都立中高一貫10校応募倍率から見る入試の状況【2020年度】

inter-edu’s eye
1月20日に東京都教育委員会から、令和2年度(2020年度)東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定応募状況(一般枠募集及び特別枠募集)が発表されました。都立中10校の平均倍率は約5.7倍、高倍率は変わらずですが、昨年と比べると若干減少しました。併設型一貫校の高校募集停止が発表されるなど、変革を迎える都立中高一貫校の「中学受検」。2017年から2020年の4年間のデータを比較し動向を探ってみました。

小石川の応募が減少。一方で高校の生徒募集停止予定校は応募増に

都立中高一貫校の応募倍率2017~2020年(1月20日時点)

学校名 種別 2017年 2018年 2019年 2020年
応募者数 倍率 応募者数 倍率 応募者数 倍率 応募者数 倍率
小石川中等教育学校 中等教育 998 6.44 1,039 6.70 1,032 6.66 882 5.69
白鷗高等学校附属中学校 併設型 946 6.57 958 7.37 932 7.17 896 6.89
両国高等学校附属中学校 併設型 820 6.83 772 6.43 812 6.77 851 7.09
桜修館中等教育学校 中等教育 988 6.18 931 5.82 976 6.10 957 5.98
富士高等学校附属中学校 併設型 653 5.44 603 5.03 572 4.77 628 5.23
大泉高等学校附属中学校 併設型 809 6.74 852 7.10 769 6.41 711 5.93
南多摩中等教育学校 中等教育 787 4.92 842 5.26 909 5.68 863 5.39
立川国際中等教育学校 中等教育 738 5.68 649 4.99 608 4.68 655 5.04
武蔵高等学校附属中学校 併設型 534 4.45 535 4.46 593 4.94 512 4.27
三鷹中等教育学校 中等教育 976 6.10 956 5.98 1078 6.74 942 5.89
10校の平均倍率   5.94   5.92   6.02   5.74

※インターエデュ編集部調べ
参照元:令和2年度東京都立中等教育学校、及び東京都立中学校入学者決定応募状況(一般枠募集及び特別枠募集)
および、過去の応募状況(過去5年分)

2020年度(令和2年度)の都立中入試傾向

昨年2019年度(平成31年度)と比べると今年度、10校合計の募集人数(特別枠・一般枠合計)が7,912名となり、これまで8,000名以上の応募人数だったのが、初めて8,000台を下回りました。平均倍率も昨年度の6.02倍から5.74倍の微減となっています。
10校中応募者数の減少が一番見られたのが小石川中等教育学校で、昨年度と比べ150名の減少となっています。その理由として難度が高く、敬遠される傾向にあるからと思われます。

その一方、高校からの入学者募集を停止する両国高等学校附属(2022年度停止予定)、富士高等学校附属(2021年度停止予定)が応募増となりました。両国に至っては倍率7倍の高倍率になっており、先の都立高校受験を見据えた状況となっていると考えられます。また附属小学校が併設予定の立川国際も応募人数が増加しました。

再編が進む都立中高一貫校。高校募集停止の余波が続く傾向

高校募集を行っていた学校では、6年間一貫で行うカリキュラムを内部進学生と高校から入った外部新学生との間で調整する負担があり、完全な中高一貫でのカリキュラムを遂行するため募集停止に至った背景があります。

上記の2校以外にも高校募集停止を発表しているのは、武蔵高等学校附属(2021年度予定)、大泉高等学校附属(2022年度予定)、時期は未定ですが、白鷗高等学校附属も高校募集停止を予定しています。高校募集停止を行う学校では中学段階での生徒募集人数を増やすとしていますが、高校から入れる都立高校が実質減少することに変わりはなく、当面、都立中高一貫校人気が続くでしょう。

参照:「都立高校改革推進計画・新実施計画(第二次)」の策定について

しかし、私立の男女御三家での2018年、2019年の応募倍率を見ると、麻布中学では3.1→3.5、開成4.1→4.1、女子学院3.3→3.3(インターエデュ調べ)となっています。都立中も時間をかけて倍率はおそらく3.5〜4.5の間に落ち着いてくるものと予測します。