プログレスについて｜掲示板スレッド

英語好き さま:
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非常に詳細に教えてくださって、まことにありがとうございました。


＞中２レベルになると、ひとつのレッスンの長文部分は長いのですが、新しい文法事項の入った文章がほんの申し訳程度しか出てこないことが気になり始めます。例えば受動態がそのレッスンのテーマだとすると、受動態の入った文章が５ページくらいの文章の中に１文か２文しか出てこない。ところが本文の後の解説やら例文は受動態ばかりという、私から見るとかなり「ヘンな」構成なのです。これって学ぶ立場からするとすごくやりにくい。つまりたとえばレッスン５を何十回音読しても（そのレッスンの中心テーマとは関係ないフレーズや語彙は身につくかもしれないが）、本文では受動態は身につかないわけです。

そうですか、それは例えば旧プログレスの、分詞構文の課では、これでもか！という
くらい分詞構文オンパレードな長文の持つ不自然さを廃するためにそうなってしまった
のかもしれませんが、特に低学年ではその課の文法事項が、その課の文章に出てくるべき
ですよね。


> ?しかも、採用されている英文が（ここは私の主観で申し訳ないですが）いかにも日本人が書き起こしたと思われる英語（ネイティブ・チェックは入っているが、文章の組み立てや論理構成がいかにも日本人的に見える）がかなり鼻につくのです。第２に、文部省検定教科書って、（薄いけれど）本全体でなんらかのストーリーが成り立っているじゃないですか。これがトレジャーにはない（と思う）。色々な話題がかなり唐突に出てくる。だから大きな話の中の１場面としてレッスンを捉えられない。毎回（とは言い切れないのですが）設定をゼロから考え直して新たなレッスンに取り組むことになり、導入が難しい。しかも今のレベルでこんな単語やフレーズ知らなくてもいいだろうというような語彙が、本文にも文法部分にも結構出てくる。

そうですね、低学年では教科書全体に大きなテーマというか、一貫性があったほうがいいと私も思います。


> つくづく、教科書って厚けりゃいいってものじゃないと思います。

本当ですね！今たくさんの教科書を研究していますが、日本の学校で日本人だけを対象と
するならば、日本人用の教科書を使ったほうがいいと思っています。ＯＵＰやLongmanから
も日本人用のが出ていたりしますが、特殊な学校でなければ（今はやり？の全部英語で
学校生活、みたいな）難しいと思います。青学使用のSide by Sideも、実は本当にそれで
いいのかな？と思って眺めているところです。でもどれがいいかは．．．今のところ
まだ？？です。

いろいろ手にとってここはちょっと．．．とか、これはなあ．．．とか考えるのですが、
「じゃあそれならお前、日本人にあった最高のものをつくってみろ」といわれたら．．．
恥ずかしながら困ってしまいますね。

私は併せてwritingの指導の研究も（実はこちらが本筋です）している関係で、高校の
検定教科書のwritingも特に見るのですが、現行の教科書になって、なかなかいいなあ、
と思えるものも出てきました。旧課程ではそう思えるものはありませんでした。
ＯＣの教科書なんかは、まだまだだなあ、と思うのですが．．．

難しいですね！！でも、長いこと検定外ではプログレスが君臨してきたところに
他からも複数出してきたということは、やはりニーズがあると見た出版社と
プログレスでも検定教科書でも解決できない何かを求める学校側の欲求とが、
小さくないものだったことを示していると思います。私自身は旧プログレス、
好きなのですが．．．


>
> そういうご研究をされているのであれば、増進会に直に当たるのが最短距離だと思います。
>
> がんばってくださいね。
>
ありがとうございます。本当に詳しくご教示くださり恐縮です。ご意見、参考にさせて
いただきます。本もどうにかして手に入れてみようと思います。