【公立・私立の共学校保護者座談会:前編】通わせてみて初めて知った男女がいるメリットとは?(4ページ目)

子どもの成長を促す学校環境。刺激し合うことで勉強にも意欲が

子どもの成長を促す学校環境。刺激し合うことで勉強にも意欲が

エデュ:今回お集まりいただいたみなさんのお子さんはみな中学生。入学して1年、2年と経ちますが、お子さまが成長したなと感じられることはありますか。

A 桜修館中学ママAさん:勉強面では、お友だちと協力し合ってお互いを高め合おうという気持ちが生まれたように思います。また息子はピアノを習っていて、小学校の時は学芸会の演奏でよくピアノを弾く係になっていました。しかし中学に入った途端できる子がいっぱいいて、中1の時、最初の合唱コンクールでのオーディションには落ちちゃったんです。その時はかなり落ち込んでしまったのですが、翌年はすごく練習してなんとかオーディションを通過し、弾けることが決まったんです。今年の3月に実施予定だったのですが、残念ながらコロナで中止になってしまいましたが。でも中1の時に落ちて、歌う方も専念できましたし、張り合う仲間もできたという点で、すごく成長を感じました。

A 市川学園中学ママBさん:うちは特殊な環境でして、娘は帰国子女なんです。小学6年生までハワイにいたものですから、とてものびのびと育ってきまして、勉強しないのが当たり前のような環境にいました。でも市川中は、みんな休み時間でも勉強しているというような学校です。そうした環境の中に入って、娘も勉強への意欲がだんだんと出てきました。少しずつ自分でも勉強しようという風になってきたんです。学校の行事での百人一首大会では、日本語がまだ苦手な中、すごく一所懸命に覚えていました。

A 広尾学園中学ママCさん:ICT教育が徹底しているため、情報リテラシーの習得はとても早かったように思いますし、また発表する機会も多いようなので、プレゼンテーションが上手になったのではと思います。

実は広尾はお姉ちゃんも通っていた学校で、入学した頃から結構それが知れ渡っていたんです。お姉ちゃんと比べられて腐らないかなとか思っていたんですけど、先生たちの方から、「腐るなよ」って声を掛けてくれたみたいです。そのおかげか、ニコニコ楽しく学校に楽しく通っています。また成績順位にすごくこだわる学校で、成績が壁に張り出されるんですけど、男の子ってナイーブなところあるじゃないですか。心が折れたりしないかなと思いましたが、逆に張り合いが出てがんばらなきゃいけないと思っているようです。そういう意味では環境って本当に大事だなと思います。