「下流の宴」　林真理子著　毎日新聞連載｜掲示板スレッド

福原家が中流、宮城家が下流というのが最初の設定のようですが、
宮城家の人々が賢くしっかりした人生観を持っているため下流に見えないのが難点です。
地方で大家族というだけで、下流ではないですよね？
経済的な理由でいろいろな事をあきらめて、そのうち無気力にさいなまれてゆく生活空抜け出せなくなる
という設定だったらもっと決定的に相容れない違いが出て面白くなったのにと思います。

私の今後の予想です。

珠緒は猛烈な勉強で数年後、見事国立大学医学部に合格し、沖縄の家族の支えもあり、
何とか卒業して医者としての一歩を踏み出す。

顔だけ翔ちゃんは珠緒が奮闘中もマイペースだったが、
取り残されたような居心地の悪さを感じ始め、漫画喫茶の常連の半ホームレスの女の子とずるずると関係を持つ。
その子の妊娠で入籍を迫られ、あっさり珠緒の元を去る。
当然、生活はできる状態ではなく、宮城家に同居し、新妻は由美子ご自慢のリビングを我が物顔で占領すようになる。
翔の姉、可奈は無事に中堅商社に就職出来たが、同僚は裕福な家庭の娘が多く
だんだんと服飾品や旅行などに散財する様になってゆく。
夫は定年後の再就職が見つからず、警備のアルバイトをするようになり、由美子のプライドを酷く傷つけるが本人は結構楽しげだ。

ある日、仕事先で夫が脳卒中で倒れ、
その搬送先で、今は医師になった珠緒の溌剌とした姿を見る。

家に戻った由美子の目に入ってきたのは．．．
年を重ねて太り、覇気のなさ中身のなさで美貌を曇らせてゆく翔、貧相なその妻とその孫。
翔の面影がある孫は由美子の心を一瞬和ませるが、
この子は小学校でさえ行ったり行かなかったりの上、最近は近所のコンビニで万引きしたため
ろくな口も利けない母親に代わり、由美子が頭を下げて引き取りに行ったこともある。
可奈にはせめて良縁をと思い、夫の会社の有能な部下と結婚させたが、
夫の浮気が原因でまだ小さな子供を連れて戻ってきて、翔夫婦と絶え間なく喧嘩しながらも同居を続けている。
散財癖のある彼女のために借金の尻拭いをしたこともあった。
だが、可奈は夜のバイトを始めたせいか、生活を改める気配はない。

夫の医療費、子供たちの生活費で自分たちがコツコツ築いてきたささやかな資産など
１年も持ちそうもないことに愕然とする。
由美子は自分たちがこれからも下流から抜け出せない予感に震えるのだった。

挿絵が好き　さん


素晴らしい！！
面白すぎますわ～。

挿絵が好きさん、おもしろい！そんな内容だとスカっとしそうですが。でも、林真理子さんには読者予想の斜め上を行く展開を期待したいですねー。
あと、加奈さんの就職先は商社ではなく、優良ではあるけど地味めなメーカーに決まってたと思います。
ところで、勝間・林・西原鼎談って、どんな内容でした？うちは西日本なので掲載されてないのかしら？読んだ覚えがないなー。

ぱふぱふ様
勝間・林・西原対談は、8月25日（火）の11面でした。
（我が家は近畿地方です）


本日の回を読んで、珠緒の周辺の人たちって皆一癖あって、しかし、彼ら彼女らとのやり取りから珠緒の度量がわかりますよね。
皆様が予想されている通り、珠緒のサクセスストーリーになって行くのかな？

ぱふぱふ様


ここで読めますよ。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090825ddm010010145000c.html

読んでおられますか？様　毎日だから様

ご丁寧にありがとうございました。読んでみます。
今日のお話も（選挙ページより先に）読みました。水谷さんという伏線が、こういうふうに生きて来るんですねえ。水谷さん初登場のときは何も感じませんでしたが。

それにしても、女子がいないからってゲイに走る男の子って、ホントに多いんでしょうか。田舎暮らしなもので、ソッチの世界は想像の範囲外です（笑）

由美子大嫌い！
挿絵が好き　さん　のようなストーリー展開になればいいですね。
全く、由美子クソ食らえ！
由美子のような女がいるから、日本人の考えが進化しないのだ！

下流の宴、読んでいます。
可奈が派遣会社のインストラクターにアドバイスされるところで溜息がでました。
商社のくだりです。


「商社の正社員の女性はプライドが高い。福原さんみたいな若い綺麗な人が派遣で行ったりするといろいろ嫌なめに遭う」
「一時期、商社で派遣の女性がどっと増えたり、派遣の女性ばっかりになった時は本当に大変だった。派遣の女性は結婚相手めあてに来たと敵愾心を持つ」
「独身男性が派遣女性と結婚したら社内から総スカン。商社の女性はコネが多いし、お嬢さんもいるから強気よね」


これ、同期に見せたら怒るだろうな。
派遣さんを色眼鏡で見る程ヒマじゃない。仕事を覚えたら長く勤めて欲しいと願うのみ。
林さんが思う程、結婚願望強くない。
それだったら商社なんて選ばない。
ハードワークだから、きれいな服より動きやすい服を選ぶ。
そういう意味では、可奈ちゃんには向かない職場だったかも・・・。


業界や学歴、ブランドのイメージ等、林さん自身が東京に出てきた時の印象を、未だにひきずっている気がします。


今日から始まったよしもとばななさんの連載。
こちらは土曜日のみの掲載ですが、東京生まれの作者らしい観点で描いていますね。
読み比べてみるのも楽しいかもしれません。