反抗期で子どもと衝突。夫婦で役割を分担し中学受験をサポート

ニックネーム忘却の彼方へ さん
お住まい東京都
お子さまの性別男子
出願校数6校
受験校数6校

Q. 中学受験で最も悩んだことは何ですか?

①家族との関係

①家族との関係

6年になって反抗期に差し掛かり、子どもとの衝突が増えました。

「宿題終わった?」「間違ったところを直した?」などの確認を疎ましがるようになり、実際にはできていないことがあっても、「いちいちうるさい!」といった反発をするようになりました。勉強の効率も著しく落ちてしまい、成績も下降気味になりました。

そこで、7月頃に夫婦で今後の対応について話し合いました。その結果、本人のやる気(動機)と親の焦り(本人にあったサポート)がうまく噛み合っていないということに気づき、動機付け、学習計画、そして夫婦の役割分担について見直すことにしました。

父親は日々のテスト結果や模試から、本人と現状の確認を行い、本人がどこを目指したいのか、そのために努力しなければいけないこと(教科ごとの弱点補強など)は何なのかを本人に考えさせるようにしました。そして限られた時間の中で何を優先して取り組むべきかをアドバイスし、それらをいつまでにどのくらいまでやらなくてはならないかを具体的なマイルストーンとして、日々の勉強スケジュールに落とし込む作業を本人と一緒に行うようにしました。その後は日々計画通りに進捗しているかを本人と確認するようにしました。こうすることで日々やるべきことが互いに明確になり、親子の衝突は少なくなっていきました。

母親は持ち帰ってくる大量のプリントを整理し、間違いの多い箇所などを抜き出してコピー。弱点補強用に何度もやり直すことができるようファイリングを徹底しました。お弁当も欠かさず作り続け、応援しているというメッセージを送り続けました。

夏休みが終わり、2学期が始まった頃には、本人のやる気が少しずつ向上し、日々密度の高い勉強ができるようになったことで、成績が回復してきました。

②塾との相性(転塾)

通っていた塾に志望校対策のコースがなく、転塾を検討しました。

志望校対策に特化した他塾のコースは魅力でしたが、本人が塾の先生に全幅の信頼を寄せており、親としても子どもの性格や得手不得手も全て知り尽くしている先生方に最後までお世話になりたい気持ちが強かったため、転塾をしないことに決めました。その上で担当の先生と相談して、より苦手がカバーでき、志望校の傾向が類似するコースを選びました。

このように、塾については落ち着いたものの、志望校に特化しすぎて仕上がりのバランスが偏り、併願対策が行き届かなくなるのではという心配も正直ありました。

直前期には、あまり器用でない息子が2つの塾の宿題をこなせるか、負荷が増えすぎる事への不安もありましたが、塾を休まなくて良い範囲で、他塾の志望校別対策講座に数回お世話になりました。

こちらは情報量が豊富で、未対策の穴をカバーできたと感じるところもあり、行って良かったと思っています。

Q. 第一志望の入試日前日から当日、合格発表までのお子さま、ご自身の様子を教えてください

Q. 第一志望の入試日前日から当日、合格発表までのお子さま、ご自身の様子を教えてください

2月1日の前日は塾の前日特訓。
自習時間にはこれまでに問いた第一志望校の過去問を科目ごとに束ねて持たせ、過去問の振り返りをしました。ここもあそこももう少し完璧に…と思い出すとキリがないので、前日には新しい事には手をつけないようにしました。

夕食は家で家族と食べました。
食事は胃にもたれないよう消化に良い和食中心で。緊張し過ぎずリラックスして過ごせるように、明日こんな問題出たらどうする? と絶対に出ないような重箱の隅問題や出そうな問題をネタに楽しく盛り上がりました。

当日朝は土曜日だったので父親と学校へ。
真冬にしては暖かくよく晴れた日でしたが、夜明け前に地震があり私はその後起きる時間が気になって全く眠れませんでした。子どもは地震でも全く起きず。いつもと変わらない様子にほっとしたのを覚えています。

1月受験の結果、行きたい学校の1つから合格をいただけていたので、2月の午後受験は入れませんでした。
時間に余裕があったこともあり、1日の受験後、学校からの長い距離を父親と歩いて帰ってきてびっくりしました。帰ってきた子どもは自信に満ちた顔で「受かったと思う」と一言。あまりの自信に逆に怖くなりました。

3日、他校の受験後にインターネットで合否を子どもと一緒に確認しました。合格の表示が出て、嬉しくほっとした反面「これで本当に開放されたの?」となかなか実感が持てませんでした。
それからすぐ学校に行き掲示板で直接確認しました。

すぐに塾にと思いましたがまだ試験が続いている友だちもいるので、全て終わって先生方も落ち着いてから行こうと話しました。

1月に不合格も経験しましたが、それを通して
・合否の差は紙一重
・ミスが続けば枠に入れない=落ちる
・落ちたらやっぱり辛い
という当たり前のことを体感できました。

子どもも落ちることを通して人の痛みがほんの少し分かるようになったと感じました。

「2月4日も5日も、塾の友だちとかまだ(合格が)決まってない子が受けるかもしれない。行きたい学校の合格をもらったんだからもう十分。だから僕は受けたくない」

私も、受験で鞄にたくさんのお守りをぶら下げて試験会場に向かう小さな姿を見ると、自分の子でもそうでなくても努力が報われて欲しいと願わずにはいられませんでした。

なので、こうした子どもの気持ちも嬉しく、4日以降は親子で話し合って全て受けない事に決めました。
合格の重みが分かる分、本当に必要な人に合格切符が届いて欲しいと思いました。

Q. 中学受験を振り返ってこうしたほうがよかった点も含めて、これから中学受験をするご家庭にメッセージをお願いします

1月校受験に、塾の前の年の合格体験記(不合格体験付き)を持参しました。

もしダメだった時の声かけ、本命前にすべき事、本命の日の過ごし方などこれから起こりうる事を想定するためにとても役に立ちました。

他にはカイロ、飴、小さいおむすび、ウィダーinゼリー、ヤクルト、小腹が空いた時のおやつなどなど。

埼玉受験用にグリーン券を購入しましたが、たまたま早く乗れた電車にグリーン車がなく使用しませんでした。乗れなかった場合の払い戻しは当日のみなので要注意です。