「私の履歴書」宮沢喜一元首相｜掲示板スレッド

「私の履歴書」を読むときに注意しなければならないことは、戦前の旧制高校が新制高校と全く異なるということです。
旧制武蔵高校は現在の武蔵大学にあたります。「旧制の武蔵高校は七年制で、・・・」というのは、尋常科４年、高等科３年の７年制ということです。旧制一高が現在の東京大学教養学部（駒場）にあたり、東京帝国大学は赤門の本郷にあたります。
ですから、現在の学校制度にあてはめて考えると、宮沢元首相は、[武蔵中高＋武蔵大学]から東京帝国大学入学（昭和１４年）ということになります。
戦前のエリートは、旧制中学（５年制）の４年次に官立の旧制高校（一高、三高などのナンバースクールで３年制）受験して、東京帝国大学などの旧帝大に進むことが一般的であったため、私立の旧制高校の７年制はユニークな制度でした。

武蔵高校の沿革にもあるように戦後の新制移行時に先ず高校ができその翌年中学と大学ができました

このため他の七年制高校とは違い武蔵だけは旧制高校の卒業生は大学ではなく新制高校の卒業生として扱われており武蔵高校の同窓会名簿には旧制第1回卒業生から掲載されています。

新制移行時に多くの旧制高校が大学になるなか、あえて武蔵は高校という道を選択したと保護者会でも聞いております。ですので、日経新聞に書かれていたような旧制武蔵の教育方針は今も武蔵中学高校に受け継がれております。

旧制高校や、武蔵についての沿革についてご教示くださり、
どうもありがとうございました。
また一つ、武蔵についての理解が深まりました。
（今のところ、全くの部外者です。
いつか、こうした知識が役に立つ日が来るといいのですが・・・笑）


結局、武蔵についての記述は1日だけでしたね。
私としては、貴重な体験談と思い読んでいました。


部外者さん、ＯＢさん、ＯＢ母さん、
どうもありがとうございました！