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【356234】教えてくださいませ

投稿者: 思想の自由   (ID:ojQAcT3Ookw) 投稿日時:2006年 04月 30日 10:20

キリスト教精神に基づいた素晴らしい教育をされているJGに大変関心を持つ者です。
(小学生の親です)

今、憲法や教育基本法の改正に関する様々な議論なされていますよね。
現JG生の保護者の中に「教育基本法」改正活動をされている方がいらっしゃいますが、
どうもJGサイドは、改正反対の立場をとられていると感じています。

日本には、思想の自由があるので、教師と保護者の考え方が違ってもよいかとは思うのですが、
(多くの人がピッタリ同じ思想であることは、ありえないですし)

ここで質問させていただきたいのは、
教師と親が、思想的に違う立場、反対の立場に立っている場合、
そのハザマにおかれたお嬢さんが、学校の中で困るようなことはないのかということです。

学校では、「違う思想の中にも理はあり、互いに理解しあう努力も大切」と教えてくださっているのでしょうか?

学校が一つの思想、「○○的考え方が絶対で正義で、それ以外は違う」と教えてしまうと、
JG在校生あるいは卒業生が、世の中の種々の思想に直面して当惑したり、
違う考え方の他者とどう協調していくか、とまどったりはしないのでしょうか?



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  1. 【358100】 投稿者: 宗教教育について  (ID:KNCNuRNAFyw) 投稿日時:2006年 05月 03日 08:40

    宗教とは他者に非寛容であり、特定の価値観への同意を求めることであることにもっと留意すべき。
    道徳が宗教になっているのも特定の宗門の生徒への教育を目的としているから許されるという認識はきちっと持つべき。
    ミッション系が精神教育だというのは正に特定の価値観そのもの。


    中教審における識者からのヒアリング概要から一部引用します。


    『とかく宗教界の人間は「宗教平和」ということを言うが、宗教の基本は、自分たちとそれ以外を区別することである。
     キリスト教では異端を審判し、ユダヤ教の教義の基本は神と選ばれた民であるイスラエルとの契約であり、神道でも国を治めるべしとの神の命令から神話や国造りが始まっている。
     基本法第1項の「寛容の態度」が必要なのは、もともと他宗教に寛容ではないから。
     公立学校には色々な人がいるので、特定の宗教を教えることができないのは当然である。』
    『一方で、私学については、学教法施行規則(第24条第2項)において、「宗教をもって前項の道徳に代えることができる」とある。
    いろいろな人が集まる公立学校で宗教教育をすることは押しつけになり、信教の自由に反するが、決まった宗門の生徒が集まる私学では、宗教が道徳教育に当たるとの認識は正しい。』


    阿部美哉氏(國學院大学長)の意見陳述の概要
    (中央教育審議会第20回基本問題部会(平成14年12月19日)より)
    http://www.mext.go.jp/b_menu/kihon/voice/001/v001_03.htm


    ユダヤ教からキリスト教、イスラム教と続く一神教の教えについて日本人は安易に考えていないでしょうか?
    現在この中で最も信徒の多いキリスト教徒も日本の人口の1%程度といわれていますが、安土桃山時代から江戸初期においては西日本を中心に人口の約10%を占めていたといわれています。


    特に三宗教に共通して引き継がれている宗教感に終末観があります。
    「信ずるものは救われる」・・・この言葉に代表されるように『最後の審判』に備え日々の生活を送る。
    全ての教えの基本をなすものといっても過言ではないでしょう。
    ここに、一種の選民思想が潜んでいるといわざるを得ません。
    一神教の他者への非寛容さを無視して現代社会の国際情勢を語ることは出来ません。
    宗教を考える際には一神教の問題を抜きに考えるのは非現実的ではないでしょうか・


    最後の審判(さいごのしんぱん)
    「世界の終末においてメシアが出現し、死者をよみがえらせて裁きを行い、永遠の生命を与えられる者と地獄へ墜ちる者とに分ける、という思想をいう。
     これはユダヤ教からキリスト教・イスラム教に引き継がれ、これら3つの宗教において重要な教義となっている。
     元々はゾロアスター教の教義から来たものと言われる。」


    (出典:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E5%AF%A9%E5%88%A4)


