子どもの話をよく聞くこともケアに
エデュ:お子さまのメンタルや体調を整えるためにご家庭でケアしたことはありますか?
フェリス女学院中ママBさん:やはり話を聞くということでしょうか。女の子ってお話しすることが好きだと思うのです。私も家で仕事していましたが、娘はそんな私の近くで、それこそ床に転がりながらよく話しかけてきて、「今日はこうだった」とか、私はそれをずっと聞いていました。聞くことが本人のケアになっているなと思います。
そのほか、早寝早起きは当然として、ヤクルトはよく飲んでいましたね。喉に良いと言われているマヌカハニーの飴も用意していました。
東京都市大学等々力中ママAさん:わが家では夫が料理担当なのですが、入試日の前は生ものを出さないなど、いろいろと考えてくれていました。
また1月は学校もお休みしていたので、生活リズムを崩さないよう、朝学校へ行く時間には外に出て散歩をしたり、さらに受験第1志望を想定して、早起きをしたりしていました。
それからうちもヤクルト飲んでました(笑)。受験とか関係なく、昔からずっと飲んでいましたが。
某女子大学付属中ママCさん:ヤクルト、子どもは好きな味なのかも。うちの子も飲んでいましたよ。
わが家も早寝早起き、それと話を聞くようにしていました。うちの場合は、夜のウォーキング中に、娘と夫と3人でいろいろ話しながら。毎晩2キロくらい歩いていたと思います。あと食事面では、胃もたれをしないよう消化の良い食事にしようと心がけていました。うどんが好きな子だったので夕ご飯のメニューは毎日のようにうどんでした。
新型コロナウイルス、インフルエンザ…感染症はできるだけの回避策を
エデュ:お子さまたちが受験した2022年の1月〜2月は新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザも増えている状況でした。感染症対策としてご家庭で気をつけていたことがありましたら教えてください。
東京都市大学等々力中ママAさん:娘は11月に12歳になっていたので、インフルエンザの接種を早めにして、新型コロナのワクチンを打ちました(※)。また夫には帰ってきたらそのまま浴室へ直行してもらい、お風呂に入るまではリビングには入らないよう徹底してもらいました。
お姉ちゃんは1月に英検の受験があったのですが、そのあとは大事をとって、数日ほど祖父母宅へ行ってもらいました。ほかにも、入試日の2月1日は学校がお休みになるものですから、お友達とディズニーランドに行く予定があったようですが、感染リスクがあるからと自主的に我慢してくれて、とても協力してもらいましたね。
フェリス女学院中ママBさん:インフルエンザの予防接種はもちろんしましたが、まだコロナワクチンが打てない年齢だったので、わが家は、私も夫もフル在宅にしました。ただ一番外部接触があるのが下の子なので、念のため受験本番数日前からは下の子も学校を休んでもらいました。とにかくコロナを回避するようにしていましたね。
※2021年当時は12歳以下の接種は制限されていた
某女子大学付属中ママCさん:インフルエンザの予防接種は12月くらいに打ちました。仕事はBさん同様、夫婦ともどもフル在宅にしてできるだけ感染を避けるようにしていました。
塾(日能研)も入試の10日ぐらい前にはZoom授業に切り替えました。ただ、3人ずっと一緒というのは、少し閉塞感もありましたが、娘は個別指導の自習室に行くなどしていましたので、そこで気分転換もできていたように思います。
エデュ:Aさん、Bさんは、塾はどうされましたか?
フェリス女学院中ママBさん:うちも最後まで行かせました。
Zoomでのオンライン授業も選択できましたので、切り替えている子が塾のクラスで半分くらいいました。
東京都市大学等々力中ママAさん:わが家も最後まで行かせていました。小規模な塾だったので、Zoomに切り替えるということはなかったのですが、人数も少なかったのでリスクも少ないと考えました。
エデュ:ありがとうございました。皆さんのお話しを聞いて、やはり中学受験は家族全員の協力があってこそなのだと実感しました。2023年はインフルエンザの大流行も懸念されており、引き続き念には念を入れた対策が必要になってきそうです。
次回はいよいよ入試当日のことや、合格時の様子などについて聞いていきたいと思います。
(イラスト:shizukumochi)