者: 『数学セミナー』 (ID:wWmR05FXUsQ) 投稿日時:2021年 08月 14日 14:45
学部生時代から今日まで(図書館の)開架でよく目にしてきたものの、私にとって一度として手にしたことのない雑誌である。ただ『経済セミナー』と同じく、それが『日評』からの出版物とだけ認識してきた。
私たちにとってこの出版社は『法律時報』の版元として知られ、こちらは前述『法学セミナー』誌に比べより実務色の強い内容になっている。この雑誌も各大学図書館や「教員・院生の図書館」ともいえる資料室にすべてのバックナンバーが保存されている。そこで資料整理をして下さってきた歴代の司書や職員の方々による丁寧なお仕事なくして、文系の学問の発展はなかったといえる。
そんな私にとって、今一番の望みは『法政大学大原社会問題研究所(大原社研)※』に保存されているマルクス『資本論』の初版本の閲覧である。あいにく外部に対する公開予定はないとのこと。だが、いつか遠くからでも一度、実物をこの目でみたいものと考えている。
※同社研で、あの「鬼の動労」といわれた『旧国鉄動力車労働組合』の「動労三十年史 上下巻」を閲覧したとき、その題字が同組合と親交深かったときく俳優の故三國 連太郎氏になるものであると知り、得心した覚えがある。資料(史料)には、実物に触れてこそ分かる価値がある。 -
【6444812】 投稿者: ダイヤモンド地下街 (ID:g7ipbrdfhqE) 投稿日時:2021年 08月 14日 19:01
亡き父は法学部卒で
刑法を草野豹一郎
民事訴訟法を兼子一
労働法を吾妻光俊
の諸先生方に習ったと生前言っておりました。
それぞれどんな先生だったのでしょうか?
二俣川先生に何かお聞かせ願えれば、お盆に父を偲ぶよすがとすることができます。 -
【6444978】 投稿者: 凄い顔ぶれ (ID:wWmR05FXUsQ) 投稿日時:2021年 08月 14日 21:27
御父上が羨ましい。そうした斯界の先達の謦咳に触れられたならば、どんなに幸せであったことであろうか。ちなみに私が教えを受けた先生方は、そうした大先生の弟子(あるいは孫弟子)の世代に該たる。したがって、研究室や授業で語られる間接的な伝聞でしか知り得ない方々との限界を有した。以下、誤解を恐れず私の知る限りで簡単に。
1.草野豹一郎博士は早稲田総長を務めた西原春夫先生の師匠筋に当たると聞いた。その学説は―私の理解では―判例の認める「共謀共同正犯」の観念の提唱者として位置付けられるのではあるまいか。すなわち、「共謀」という点にあたかも実行の分担と同様な法律効果を見出すということである。その結果、自らは手を染めず、ただ殺人を指図・計画しただけという真の悪党(黒幕)の責めも追求できることになる。この理論には共謀共同正犯の観念を否定する多数説の見地から批判も多かったが、刑法総論の授業で聴いた当時から私自身は賛成であった。映画『仁義なき戦い』での桜木健一扮するところのチンピラが、親分の指示の実行過程であえなく命を落とすシーンに義憤を感じていたからであった。
2.民訴の兼子一博士の名著『新修民事訴訟法体系 増補版』(酒井書店、1980)が手元にある。この本は本当によくできた本だと思う。その抽象性ゆえに「民訴」ならぬ「睡訴」とまで言われた退屈なこの科目であるが、実質的・社会的に一つの紛争であっても当事者はそれらを分断して訴訟に持ち込める(兼子)との見解に対し、紛争は可及的に一つの訴訟で解決すべきだとしてこれに一定の制約を加える見解(新堂_令嬢が法政で教員をしている)との新旧訴訟物理論の対立に興味を覚えた。ただし、この兼子は水俣病公害訴訟で加害者「チッソ」側に加担したことが汚点であった。
3.吾妻光俊先生は中大名誉教授であった横井芳弘先生の恩師として知られる※。吾妻先生の唱えた「労働力のコントロール理論」はとてもユニークなものであった。しかし残念ながら、それゆえに弟子たちの志向した当時のプロ・レーバー労働法学とは相いれず学問的継承者がいなかった。しかし、先生の『労働法(有斐閣全書)』を図書館で借りて初めて読んだとき、とても説得力ある説明に感銘を受けた覚えがある。それは現在の私とは異なる立場からのものであるものの、一流の研究者に共通する透徹した論理であった。戦後の労働法学史を語るときに欠かせない学究であると思料する。
※今年刊行された『横井芳弘著作選集(全3巻)』(信山社)はとても参考になるが、正価で5万円近くなってしまうのは痛い。 -
【6444994】 投稿者: 訂正 (ID:wWmR05FXUsQ) 投稿日時:2021年 08月 14日 21:33
誤 その抽象性ゆえに「民訴」ならぬ「睡訴」とまで言われた退屈なこの科目であるが、
正 その抽象性ゆえに「民訴」ならぬ「眠訴」とまで言われた退屈なこの科目であるが、
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