    現代社会について宗教国家なんてイスラム圏の特殊なことと考えがちですが決してそのようなことはありません。
    最近NHKをお辞めになった池上彰さん(子供ニュースでお世話になった方も多いかと思います)の近著『そうだったのか!アメリカ』(2005年ホーム社)などをお読みいただくのもいいかと思います。
    また、多神教国家であったローマがキリスト教によってローマでなくなっていく悲痛な叫びを塩野七生さんは『ローマ人の物語壱 ??〜??』(2003年〜2005年)で述べておいでです。
    また、最近の研究では『島原の乱』は農民の圧制に対する反乱ではなくて『宗教戦争』であったという見方も有力になっています。実際、騒乱時という特殊事情下にあるとはいえ、キリスト教徒による非キリスト教徒の虐殺行為の記録もあります。


    決して日本も例外とは言い切れないと思います。

  2. 【358436】 投稿者: 思想の自由  (ID:ojQAcT3Ookw) 投稿日時:2006年 05月 03日 22:24

    Global Solution さん、宗教教育について さんの ご文章を興味深く読ませていただきました。

    Global Solution さんのお子さんがJG保護者となられる可能性があるということを大変喜ばしく思いました。
    また、宗教教育さんについて さんは、どのようなお立場にある方かは存じ上げませんが、
    JGに関わりのある方なら、それも大変喜ばしく思いました。

    キリスト教が、イエス様が元々説かれた真理とは、
    だいぶかけ離れてきたことは、過去の歴史が証明しています。
    ヨーロッパで暗黒の中世をつくりあげ、またアジアにおいては、
    「聖書と剣」でアジア植民地を拡大していきました。
    コンスタンチノープルの宗教会議でも、
    聖書の改正が大幅に行なわれたと言われています。
    日本がなぜ植民地にされるのを免れてきたかは、JG生だけではなく
    今の若い日本人には、大いに考えていただきたいことです。
    (現在、日本がアメリカの植民地になっている、という見方もできないことはないですが)


    しかし、キリスト教教育をしている学校を子供が受験する以上は、
    そこの先生たちが、イエス様の本来の教えを理解されて生徒を指導されていると信じ、
    子供を託したいと考えています。
    どの宗教にも、宗教の本質を身に付けていらっしゃる方、形だけの方、様々だと思います。
    信じるしかありません。

    まだ若いJG在校生の立場からすれば、
    何かの思想に誘導されているかどうかは、
    たぶん気がつかないことだと思います。

    多くの大人が、「どうもJGの社会は、偏っているのではないか?」
    と感じる状況なら、意識的にもっと違う観点からの思想を
    学校側が紹介してくださると、
    「さすがにスケールの大きい学校だ」と、周囲の疑念もとけていくのではないでしょうか?

    それこそ、講演会に、藤原正彦氏、渡部昇一氏、八木秀次氏を招き、
    どんどん質問をぶつけてみるなんて、、、無理かな?

    私学の建学の精神、教育の方針というものは、尊重されるべきで、
    周囲からとやかく言えるものではありませんが(特に受験生保護者からは)
    ただ、JGには大変優秀な生徒が集まり、将来は社会で大活躍され、
    家庭においては、妻となり母となっていく若い女性の未来を考えると
    是非是非幅広い視野を育てる学校であって欲しいと
    期待してしまうのです。

    すぐに書き込みをやめるつもりですが、
    ついつい書いてしまいました。おゆるしくださいませ。


















  3. 【358523】 投稿者: 宗教教育について  (ID:vd4AgAdSxa2) 投稿日時:2006年 05月 04日 05:45

    思想の自由 さんへ:
    -------------------------------------------------------
    信者の方なんですね。キリストの復活を信じておいでなんですね。

  4. 【358550】 投稿者: どうしようもない  (ID:L6jDz8QS0RU) 投稿日時:2006年 05月 04日 08:53

    『国家の品格』 さんへ:
    -------------------------------------------------------
    >  JGという学校は藤原正彦先生の『国家の品格』(藤原正彦『国家の品格』新潮社,2005年)とは対極にある学校ですよね。
    >  ある面思想的には偏っているといわれてもしょうがないのではないでしょうか。

