取材を進める中で見えてきた早稲田実業の魅力を、3回にわたりお届けする本企画。1回目では、「楽しい学校生活」を行事面から探っていきます。
男女共学だからこそ青春を謳歌できる!
エデュ:早稲田実業というと男子校のイメージが強くあります。
菱山先生:そうですね。本校は1901年に開校し、最初の100年間は男子校でした。しかし、2001年に100周年を迎えるにあたりキャンパスを移転し、翌2002年に初等部を設立して男女共学になりました。
男子校時代の良さも残したいので、現在男女比は2対1と男子が多いです。けれども、男女共学になってから随分と校内の雰囲気が変わりました。男子校の頃は、体育祭や文化祭といった行事はいまひとつ盛り上がりに欠ける部分がありました。しかし今は、男子生徒と女子生徒が上手に協力し、楽しくやっていますね。
クラブ活動が盛んな学校ならでは。文化祭・体育祭に全力投球!
スポーツが得意でない生徒も楽しく参加できる体育祭
エデュ:体育祭はどういった形で行われるのでしょうか?
菱山先生:体育祭はクラス対抗で行い、学年ごとに優勝クラスが決まります。
騎馬戦は男子校時代から受け継がれている伝統の種目です。男子だけの騎馬戦、女子だけの騎馬戦という形で現在も行われています。
クラス対抗リレーは体育祭の目玉で、本当に盛り上がります。体育祭の前には、朝練でバトンの渡し方を練習しているクラスもあるほどです。
体育祭の昼休み後に行われるクラブ対抗リレーも力が入ります。リレーにはスポーツ系のクラブだけではなく、文化系のクラブが参加する年もありました。
たとえば、野球やサッカーは試合用ユニフォーム、茶道同好会は浴衣といったように、それぞれのクラブや同好会がチームの個性を発揮しながら走ります。
野球部やサッカー部などの大人数が参加しているクラブでは、競技の前に円陣を組み、早稲田の応援歌「紺碧の空」を歌います。生徒たちはヒートアップし、熱い思いでリレーに挑みます。
エデュ:体育祭というと、スポーツが得意な生徒さんの活躍の場というイメージがあります。
菱山先生:ダンスや組体操的な種目はありませんが、午前中は個人競技、午後は団体競技で構成されています。けれども、棒飛びや縄跳びといった競技も取り入れることで、スポーツが決して得意ではない生徒も活躍できるようにしています。
エデュ:体育祭開催にあたって、新型コロナウイルスの感染防止に向けた取り組みはあったのでしょうか?
菱山先生:今年の体育祭は、コロナの関係で約2時間ずつ学年ごと、2日間にわたって開催しました。残念ですが、保護者の方の観戦もなしでした。
中止も考えていましたが、生徒が運営する実行委員会からも「ぜひやりたい」という声があって。体育祭が終わってから「やって良かった」という生徒の声が多く、嬉しかったですね。