中学受験、スケジュール管理が合否を分ける!?(3ページ目)

中学受験スケジュール作成・管理のコツは?

中学受験スケジュール作成・管理のコツは

このようにスケジュールごとのポイントを見ると、4. 入試日程を含めてすべて親がスケジュールの作成から管理までやったほうがいいのでは?と思うほど大変であることが分かります。

しかし、どんなに素晴らしい計画でも、達成のために親が一方的に守らせようとすると、お子さまはやらされ感が強くなり、受験への意欲を失いかねません。

スケジュール作成では、大枠を親御さんが決め、お子さまが自分で判断し決めていく部分を残しましょう。スケジュール管理については、「ここは少し無理があったようだね、どうしてかな?」と疑問を投げかけ、お子さまが自分で考えて「立て直し」ができるような声掛けがベストです。

そして、この計画の「立て直し」がとても重要となってきます。

小学生ですから、今日は気分がのらない、勉強したくないという日もあるでしょうし、ついつい遊ぶことに熱中して学習時間が取れなかった…、というようなことは往々にしてあるでしょう。「スケジュール自体あってもないようなものだ」と憤りを感じても、「立て直し」を繰り返すうちに、自分なりのペースをつかむときがくるはずです。

プロ家庭教師である西村先生は、スケジュール管理のポイントについて、以下のようにアドバイスしています。

ひとつめは「逆算すること」です。「水曜日は漢字テスト」「今月の第2土曜日にクラス分けテスト」など、確定している予定を把握し、「いつまでに」「何をやるべきか」を考えて、スケジュールを組み立ててください。
ふたつめは「子ども自身に考えさせること」です。「月曜日は漢字の練習をしなさい」とお子さまに指示を出すのではなく、「月曜日は何を勉強すればいいと思う?」と声をかけ、お子さま自身が計画を立てるように促してください。

(エデュまがアーカイブ「中学受験を成功に導くスケジュール管理」より)

こうして自己管理ができるようになれば占めたものです。

そして、4年生の塾通いは、学習習慣を身につけ塾に慣れる1年間でもあるので、この時期にスケジュール管理のコツを親子ともに体得しておくとよいでしょう。5年生、6年生での塾のスピードと宿題の量がアップしたとき、どう対処したらよいか考えられるようになります。

小学生のうちに、目標達成に向けて計画を立て、さらに管理できる力を身につければ、先々も活かすことができますよ!