名門・早稲田実業が野球以外に自慢したい「楽しい学校生活」とは?(2ページ目)

おもてなしの精神で準備に力を入れる文化祭

卒業生でもあるミュージシャンの小室哲哉さんがキャンパス移転を機に寄贈。
卒業生でもあるミュージシャンの小室哲哉さんがキャンパス移転を機に寄贈。

エデュ:文化祭についても聞かせてください。

菱山先生:高校3年生になると、どのクラスも「小室ホール」や「第2体育館」のステージで演劇やミュージカル等をやるのが伝統です。それに向けて、自分たちでシナリオを書いたり、配役を決めたり、衣装を作ったりします。

私も毎年楽しみにしていますが、男子と女子が一緒に歌ったり演じたりして、「本当に青春だな」と思います。

小室ホールでは、清宮幸太郎選手がプロ宣言を行った記者会見も行われた。
小室ホールでは、清宮幸太郎選手がプロ宣言を行った記者会見も行われた。

エデュ:準備はかなり前から始めるのでしょうか?

菱山先生:男子校の頃は、文化祭の1週間位前になってようやく準備を始めていましたが、今は2~3か月前から準備をしています。学年やクラスで知恵を絞って、「来てくださったお客さまに満足していただこう」と一生懸命に取り組む姿は微笑ましいです。

先ほど、高校3年生の活動については触れましたが、高校2年生以下に目を向けると、喫茶店をしたり映画を制作したり。中学生は、駄菓子屋さんや縁日、ゲームコーナーが多いですね。

エデュ:今年は文化祭も形を変えて開催したのですか?

菱山先生:今年の文化祭も、体育祭同様に「中止」ということも考えましたが、文化祭実行委員会からの強い要望もあって、オンライン開催に決まりました。クラブの希望団体、各クラスで動画を作って、それをオンラインで配信したのです。それを早稲田実業の関係者の方が見られるような形で放映し、ある一定期間見ていただく形を取りました。