【公立・私立の共学校保護者座談会:前編】通わせてみて初めて知った男女がいるメリットとは?(5ページ目)

男子がいるからトラブルが抑えられる。中和剤のような役割に

エデュ:これまで男子校、女子校座談会をしてきて話してもらった中で、男子は幼いところがあるので男子校がいい、女子校は男子の目を気にせずのびのびと学校生活が送れる、というような話が出てきました。クラスの雰囲気などで共学らしいなと思われたエピソードがあればお聞かせいただけますか。

A 桜修館中学ママAさん:そうですね。髪型とかは気にするようになったかもしれません。上の娘は自分の身なりに無頓着な方だったんですが、だんだんとかわいく見せたいという思いが出てきてましたし、息子は背が伸びたいとか(笑)。あと体育祭とか当然男女一緒にやりますけど、男の子は優しいなと思います。

これは、娘の学校での話ですが、球技大会では男女混合のドッチボールがあって、男の子はやはり女の子には当てられないとか、シュートを女子に譲るということもあったそうです。そういうことはスポーツとしては正しいのかわからないですが、学校生活でも普通にそういうところが見られましたね。

A 市川学園中学ママBさん:うちの学校は男子が多いというお話をしましたが、クラスも女の子がちょっとしかいなくて。その男子たちが、授業が始まる前、ちょっと先生のことを、いい意味でいじるようなことをしてクラスが和む、ということを娘から聞いています。そうやって男子がふざけて場を盛り上げるというところは結構あるようですね。

A 広尾学園中学ママCさん:広尾はどちらかというと女子が若干多いんです。女子ってやはり強いじゃないですか(笑)、しっかりしているし。その分女子間で些細なトラブルがあるんですけど、そこに男子がいることで、トラブルがさらに爆発するようなことがないみたいです。

エデュ:中和剤みたいな役割でしょうか。

A 広尾学園中学ママCさん:そうですね。お姉ちゃんの時もそれは感じたし、息子の方でも、優しい男子が声掛けすることで、うまく落ち着かせているそんな感じがあるようです。女子の機嫌を損なわず、優しくする場面とか覚えながら、上手に生きていく術を6年間で学ぶのではないでしょうか。

エデュ:Aさんの学校の男女比はどうですか。

A 桜修館中学ママAさん:男女別に同じ人数の募集なので、基本的には5:5です。Cさんのお話を聞いていて思いましたが、やはりいじめの抑止効果はあると思います。女の子が男の子の視線を気にしているので、露骨ないじめにはならないのではと思いますね。

後編は5月7日公開。
親子でどのように受験に取り組んだのか、苦手科目を克服していったのかなど受験勉強の本質を語っていただきます。