高校受験と中学受験の入試の違いとは?(3ページ目)

公立高校は学科の選択ができる!

高校には国立、公立、私立、通信制や通信制、定時制、近年では通信制とインターネットを併用した学校などがあります。

公立高校においては、学科の選択が可能です。
一番多いのは普通科ですが、その他にも、農業・家政・園芸・商業・工業・情報などそれぞれの専門を重点的に学べる高校もあります。さらに、単位制高校(学年ごとではなく、3年間で定められた単位を修得すると卒業)、総合学科高校(普通科目から工業・商業・情報まで幅広く履修可能)など、将来どんな職業に就きたいのかという観点から学校を選ぶこともできます。

高校の募集を停止する学校が増えている!?

都立では、併設型の中高一貫校のうち、富士と武蔵の2校が2021年度入試から高校段階の生徒募集を停止します。

また、私立高校においても、男子校の本郷高校が2020年に高校の募集を停止。女子校の豊島岡女子学園でも2022年度は高校募集を停止すると発表。高校の数は多いのに、自分の成績にあった学校を選びづらい、特に女子校は狭き門となってきています。
高校受験をする場合は、お子さまが受験する年の募集状況などをよく確認しておくことが肝心です。

「私立高実質無償化」制度により私立併願がしやすく

一方、2017年から開始された「私立高校の授業料実質無償化」制度によって、私立高校への進学という選択肢が増え、かつ併願がしやすくなりました。
東京都では2020年4月から、年収910万円以下で授業料が実質無償となりました。続いて神奈川県も年収約700万円未満の世帯が対象となっています。

高校受験は中学受験と比べると、子どもが主体となって進みがちですが、最新の高校受験事情については、親としても調べておく必要があります。
次回は親としての関わり方についてお伝えします。

参考サイト

私立高校の授業料実質無償化で受験は変わる?【2020年度版】

中学受験をしない選択、公立中学校への進学で親が知っておきたいこと