【男子中をつなぐ特集2023】男子中の先生が本音をぶつけ合う座談会~第1弾 番外編~

現場の先生が男子校について語り尽くす「男子中をつなぐ特集」。第1弾に収まりきらなかったエピソードを番外編としてご紹介します!

第1弾座談会参加校(50音順)

第1弾のメンバーは都内男子校6校の先生方です。第1弾で男子中フェスタをご紹介してくださった上沢先生もご登場します。

京華中学・高等学校(以下、京華)
巣鴨中学校・巣鴨高等学校(以下、巣鴨)
高輪中学高等学校(以下、高輪)
獨協中学校・獨協高等学校(以下、獨協)
日本大学豊山高等学校・中学校(以下、日大豊山)
本郷中学校・高等学校(以下、本郷)

男子中の先生
後列左から京華の石井秀征先生、日大豊山の梅田雄一先生、獨協の新井優太先生。 前列左から本郷の横尾朗大先生、巣鴨の酒井雅巳先生、高輪の荒堀茂之先生

巣鴨 酒井先生の質問コーナー

学校行事に参加するのは母親?父親?

巣鴨 酒井先生:こういう機会に各校の先生方にちょっとお聞きしたいことがあるんです。巣鴨は保護者会に父親の姿が多く、学校説明会も同様です。一方で、私が小学生の娘の保護者会に出席すると、周りはみんな母親で男性は私しかいなかったりするんです。皆さんの学校ではいかがですか。

本郷 横尾先生:本郷も父親が多いですよ。というか、このところ急激に父親の参加が増えました。コロナで働き方が変わったからかもしれません。

獨協の新井先生(左)と京華の石井先生
獨協の新井先生(左)と京華の石井先生

京華 石井先生:京華の場合は、父親も母親も参加している印象です。面接指導日という面談週間が1学期と2学期にあるのですが、ご両親が揃って来校されて四者面談になることも珍しくありません。

獨協 新井先生:獨協では父親が医師をしているご家庭が多いこともあり、保護者会や面談には母親が出ることが多いです。保護者のなかには、わが子をすごく心配する方もいますが、学校として「我々教員は学年の生徒200人を見守るので、お父さんお母さん方も、わが子だけでなく200人の子どもを一緒に見守ってください」と伝えています。

高輪 荒堀先生:子どもを心配するがゆえに、面談では多くの質問をいただきます。女子校より男子校の保護者のほうが質問の回数が多いかもしれません。

日大豊山 上沢先生:息子がかわいいんですよ。豊山女子(日本大学豊山女子高等学校・中学校)から本校に来た先生が「わが子を心配する度合いは女子校の保護者が一番強いだろうと思っていたら、そんなことはなかった」と言っていましたから(笑)。

先生は6年間持ち上がり?

巣鴨 酒井先生:巣鴨は基本的に教員は6年間持ち上がりで、高3が卒業したら担当が中1に戻ります。もちろん中学だけ、高校だけという教員もいて、3年か6年のサイクルが続いています。そのへんは違いがありますか?

日大豊山 梅田先生:過半数は持ち上がりですが、年度ごとに多少の入れ替えはあります。継続して生徒を見守るという持ち上がりのメリットは保護者に支持されているのかなと感じます。

男子中の先生
日大豊山の梅田雄一先生(左)と巣鴨の酒井雅巳先生

高輪 荒堀先生:高輪も基本は6年間持ち上がりです。地理など教科によっては担当学年の授業が全くないという状況も多々ありますが、梅田先生がおっしゃるように持ち上がりによる教員と保護者、教員と生徒のつながりが重視されているのかと思います。

獨協 井先生:全員が持ち上がることはなく、中学から高校にあがるタイミングで何名か教員が入れ替わります。ちなみに私は中学校3周目です。

本郷 横尾先生:私は昨年度までの6年間のうち、5年間ずっと中学1年生ばかりを受け持っています……。

全員:中1のプロフェッショナルですね!

男子中の先生
本郷の横尾朗大先生