名門・早稲田実業が野球以外に自慢したい「楽しい学校生活」とは?(3ページ目)

スポーツ系だけでなく、実は文化系も盛んなクラブ活動

必ず自分の居場所が見つかる!多種多様のクラブ

荒木大輔選手の名を轟かせた第62回全国高校野球大会の写真。
荒木大輔選手の名を轟かせた第62回全国高校野球大会の写真。

エデュ:早稲田実業はクラブ活動が盛んなイメージがあります。

菱山先生:本校のクラブ活動は非常に所属率が高く、中学は9割以上。高校でも7~8割は何らのクラブ、もしくは同好会に入っています。

山岳部、米式蹴球(アメリカンフットボール)部、スキー部、少林寺拳法部などのクラブもあります。全国大会や関東大会に出る団体が非常に多い、スポーツが盛んな学校です。

一方で、文化系のクラブ・同好会もたくさんあります。映画研究同好会や鉄道研究同好会はかつて賞をいただいたことも。他に、書道部、美術部、珠算部、そして商業経済部などもあります。

決してスポーツが得意ではなくても、「早稲田実業に入れば何らかの自分の青春を捧げられるようなクラブ活動に巡りあえる」と思います。やはり生徒が、「自分の居場所がある」というのは大きいですよね。

大学生・社内人のOBOGとの交流も盛ん

数々のトロフィーや盾が飾られている。活躍する先輩たちと同じ学校に通っていることに誇りも生まれる。
数々のトロフィーや盾が飾られている。活躍する先輩たちと同じ学校に通っていることに誇りも生まれる。

エデュ:クラブ活動には、OBOGの指導もあると伺いました。

菱山先生:部活や同好会によっては、中高一緒に活動しているクラブもあり、先輩からいろいろと教わったり、刺激を受けたりする機会があります。また、大学生とか社会人になったOBOGが指導に来てくれるクラブもあります。

そういった縦の繋がりも、非常に価値があるものだと思います。

4月のオリエンテーションで一気に仲良くなれる!和気あいあいのクラス

エデュ:クラスの雰囲気はいかがでしょうか?

菱山先生:大変和気あいあいとしています。中学生位になると、女子の方がちょっとおしゃまさんで、男子を引っ張っているような雰囲気がありますね。

中学1年生と高校1年生は、4月に長野県の駒ヶ根市にある早稲田実業の宿泊校舎で、2泊3日のオリエンテーションを行います。そこで親睦を深めるために、グループやクラス単位で、クイズ大会を開催したり広いグランドでミニ体育祭やスポーツを楽しんだりします。

エデュ:宿泊学習は、親睦を深める良い機会ですね

菱山先生:本校の場合、中学1年生には初等部からの持ち上がりのお子さんと、受験で入ってくるお子さんがいます。高校の場合にも、中等部からの持ち上がりのお子さんだけではなく、推薦入試や一般入試で入ってくるお子さんもいらっしゃいます。さまざまなバックグラウンドを持っている生徒たちが、みんなで「同じ釜の飯を食う」ことによって、随分と親しくなることができます。

5月位になると、誰が初等部から入ったのか、誰が受験で入ったのかというのは、ほとんど区別がつかなくなるくらい、クラスが1つにまとまります。