【第3回】男女御三家ママたちが語る!2月入試の歓喜と悲哀。合否の受け止め方と戦略の立て方が縁を運ぶカギに(全4回)(3ページ目)

ドキドキの合格発表。結果の捉え方や戦略の立て方が受験を左右する。

エデュ:2月入試を複数受ける場合、合否の発表によって、早めに受験を終了したり、志望校を変更したり、次を受けるまで子どもに伝えなかったり、親としてもさまざまに思考を巡らしたと思いますが、みなさんの場合はいかがでしょう?

桜蔭中ママBさん:娘が2月1日に受験した桜蔭は、2日14時に校内掲示での発表でした。そのため、2日の午前に豊島岡を受けて、昼食をとり、家族で見に行きました。張り出し前に到着しましたが、すでに多くの受験生親子が、ソワソワしながら待っていました。すると、娘はカバンから本を取り出し、「私は平気よ」みたいな感じで読み始めたんです。こんなときに読書?と驚きましたが、緊張を見せないようにしていたのでしょうね。無事にご縁をいただき、わが家の受験は2月2日で終了しました。
(※桜蔭中学校の2021年度入試は、合格発表サイトで発表、校内掲示なしに変更となっています)

麻布・海城ママAさん:長男のときは、1日に受験した麻布の発表が3日にあり、私と夫と長男で掲示を見に行きました。校内に入ったとたん、急に不安になったのか、長男がウワーッと走り出して、一人で掲示を見に行き、ウワーッと戻ってきて「合格した!」と一言。合格の瞬間を一緒に喜びたかったのに、「えっ?本当?」「掲示された番号の前で動画を撮ろうと思ったのにー」と、拍子抜けでしたね。

エデュ:次男くんのときはいかがでしたか?

麻布・海城ママAさん:次男の第一志望の武蔵は、本来は3日発表ですが、2日の夜にフライングで掲示発表すると聞き、みんなで見に行ったんです。夫は「今度こそ、合格の瞬間をビデオで撮るぞ」と張り切っていました。そしたら、落ちてしまった次男が呆然と立っている姿をビデオに残すという、最悪の事態になってしまって……。

エデュ:では海城の合格の瞬間はみなさんで?

麻布・海城ママAさん: 1日の武蔵が不合格だったので、あまりショックを受けないようにと、1日午後に受けた世田谷学園の合格を前面に出しつつ、2日に受けた栄光については「ダメだったみたいだね」と、やんわり結果を伝えてみたら、とりあえず本人も「一応、行くところはある」と平気そうでした。海城は、掲示発表は行わず、ネット発表のみ。最初はネットがなかなかつながらず、何度かトライしてようやくつながり、本人が一人で画面を確認し、「やった!海城に合格だ!」と叫び、結局合格の瞬間は記録できずでしたね(笑)。

広尾学園ママCさん:息子の場合、第一志望の西大和に1月入試で合格し「良かったね!」と受験が終わったつもりで喜んでいました。でも、息子の祖父母にあたる私の両親に「今しか家族一緒にいられないのに、寮生活をさせるなんて!」と大反対され、話し合った結果、広尾を新たな第一志望とし、2月も受験を続けることに。でも、1日と2日のダブル受験にトライするも、ご縁に恵まれず……。本人は、広尾に落ちたことがショックで、落ち込んでいました。そこで2月3日に「気持ちを切り替えよう」と、塾に送りこみ、先生と話をさせました。その後は、気持ちも新たに、出願済みだった4日の芝を受験し、さらに、「広尾が好きだから、最後までがんばりたい」という本人の言葉を聞いて、5日の広尾をリベンジ受験。ようやく6日のネット発表で広尾とご縁がつながりました。