【公立・私立の共学校保護者座談会:前編】通わせてみて初めて知った男女がいるメリットとは?(3ページ目)

リーダー教育の桜修館、文武両道の市川、時代にマッチした教育を行う広尾

エデュ:お子さまが通われている学校について、親の目線でこれは特徴的だなと思ったことについて教えてください。

A 桜修館中学ママAさん:倫理の授業です。他の学校は倫理を単独の授業として学ぶ場合が多いと思います。ですが、桜修館の場合国語や数学を倫理的な視点で学ぶという授業もあります。ほかにも生徒に考えさせる授業が多くて、今回の休校中も、コロナウイルスのニュースを自分なりに毎日記録するという課題が出ています。

公立中高一貫校は都から「未来のリーダーを育成する学校」という命題を受けていることもあって、授業内容を見ると、自分で考えられる人間を育成しようという姿勢が見られますね。

エデュ:Aさんには息子さんの上にお姉さんもいらっしゃって、大学付属の共学校に通われていたとか。その学校のことも教えていただけますか。

A 桜修館中学ママAさん:今年高校を卒業しまして、今大学1年生です。娘の場合は大学附属校なので大学受験がないということもあり、おおらかでのびのびした雰囲気でした。また期末テストが終わると「特別講座」という興味深いさまざまな授業が用意されていました。その講座では大学の学部選びの参考になるようなもの、簿記、法学ゼミといったものから、イカの解剖、ゴルフなどもあったんです。生徒の興味関心を広げてようとしてくれているように思いました。

エデュ:公立、私立のしかも大学付属の中高ということでそれぞれ違う特徴がありますね。Bさんお願いします。

A 市川学園中学ママBさん:うちは子ども2人が同じ中学に通っています。お姉ちゃんが今中2、弟も今年4月に同じく市川に入学しました。市川学園は元々男子校だったということもあってか(2003年に共学化)、全校生徒のうち男子が3分の2という割合なんです。ただ、男子が多いといっても、男子、女子ともに仲良くやっていて、いじめなども聞いたことがありません。

また親から見ると文武両道の学校という感じで、何にでも一所懸命な学校だなと思います。生徒さんも勉強に限らず、運動も両方できるという子が多いように思いますね。

エデュ:ありがとうございます。ではCさんの学校はいかがですか。

A 広尾学園中学ママCさん:広尾は建物に特徴があって、9階建てで全面ガラス張りという外観のせいか、会社のビルのように思われがちですけど、中庭のけやき広場は開放感があってとても気持ち良い場所です。

授業は先ほど話したようにICT化、アクティブ・ラーニングの導入など時代にマッチした教育をいち早く取り入れています。大学進学後、社会に出てからも活躍できる人材を育成する教育を実施している、子どもの未来を考えた教育が行われているというところに共感しています。