啓明館5年生、次女の入塾時期をあえて遅らせた作戦とは…?【future vol.3】

みなさまこんにちは。
もうすぐ七夕ですね。我が子の通う学校では保護者面談のタイミングに合わせて毎年大きな笹を飾り、生徒や職員が思い思いの願いを短冊に書いて飾ります。待ち時間の暇つぶしにちょうどよく、私も毎年我が子の短冊を探すのですが、昨年受験生だった息子の短冊に「〇〇中学に合格できますように」と書いてありました。

伏せ字ではなく、しっかりと学校名を…。「志望校はどこなの?」と聞いてくる知り合いに対して「まだ決めきれていなくて」と答えていた私は一体何だったのだろうか。と、笹の前で立ち尽くしていたのが懐かしいです。

さて、今回は塾のカリキュラムと教材の活用法について書かせていただこうと思います。

パンフレットに記載されているカリキュラムを熟読する

現在5年生の次女は、4年生の春期講習から通塾しております。2月から通塾されるお子さんが多い中4月にした理由は、あえて周りのお子さんの後れを取るためでした。通塾するまでは、特に先取り学習をしていたわけでもなく、小学1年生からベネッセのチャレンジタッチを取り組んでいただけでしたし、幼少期の行動を見ていても、最難関を狙えるタイプではないと思っていたのです。時期をずらすことでテストの成績(偏差値)が高くなくても、本人に「みんなより遅れて入塾したからね。大丈夫」と声をかけることもできます。

また、啓明館の教材は、だいたい1月~3月のまとめを春期講習4月~7月のまとめを夏期講習、そして9月~12月のまとめを冬期講習で再度学習するスパイラル学習法なので、春期講習から通塾しても単元の取りこぼしは発生しないのです。

次女は要領の良いタイプではなく、努力でカバーしていくタイプで、新しい環境に慣れるにも時間を要する子です。それなのに負けず嫌いなので悔しがります。そんな、順位にこだわる割には遅咲きタイプなので、自己肯定感とヤル気をつぶさないようにするための「みんなより後に入ったから」という呪文は、次女には効きました。

さらに、4年生の間は理科と社会を取らず2教科だけ通塾でした。4年生の1年間で塾に通うことに慣れて、2教科の定着をしっかりと行い、隔週テストやナビゲーション模試も、周りの子は4教科の勉強をしないといけないところを2教科なので丁寧に仕上げて挑むことができました。

結果、神童ではなく、どちらかというと要領の悪い次女でも上位をキープし、メダルや賞状もいくつかもらうことができました。5年生になって理科と社会も受講し始めると、やはりはじめはみんなについていくのに必死です。

でも、もう私が呪文を唱えなくても塾のお友達が唱えてくれます。「4年のとき受講してなかったもんね!」と。この呪文に甘んじるタイプに子には向かない方法ですが、次女は負けず嫌いなのでみんなに追いつきたいと勉強し、今は理科社会も平均以上の位置におります。前もって4年から6年までのカリキュラムを読んでおくことで取りこぼしのないように受講する計画を立てられました。

長男のときは4年生から4教科受講しましたが、4年生で理解度の低かった単元を5年生のいつ頃にもう一度学ぶのかチェックしておき、5年生で丁寧に取り組むようにしました。理科や社会は、10歳では理解できなくても11歳になると理解できるようになる単元が意外にあったのです。

カリキュラム上4年生からでも5年生からでも中学受験に必要な理科と社会は習得可能であることはわかりますが、長男にとっては4年生から受講して正解だったと思えますし、もう一度4年生からやり直すとなっても受講すると思います。

逆に次女は5年生から理科と社会を受講して正解だったと思えます。4年生から受講していると、習い事を続けることも難しく、生活リズムを整えるのに苦労したと思えます。我が子の性格は塾の先生よりも親が理解していると思うので、カリキュラムを照らし合わせて受講のタイミングを計り、苦手単元ができてしまったときには次にいつ同じ単元を学ぶのかをチェックし、事前準備しておくとスムーズでした。