    「国家の品格」はトンデモ本ですね。
    数学者としてはそれなりの業績をあげてもそのほかのことは
    ど素人の藤原さん。
    いまどき武士道なんて戦前の教育に戻ったようです。
    本当にお笑い本です。
    こんなのが読まれるなんて「日本人は馬鹿になったか」と言う本を
    書きたくなりました。




  5. 【358589】 投稿者: 思想の自由  (ID:5KbMkPAcQ0g) 投稿日時:2006年 05月 04日 10:44

    宗教教育について さんへ:
    -------------------------------------------------------
    > 思想の自由 さんへ:
    > -------------------------------------------------------
    > 信者の方なんですね。キリストの復活を信じておいでなんですね。


    いえいえ、キリスト教信者ではありません。
    すべての宗教の「開祖」の教えに関心があります。
    どの宗教でも、後世の人々が大なり小なり歪めてきていますから。
    どの宗教にも所属していませんが、目に見えないものを敬う宗教心<道徳心)
    は人間に必要だと思っています。
    JGの院長先生も、そうおっしゃっていますよね。
    キリストの復活〜という考え方はしていません。
    すべての人間の中に「久遠のキリスト(絶対的良心)」があると信じたいです。
    仏教でいう「人間は仏の子」神道でいう「人間は神の日子」ということでしょうか。

    最近ベストセラーの福島大学教授の飯田史彦博士の「生きがい論シリーズ」は面白いです。
    これまで宗教家が扱ってきたテーマは、これからは科学者、研究者が扱う時代
    となってきたと書かれています。

    宗教教育についてさん、この掲示板に時々登場してくださいね。
    色々教えていただきたいです。

    どうしようもない さん のご意見も自由ですが、一刀両断的な書き方には?です。

    藤原正彦氏の近著『この国のけじめ』(文芸春秋)には、
    中学受験のことも書かれています。
    受験生の保護者の方には、読んでいただきたいです。

    戦後教育の中で、戦前の日本はずっと否定され続けていましたが、
    本来日本人は、西洋にはなかった、「高い倫理道徳」をもっていた
    という点に、賛同しています。

    日露戦争中に乃木将軍が
    一斉攻撃を始める前に、ロシア側に「兵士以外の民間人を避難させるように」
    と通達したこと、敗者であるロシア軍将校から「軍人としての名誉」
    を奪わなかったことを戦後の教育では教えられていませんよね。
    日本の職業軍人には、こういう倫理観があったことを藤原氏は
    教えてくださっています。

    日本の過去の歴史を反省すると同時に、
    私たちの祖先の美点も子供たちに教えないと、
    やはり歴史教育のバランスに欠いていく気がします。


















  6. 【359019】 投稿者: どうしようもない  (ID:3zSCeX6hRxM) 投稿日時:2006年 05月 05日 10:37

    思想の自由 さんへ:
    -------------------------------------------------------

    > 戦後教育の中で、戦前の日本はずっと否定され続けていましたが、
    > 本来日本人は、西洋にはなかった、「高い倫理道徳」をもっていた
    > という点に、賛同しています。

    このような決め付けこそ危険です。
    だいたい倫理道徳などと言うものは人それぞれ異なります。
    まあ、あのような駄本のことこれ以上書いても時間の無駄。
    私の知人や学者の間では話題にもなりません。
    だいたい「日本人は○○」と決め付けるのは危険です。
    日本といっても広い、古今東西色々な人がいました。

  7. 【359145】 投稿者: 僭越ですが  (ID:J0OHbS6khJg) 投稿日時:2006年 05月 05日 15:31

    どうしようもない さんへ:
    -------------------------------------------------------
     『どうしようもない 』」さんの仰っていることも教条主義のドグマに陥っているようにも見えるのですが・・・

  8. 【359181】 投稿者: 思想の自由  (ID:c.FY4WjQhO.) 投稿日時:2006年 05月 05日 17:13

    僭越ですが、さん 笑わせてくださって 
    どうもありがとうございます。


    JGに思想の自由があるということは
    納得したつもりですが、
    その史実があったかどうか
    論争中の「南京事件」が
    真実の事件として
    今年の入試問題に出題されたのには
    いまだに理解しかねています。

    あったという説と、でっちあげだという説の
    両方がありますよね。
    (櫻井よし子さんのブログでは、でっちあげ説)


    こうしたことって、JG内部から(他の教員や保護者から)
    疑問の声って、出てこないんでしょうか?

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