【中学受験2023】2月1日まであと100日!親が焦りを乗り越え、前向きになるコツとは?

東京都・神奈川県の中学入試解禁日である2月1日まで100日を切りました。「あと100日しかないのに、大丈夫かしら…」と焦りや不安が増す保護者も多いのではないでしょうか。しかし、受験生にとってはこれからが本番です。学力は入試日直前まで伸びます。
そこで、保護者がお子さまのこれからの頑張りを信じ、最後まで前向きな気持ちで伴走できるようになる「親の心構え」を、青山麻美先生にQ&A形式でアドバイスいただきました。

子どもに「あと100日」の自覚ナシ!? 温度感の違いにイライラ…どうしたら?

インターエデュ(以下、エデュ):入試まで100日を切ったというのに、その自覚がない受験生も多いようです。その様子についイライラしてしまい、声を荒げてしまう保護者も少なくありません。この状況を前向きに捉えるにはどうしたらよいでしょうか?

お子さまの今の気持ちに寄り添って

お子さまの今の気持ちに寄り添って

青山麻美先生(以下、あさみ先生):まず、お子さまの立場になってみましょう。秋は修学旅行や発表会などイベントが多くあります。6年間の学校生活とのお別れを意識し始める時期でもあります。お子さまは「これが小学校最後の行事になるんだ」と、一つひとつのイベントを大事にします。

しかし、焦りを感じている保護者は、「今大事なのは受験勉強でしょ!」という態度を示してしまいます。するとお子さまは心を閉ざします。学校生活を大事にしているお子さまには、「中学入試が迫っているけど、学校行事も大切だよね」と理解を示してあげましょう。

あれもこれもとやらせすぎないで

あさみ先生:焦りの気持ちから、わんこそば状態で次から次へとお子さまへ課題を渡してしまっていませんか? 頑張ってこなそうとする子ほど、終わりが見えず疲弊して、入試までに息切れをしてしまいます。やるべき課題はお子さまと一緒に決めて、できた満足感を積み上げていきましょう。

入試までを具体的にイメージできるように、カレンダーで「見える化」をしよう

あさみ先生:子どもは「あと100日」といってもピンときません。思ったほど時間はないことがわかるように、入試までの月間カレンダーをすべて貼り出しましょう。

カレンダーには、前受け、入試本番のほか志望校別特訓、模試、過去問を解く日など入試関連の情報を書き込みます。
すると、「入試までに志望校別特訓はあと数回しかしない!」とわかります。入試までの日数より、具体的な回数をお子さまに示してあげると、意識も変わってくるでしょう。
ポイントはカレンダーをお子さまと一緒に作成すること。これからの時期は、お子さまと一緒に受験に取り組む一体感が大切です。

単元の抜け漏れ対策に過去問…時間が足りない! この焦りをどう乗り越えたら?

エデュ:単元の抜け漏れがまだたくさんあり、暗記ものが定着していない、さらに過去問もやらなければと焦りを感じる保護者も多いようです。学習の到達度や時間が足りないことに対する焦りや不安をどう解消したらよいでしょうか?

できていないことに目を向けるのではなく、これからできることを積み上げていこう

あさみ先生:単元の抜け漏れなどの穴がない受験生は1%くらいです。抜け漏れがあることはあまり気にしないでください。あるのが普通です。入試での合格点は6~7割なので、すべてできるようにしなくてもよいのです。できない単元の穴を小さくする努力が大切です。

暗記ものはまさに今からやるものです。子どもは覚えたことを忘れやすい一面がありますが、これから覚えたものは入試まで忘れません。100日あれば暗記ものを一周できるので、焦らず取り組みましょう。

過去問はスケジュール作成が重要、点数は取れなくても気にしないで!

過去問はスケジュール作成が重要、点数は取れなくても気にしないで!

あさみ先生:過去問は一般的に、第1志望校は6、7年分、第2志望は3年分、第3、4志望は1年分で合計12年分を解きます。いつに、どの学校、何年度の過去問をやるのか、計画を立ててカレンダーに記入しましょう。やるべきことが見えて安心もできます。

点数に関しては、合格点を取れなくても気にしないでください。10~11月の時点で合格点を超えてしまうと気持ちが緩んでしまいます。入試にピークを持っていけるように、今は合格点に届かないくらいがちょうどよいです。

模試の結果が危うい…志望校はこのままで良いのか不安!

エデュ:志望校が未だ定まらず、決めても模試の結果が悪いと、これで良いのかと不安になる保護者もいるようです。志望校への受験に前向きになれるようにするにはどうしたらよいでしょうか?

学校との接点を増やして前向きになれるように行動しよう

あさみ先生:志望校にまだ迷いがあって、学校見学がまだの場合は必ず行きましょう。学校説明会の人数が絞られていて、参加できないこともあると思います。その場合は学校に電話をしてみてください。説明会に参加できなかったことを伝えると、個別に対応してもらえることもあります。また、電話の応対で学校の雰囲気を知ることもできるでしょう。

学校へ直接出向き、見せてもらえる範囲で生徒の様子や周辺の様子を確認して、お子さまが通学するイメージがわくかどうか確かめてみましょう。できるだけ学校との接点を増やして学校をよく知り、好きになれるように行動してみると受験校に対して前向きになれます。

過去問との相性を見てみよう

あさみ先生:模試の結果が悪かったとしても、志望校対策をやることで合格するお子さまはたくさんいます。模試と入試問題は傾向が違うので、偏差値で諦めずに過去問との相性を見てみましょう。
過去問との相性は、出題の傾向だけでなく、問題形式や回答用紙のレイアウトも見ます。たとえば、お子さまに回答用紙を見せたときの「記述が多そうだな」「解答用紙に空白がたくさんあるな」といった感想からも相性が見えてきます。
また、お子さまが過去問を解き終わったあとに「どんな感じだった?」と聞いてみてください。その第一声でも相性がうかがえます。

お母さまの笑顔が何よりお子さまの心の栄養に!

エデュ:最後にあさみ先生からメッセージをお願いします。

あさみ先生:この時期、焦りや不安、イライラを抱えている保護者からの相談が多くあります。誰もがそういった気持ちになりやすいので、自分だけではないということを知っておきましょう。
対策としては、お子さまの中学受験のことから無理やり意識をそらすことです。
たとえば、願掛けで毎日10km走るお母さまや、漢字検定を受ける方もいらっしゃいます。
お子さまも頑張っているので、保護者も頑張れるものを探すというのも一つの手です。

また、塾の先生に頼る、第三者的な方に話を聞いてもらうのも有効です。上手く発散して、お母さま自身の心の平和を保ってください。

これからのお子さまにとって大切となるサポートは、おいしいごはんとお母さまの笑顔です。それがお子さまの成績アップにつながります。お子さまはここから過去問を解いて強くなります。100日あれば何でもできますので、一緒に頑張りましょう!

今回の回答者:青山 麻美(あおやま あさみ)先生

青山 麻美(あおやま あさみ)先生

アートオブエデュケーション関西指導部長。
プロ家庭教師・受験カウンセラーとして1000人以上の生徒を担当。受験を通して人生を生き抜く力をつけてもらうことを目標としている。プレジデントファミリーなどで取材多数。
「あさみ先生の中学受験ブログ」を連載中。