中学受験をするメリット・デメリットとは?(2ページ目)

中学受験のデメリットとは?

中学受験のデメリットとは?

中学受験のメリットを見ていくと、私立中高一貫校への進学は魅力的に感じることでしょう。しかし、冒頭でも伝えたように中学受験は親子ともに大変負荷がかかるものです。中学受験のデメリットを詳しく見ていきましょう。

小学校の後半は中学受験中心の生活となる

近年の大手中学受験塾では、小学3年生の2月からカリキュラムをスタートさせていることもあり、小学校後半の3年間で受験の準備を行うことが一般的です。なぜ早くから対策をする必要があるのかというと、入試対策のための学習が広範囲に渡るからです。勉強量が多いため、友人と遊ぶ時間が少なくなり、習い事を削るなどの調整も必要となってきます。また、土日に塾や模試があるため家族の予定が立てづらく、受験中心の生活となります。
このように親子ともに負荷がかかる生活が続くと、気持ちに余裕がなくなり、親子関係が悪化してしまったという話もよく聞きます。
そうならないためにも、なんのための中学受験なのかを家族で話し合い、認識を合わせておくことがとても大切です。

通学に時間がかかる

自宅近くに志望する学校があることはまれで、ほとんどのご家庭は通学に1時間程度かかる学校までを志望校として検討します。たとえば地元の公立中学校は30分で通えるところを、私立の学校に1時間かけて通うとなると1日1時間の差が出ます。また交通費もかかります。

通塾、進学後の学費にお金がかかる

中学受験塾に3年間通うと少なくとも200万はかかります。私立中高一貫校に進学すれば6年間で600~700万はかかります。高額となるため、これだけお金をかけたのだから、子どもはいい中高一貫校、いい大学に進学し、いい就職ができるはずだという、費用対効果として中学受験を考えてしまうご家庭もあるようです。そういった考え方は子どもにプレッシャーを与え、子どもが自分で生きていく力を潰しかねません。
やはり、なんのための中学受験なのか、ご家庭でしっかりとした軸を持つことが大切です。

このように、中学受験をはじめるにあたり考えておくことはさまざまあり、それはご家庭によって異なるものでしょう。上で述べた内容を参考にしながら、「うちの家庭ではどんなメリット、デメリットがあるかな?」とご家庭内でぜひ話し合ってみてください。

中学受験がはじめてのご家庭におすすめの本

中学受験「必笑法」(中公新書ラクレ)
おおたとしまさ著

親も子も幸せになれる はじめての中学受験(CCCメディアハウス)
小川大介著

中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ 新装版
編集:日経DUAL 、漫画:高瀬志帆(原作:小林 延江)