問題集を増やすより塾の教材をやりこむ

問題集を増やすより塾の教材をやりこむ

中学受験に挑む中で、ついついあれもこれもと課題を増やしてしまいがちです。本屋さんに行くと良さそうな問題集がズラリと並んでいますし、飛びつきたくなるキャッチフレーズばかり!しかし、子どもの負担を増やしてしまいますし、塾の教材と違う言い回しに混乱してしまうデメリットも多いのです。

長男の受験を終えて思うのは、塾の教材だけで十分カバーできるということです。普段使用している、1サイクル(5週間分)の学習内容が1冊にまとめられた教材『キー&マップ・ノート』は、偏差値65を目指すならレベル3までは解けるようになるのを目標に。偏差値59を狙うならレベル2までができていれば大丈夫な印象です。理科のチャレンジ問題も、御三家狙いでなければ解かなくて大丈夫です。ただ、6年生で配布される特訓別教材はしらみつぶしのようにやりこむことをおすすめします。

キーマップの使い方ページ

啓明館に限らずどこの塾も何年も研究を重ねて作られている素晴らしい教材です。飛びつきたくなるキャッチフレーズは載っていませんが、単元ごとに例題と問題と類題が記載されているので、成績が思うように上がらないときは落ち着いて『キー&マップ・ノート』の最初のページに記載されているキーマップの使い方ページを読んでみてください。とても丁寧に学習を進めるヒントが書かれています。

6年生の最後まで繰り返し使った教材

また、『キー&マップ・ノート』の別冊『漢字ダイアリー』は本当に素晴らしい教材です。過去問を見ると、漢字は難しくないのですが単語として、小学生が知らないような単語や、同音異義語がある単語で、どの漢字を当てはめたら良いのか悩む漢字の問題が見られます。

そのあたりも、『漢字ダイアリー』では繰り返し取り扱ってくれているので、丁寧に取り組めば漢字はしっかりと得点源になります。ただ、漢字の教材って、手を抜きやすい課題ですよね。「漢字、やった?」と聞けば『やったよ!』と返ってくるでしょう。残念ながらきっと、やったかもしれないけど埋めただけ…。書いただけ。覚えてはいないのですよね(笑)。
かと言って毎回毎回親がチェックするのはお互いストレスになるので、我が家の場合、まとめのページだけコピーをとっておき、隔週テストやナビゲーション模試の前に丁寧に取り組むようにしました。

唯一啓明館の教材ではない教材で活用したもの

長男が6年生のときの12月。社会が思うように上がらず、他教科の足を引っ張る存在になってしまったのです。啓明館の社会の『キー&マップ・ノート』はとても細かく問題数も多く、社会が苦手な子には少々辛い教材となっています。もう本番まで時間がない。なんとかあと少し得点が欲しい。そんなときに、日能研の『メモリーチェック』を活用しました。ノートを用意し、事前に解答欄を作ってあげます。1日3~5ページのペースで解き、歴史、地理、公民、すべて二巡しました。一巡目は正答率5割だったのが二巡目では9割になっていたので、三巡目は間違えた問題のみをピックアップし終了。問題数も少なめでわかりやすくまとめられているドリルなので、次女が6年生になった際も我が家は活用予定です。

いかがだったでしょうか?啓明館に通われている方は大手塾に比べて少ないかと思いますが、他塾の方でも参考になれば幸いです。

余談

先日次女と念願の女子校のオープンスクールに参加してきました。好きな部活動に参加することができたのですが、そこでお世話になった在校生のお姉さんが啓明館出身だったのです。同じ塾出身となると親近感がわき、いろいろとお話していると、「6年生の冬期講習の国語の読解は時間のある時にもう一度読んでおくといいよ!私の入試のときに同じ本が出て、本番中に自信が湧いたから!」とアドバイスを頂けました。親身になってくれたお姉さんに感謝です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いできるのを楽しみにしております。

futureさん

futureさんのプロフィール

啓明館に通塾する5年生女の子(2024年中学受験予定)のママ。中学1年生になる男の子も小3から啓明館に通塾。4月から中高一貫校に進学しています。

futureさんの記事一覧≫

関連記事