【人気校先輩ママに聞く】女子の中学受験〜2月1日受験本番当日・合格編〜

私立中学に通うお嬢さまがいる中学受験先輩ママたちの座談会は今回で最終回。いよいよ2月1日、入試前日から、入試期間中、そして合格時のエピソードについてお話しいただきました。 いずれのご家庭も、合格、不合格を経験。経験したからこそ実感できたことなど語っていただいています。さらにお子さまとの入試前日の過ごし方など、参考になる情報も必見です。

★座談会の参加者★

東京都市大学等々力中学校ママ Aさん
フェリス女学院中学校ママ Bさん
某女子大学付属中学校ママ Cさん

応援の手紙、息抜きでケーキを買いに行ったら…入試前日の様子は?

応援の手紙、息抜きでケーキを買いに行ったら…入試前日の様子は?

エデュ:入試前日はどのように過ごされたのでしょうか。

フェリス女学院中ママ Bさん:家でフェリスの過去問をして、特に国語にまだ不安があり、それを重点的にやっていました。
私は、本番で本人が安心して受験できるように、「応援しているよ」といった内容の手紙を書いて渡しました。なんというか「結束を固める会」的なものを娘と二人でやりましたね。

某女子大学付属中ママ Cさん:子どもは午前中、過去問とか、計算や漢字でよく間違える問題を重点的にやっていました。私は仕事を休んでいたので、午後は家族3人で息抜きするためケーキを買いに行ったり、お正月に行った近所の神社で、自分が書いた絵馬を見て、再度祈願したりしました。その途中でお腹が痛いと言い出したんですが…(第1回参照)。そのため、早めに休んで次の日に備えました。

東京都市大学等々力中ママ Aさん:わが家も過去問などをして過ごしていましたが、前日だというのに、娘の精神状態が仕上がっていなかったというか、受験モードのスイッチが入っていないような感じでした。勉強もやっているふりをしてこっそりさぼっていたり…、ちょっと幼い系女子なんですよね。お姉ちゃんのときは、「今まで応援してくれてありがとう」と言ってくれたのですが、次女は全く違っていたので、そんな様子に、イライラしていたような記憶があります。

受験期間は泣いたり喜んだりの日々に

エデュ:さて、いよいよ2月1日の本番を迎えるわけですが、受験期間中のことを教えていただけますか。

1日目に合格をもらう大切さを痛感

某女子大学付属中ママ Cさん:うちの子は受験前でも焦っているところを見たことがなかったんです。
1日午前入試の算数では苦手な問題が出題されたようですが、自分はもう絶対合格しているという気分になっていたようで、夜、子ども自ら結果を見たら不合格の青い画面(※)。「本当に落ちるってことがあるんだ」と多分、そこで自分ごとになったのだと思います。
親は4日、5日にも受けられる学校を探すことに必死でした。
そのとき思ったのは入試日が後になればなるほど、募集人数が若干名と書いてある学校が多いんですね。いろいろ想定して早いうちに募集要項を見ておけば、本当はどのくらいの人数が合格できるのか塾にも聞けたな、受ける可能性のある学校は最大限調べるべきだった、と思いました。
あと、やはり1日目が結構大事。1日に合格していると不安なくその後の受験ができると痛感しましたね。

※合否結果が出されるミライコンパスの画面

早いうちに併願パターンを決め1日午後入試で合格確保

東京都市大学等々力中ママ Aさん:うちの子も1日に受けた本命はチャレンジ校ということもあり、不合格という結果でした。ただ午後に受けた等々力で合格をいただけて、合格を一つ確保できた状態で受験ができたので、その後は心理的に落ち着いて臨めたと思います。
わが家はお姉ちゃんのときに経験していたこともあって、併願校のパターンを11月のうちに決めていたんですね。
1日午前の本命校も4教科、午後の等々力も4教科入試だったので、体力がある子じゃないと厳しい。ですが娘は結構体力もあるのでそういう組み方も可能でした。また等々力は、その日の夜発表ということも良かった。そうした子どもの体力的なところや、合格が出るタイミング、入学金の支払いのタイミングなどいろいろと考慮しておいて良かったです。

エデュ:Aさんは同行された際の服装も工夫されたとか。

東京都市大学等々力中ママ Aさん:服装というより、コートなのですが、冬は暗い色のコートを着ている方が多いですよね。そこでコートは明るい、アイボリー系の色のものにしたんです。受験後に娘と合流する際、遠くからでも見つけやすいのではと考えたのですが、この狙いは当たったようです。お迎えのときスムーズでしたよ。

不合格でも手応えがあった入試。繰り上げ合格を信じて…

フェリス女学院中学校ママ Bさん:実はフェリスは繰り上げ合格で、併願校でも合格、不合格の学校があり、期間中は泣いたり喜んだりとても忙しかったです。
まず1日午前にフェリス、午後に湘南白百合の算数1科目を受けました。湘南白百合はその日中に合格が出たので、一緒に喜び、安心して就寝。
2日目は鎌倉女学院、午後は翌日に受ける横浜共立の過去問をやっていました。フェリスの合格発表は2日目のお昼に出たのですが、そこで不合格を確認。
3日目午前は横浜共立を受験。お昼頃に鎌倉女学院の合格を確認し、そのあと、もしかしたら5日に受験するかもしれない頌栄女子学院の外観を親子で見に行きました。
その夜、横浜共立の結果を確認して居ても立っても居られなくなり、5日の受験をどうするか塾へ相談に行きました。
結局5日は娘の希望により洗足を受けることになり、4日は、娘は洗足の過去問、私は鎌倉女学院に入学金を持参しました。5日の洗足の受験ではどこで待機していたか記憶がないくらい苦しかったですね。
でも娘はフェリスの入試で算数の手応えがあったようで、きっと繰り上げ合格の連絡が来ると信じており、私は7日目から、ずっと電話連絡を待っていました。