新型コロナ対応の中学受験塾。中学受験対策の変更を考える家庭も(5ページ目)

緊急事態宣言解除後、塾も新しい授業スタイル・通塾スタイルへ

3月に実施したアンケートと比べると、授業の動画配信授業については、動画ならではの利点が受け入れられている様子が見受けられました。また、お子さまがPC操作に慣れた、オンライン授業ではお友だちの顔が見られることで楽しそうだという意見もありました。この2か月の間で、映像授業が多くの家庭で受け入れられているようです。一方で、この状況がいつまで続くのかという不安もまだまだ拭いきれません。

5月14日には39県で緊急事態宣言が解除となり、今後、残る地域の解除が待たれるところです。しかし、宣言が解除となったとしても、感染予防・対策の徹底を継続しなければならない状況が当分の間続くと見られます。

そのこともあり、今回映像授業の利点として挙がった、「何度も繰り返し見ることができる」「自分のペースで学習を進められる」というのは見逃せないポイントです。今後、従来どおりの通塾ができるようになっても、学習の遅れを心配する親御さんや、お子さまたちにとっては、授業の動画は受験勉強を進める上で必要な教材の一つとなるでしょう。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、新たな生活様式を取り入れることが必然となってきました。今後は中学受験に向けた勉強でも、これまでとは異なる新たな授業スタイル、通塾スタイルになることが予想されます。

これから始まる新しい学びのスタイルに、各中学受験塾はどのように対応していくのか、そして、受験を控えているご家庭はどう対応していけばよいのか。エデュナビでも引き続きお伝えしてまいります。

(本記事は調査アンケートをもとに、2020年5月18日時点での情報をもとに作成しています)