【男子中をつなぐ特集2023】男子中の先生が本音をぶつけ合う座談会~第1弾 番外編~(2ページ目)

共学校出身の先生が実感!男子校の良さ

先生方がご自身の経験から男子校の良さを語ってくださいました。

巣鴨 酒井先生:私は地方の公立の共学校出身で、実体験からすると共学校は女子がすごくしっかりしているんですよね。特に小学校高学年から中学にかけて、精神年齢が高い女子に対して萎縮してしまう男子が結構いたように思います。この年代の男子によると、男子中の“女子の目がない環境”は非常に居心地が良いそうです。いわゆるオタクな子は女子から「ダサい!」と言われてしょげてしまうことがありますが、男子だけの環境だと逆に光が当たるというか、一つのことに秀でていることを尊敬してもらえる。私はそれを「すごくいいな」と思っているんです。共学校だと勉強やスポーツに長けていると目立つことが多いかもしれませんが、男子校だとゲームだろうが鉄道だろうが、対象が何であれ熱中することに好意的です。

高輪 荒堀先生:男子校出身で男子校の教員をしているので、共学校との違いをわが身で実感したことはありませんでした。ところが、子どもが共学校に通うようになって話を聞くと、クラスは女子がリードして、男子は黙って見ていたり、女子についていったりする感じだそうです。

男子中の先生
高輪の荒堀茂之先生

獨協 新井先生:分かります。私も共学校で、ちゃんとしていない男子側だったので、「ちょっと男子、しっかりやってよ」と女子に言われていました。男子校では、そうした女子がいないので、行事の前はなかなか準備が進まないんですよね。でも、途中からスイッチが入ったときの爆発力ってすごいんです。最後の追い上げで本番ではクオリティの高いものを仕上げてしまう。そのとき、動画の撮影が得意だったり、編集がうまかったりと生徒は個性や特技を活かすから、お互いに「お前、すごいな」となるし、素直に相手のすごいところを認められるのも女子の目がない男子校の良さだと思います。新任の先生は、行事の前に「こんなんで大丈夫ですか」とうろたえますが、男子が持つパワーを知っているので「大丈夫ですよ」と見守ります。

豊山 梅田先生:母校の共学校と男子校を比べてみると、男子校は教員が個性的で、かつ、個性を活かして楽しみながら授業や生活指導をしていると感じます。教員が楽しく授業をすると、生徒にもその思いが伝わるんですよね。だから生徒もその教科が好きになり、教員が熱心に授業をすれば生徒もつられて熱中する。そこから生徒が大きく変化していく姿を、日大豊山ではよく目にします。
私自身、好きなものがいろいろあり、なかでもサッカー観戦が大好き。日本全国、今年は北海道に行き、昨年は広島にも行きました。1日でも休みがあれば移動可能な範囲で行動します。生徒には「たった1日の休みでも、行こうと思えば遠くまで行けるよ。すると、目的がサッカー観戦だったとしても、それ以外に出会いや発見があったりするよ」と伝えています。

男子中フェスタ イベントレポート

「男子中をつなぐ特集」に登場する男子校が集結した男子中フェスタが6月11日に開催され、大盛況となりました。

男子中フェスタ
今年度の会場は足立学園中学校・高等学校でした

男子中フェスタ
在校生が男子校を語るパネルディスカッション

男子中フェスタ
鉄道研究部の活動の様子を学校別にチェック

男子中フェスタ
中学校のクラブ活動を体験

男子中フェスタ
通路には各校のポスターが。見どころ満載です

男子中のおうえんだん 
本郷の応援団はパフォーマンスを披露!

第2弾速報!

第5弾まで続く「男子中をつなぐ特集」。第2弾では都内男子校から新メンバーが登場し、男子中の魅力を語ってくださいます。お楽しみに!

関連リンク

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