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【1219803】茂木健一郎さん

投稿者: 受験生   (ID:VCA9xGeK2OY) 投稿日時:2009年 03月 10日 11:44

附高卒業生の茂木さんが 朝日新聞 「暮らしの風」に ご自身の卒業式の時のエピソードや高校生活について書かれた文が載っていたらしいので読みたいのですが、いつ発行されたものかわかりません。 何月号に載っていたか、またその文のタイトルなどご存知の方 教えて下さい。 よろしくお願いします。

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  1. 【1265319】 投稿者: 5月号ですよ  (ID:icPG/cNwE.g) 投稿日時:2009年 04月 21日 12:12

    「雑草ガーデニング」


     植物を育てるのが好きだ。大学生のころから、鉢植えを
    いろいろ買ってきては部屋やベランダに置いていた。


     一時期は、ランに凝った。いろいろ工夫をしてやらないと、
    冬の寒い季節は越せない。白熱電灯をつけたり、小さなガラス温室を
    つくったりして世話した。
     

     一生懸命手入れをしても、枯れてしまう時はある。
    環境が合わなかったのだろうか。
    熱帯の植物を温室で育てようとしたり、
    日陰、日なたの調節を間違えたり。
    植物の生命が衰えてやがてダメになるプロセスを、
    人生に置き換えると哀しい思いがよぎる。


     今の家に引っ越してからも、鉢植えをいろいろ買ってきては、
    ベランダに置いている。ベンジャミンやミカンの木など、
    葉の緑が楽しめるものが好みである。


     そのうちに、ある現象に気が付いた。
    もともと土の中に種があったか、あるいは風で運ばれてきたのだろう。
    さまざまな雑草が鉢植えの中に芽生える。
    きれいな葉だなと思って眺めていると、
    やがて、草たちは大きく育っていく。


     ススキのような穂を風にゆらす草。
    タンポポに似た黄色い花を咲かせるもの。
    クローバーを小さくしたごとき葉っぱが一面に散らばる。
    芽生えがやがて個性の全開につながる。
    眺めていて楽しい。


     園芸店から買ってきた時には
    鉢の「主役」だった大きなツバキの木の根元に、
    小さな緑が広がる。
    その風景は予期しなかったものだけに、
    セレンディピティー(偶然の幸運)の気配に満ち、
    眺めていると幸せの滋味がしみ出してくる。


     風土の中で自然に芽生えるものたちは、
    自然環境にも合っているからなかなかしぶとい。
    特に肥料をやらなくても、順調に育っていく。
    雑草たちの様子を見ているうちに、
    本当に大切なものは何だったのか思い知らされた。


     それは「土」。
    土さえあれば、どこからか生命の種はやってくる。
    都会の真ん中であっても、
    さまざまな命が、成長できるスペースを探している。
    人間は、ただ、その空間を用意すればよい。


     豊かだった自然をつぶして、コンクリートと緑の都市を
    造り上げた人間たち。
    鉢植えの土をさまざまな命に開放するくらいはしてもよい。
    それは一つの罪滅ぼしだろう。


     思い至ってから、「雑草ガーデニング」の確信犯となった。
    園芸店から見栄えのする植物をわざわざ買ってこなくてもよい。
    ただ、鉢を用意し、土を入れておく。
    一体どんな雑草が生えてくるか。それを心待ちにする。


     本当は、「雑草」という名前の植物などない。
    一つひとつが、かけがえのない地球の住人である。
    彼らに対してどのような態度をとるか。
    自分の生命のあり方にもかかわる重大事だと
    目を啓かされる。(ひらかされる)


     森に緑があふれるとともに、雑草たちとの出会いがやってくる。
    今年は、
    どのような生命の響きがベランダの鉢を訪れてくれるのだろうか。



    以上「暮らしの風」5月号連載
    茂木健一郎「暮らしのクオリア」より引用。

    書きながら
    うちの子供たちのこと、思い出しました。

     
    知っていたら教えていただきたいのですが


    茂木さんの聴いていたカラヤン指揮のベートーベンの曲など
    買って見たいです。クラシックCDの専門店は
    都内でどこがいいか教えていただけたら嬉しいです。

  2. 【1265582】 投稿者: 新入生の保護者  (ID:YAc7V/io/ng) 投稿日時:2009年 04月 21日 16:47

    雑草ガーデニングを読んでいてふと「大地讃頌」を思いだしました。合唱関係など音楽には全く疎い私ですが、中学の卒業式、附属高の入学式の両方で耳にする機会があり、双方すばらしい合唱を目の当たりにして、「素晴らしい合唱曲だわ~」とひそかに感動しておりました。生徒のみなさんが一生懸命に歌いあげる姿勢や歌声は本当に圧巻でした。歌詩の中に「人の子、その立つ土に感謝せよ」「母なる大地を、讃えよほめよ讃えよ土を」をありますが、美しく咲く花も植物も、はたまた雑草(茂木さんのおっしゃる、雑草という植物ではなくかけがえのないひとつの生命として)もすべては「土」という偉大な母から育まれていくんだということを、(こじつけかもしれませんが)思いました。人間社会に置き換えた場合の「土」とは一体何なのか、どういった「土」がエネルギッシュな生命を育むのか・・・考えさせられます。

  3. 【1266855】 投稿者: しったかぶり  (ID:q1gbM0VFjsU) 投稿日時:2009年 04月 22日 20:34

    大きなお店なら詳しい店員さんが必ずいます。
    ヤマハ、山野など昔からある楽器店系列の他に、タワーレコードやHMVでもクラシックのフロアのある店舗なら、相談しながら試聴もできます。
    その道のスタッフにとっては通な客とのやりとりも良いけれど、初心者の手ほどきも「お役立ち感」があって楽しいそうですよ。

    ネットでさがすより、ナビゲーターのいるお買い物の方がオススメです。たっぷり時間の余裕をもってお出かけください。

  4. 【1266947】 投稿者: 5がつごうですよ2  (ID:lZ6Hy5b/XPU) 投稿日時:2009年 04月 22日 22:21

    しったかぶり様
    ありがとうございます。
    輸入版のほうがいいと言う話でしたが
    「月光」といってもなんて書いてあるかわからないので
    そういうお店で教えてもらえますね。連休に行ってみます!

  5. 【1267016】 投稿者: 5月号ですよ3  (ID:lZ6Hy5b/XPU) 投稿日時:2009年 04月 22日 23:25

    新入生保護者様。とばしてすみません。
    たぶん
    茂木先生は、同じ思いだったのではないでしょうか。

  6. 【1267163】 投稿者: 新入生の保護者  (ID:YAc7V/io/ng) 投稿日時:2009年 04月 23日 07:43

    5月号ですよ様、私のひとりよがりなレスにお気遣いありがとうございます。
    茂木さんの話題は奥が深くて大変勉強になります!これからも素敵な話題を楽しみにしています。いいCDが見つかるといいですね。私もカラヤン等買って聴いてみようと思います。

  7. 【1966267】 投稿者: 附高の制服を着て…  (ID:z1E0sKCesHE) 投稿日時:2010年 12月 30日 02:14

    茂木健一郎さんの「クオリア日記」というブログに、附高の紺の詰襟姿で写った茂木さんが!

    http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2010/03/post-cbd8.html

    高校時代の写真というわけではなく、わざわざブログ用に制服を入手して最近撮ったもののようです。
    襟元まできっちり留め、襟の部分のクローズアップ写真に、「なつかしい校章」というコメントも添えて…

    附高時代の想い出を、ずっと忘れがたくていらっしゃるのですね。

    あとに続く者も、この伝統をずっと大切にしていかなければ… と改めて思います。

  8. 【2006749】 投稿者: 文京区の業者さん?  (ID:dgwHDLXiHCc) 投稿日時:2011年 02月 05日 18:15

    別スレにいた者で、しばらくお休みしていましたが、茂木さんの貴重な一枚
    を見て、思わず出てきてしまいました。

    といっても、私の関心を引いたのは、「なつかしい校章」の方の写真です。
    おなじ期のクラスメートから借りた制服のようで、30年前の附高生の制服
    の着こなしがこれでよくわかります。

    写っている第一ボタンの周辺の生地が、強く引っ張られたように型崩れを起こ
    しています。校章が入った銀ボタンが、ボタンホールの向かって左側に強く押
    し付けられて広がってしまっていて、本当は直線の、前の打ち合わせがねじ曲
    がっています。相当、第一ボタンに毎日強い力がかかっていたのでしょう。

    これは、要するに、3年間、襟のホックは外したままにしたが、第一ボタンは
    きちんとかけて附高生活を過ごしたということですね。襟を開けただけでは、
    やはりあごにカラーが当たるとか、窮屈感があったのでしょう。襟の前をもっ
    と大きく開けようと、手で押し広げようとしたりしていたのかもしれません。

    Wikiによると、14期あたりが中心だった紛争が落ち着いてから、着用規制が
    緩和され、生徒はみな襟元を開けるようになって、それが自由を表現する
    新しい附高の可視的なアイデンティティになったとか。
    30年前といえば、多くの高校ではまだ、襟のホックは留めるようにと厳しい
    指導が一般的だった時代かと思います。そんなとき、附高生が、みな申し合わ
    せたように襟元をガバっと開けて制服を着ていたのは、街でも目立ったでしょう。、

    でも、茂木さんのクラスメートも、紛争で勝ち取った自由を、こうして服装で
    誇りをもって表現しておられたのですね。
    ホックはあえて外す。でも、第一ボタンは、窮屈でも気持ちを引き締め、留めて
    通す。

    こういうケジメと誇りが、第一ボタンまで平気で開けっ放しの今の附高にあるの
    でしょうか。
    すこし、さびしくなりました。

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